最近は「4K」という言葉がゲームプレイにおいても使われるようになってきました。
どうせなら良い画質でゲームをプレイしたいという方も多いでしょう。
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲーミングPCで4K画質を楽しむ方法についてお届けします。
見出しは以下の通りです。
- ゲーミングPCで4K画質を使うのに必要なもの
- 4K画質とフレームレートの関係について
- ゲーミングPCで4Kを使うメリット・デメリット
- ノートPCでも4K画質は実現可能?
- 4KでゲームプレイができるおすすめゲーミングPCの紹介
- 4K対応ゲーミングPCを選ぶ際の注意点
- 4Kに対応しているゲームタイトルについて
4Kを実現するためのハードルはやや高いですが、条件や注意点などを一つずつ確認していきましょう。
ゲーミングPCで4K画質を使うのに必要なもの
ゲームで4K画質を楽しむためには、スペックの高いゲーミングPCを買うだけで良いというわけにはいきません。
1つキーになるのはDisplayPortという映像出力の規格です。
この規格を意識しつつ、必要なアイテムを見ていきましょう。
DisplayPort 1.2のケーブル
最近のゲーミングPCにおいてはHDMIとDisplayPort、この2つに合わせてモニターとの接続端子が採用されていることが多くなっています。
HDMIでも4K出力は可能なのですが、画質やリフレッシュレート(1秒間における描画回数)の面では、現状DisplayPortが一歩リードしている印象です。
DisplayPort1.2というバージョンでは4K、DisplayPort1.4では8Kにも対応しているため、必ず1.2以上のケーブルを準備しましょう。
DisplayPort 1.2入力対応の4Kモニター
ゲーミングPCにいくらお金をかけても、モニターの性能が悪ければ4K画質にはなりません。
モニターについてもDisplayPort1.2以上の入力に対応した製品を購入しましょう。
購入時には、ほとんどの場合「4K対応」という文言が書かれているはずなので迷うことはあまり無いでしょう。
ちなみに、ディスプレイ解像度3840×2160という表記でも4Kと同じ意味です。
DisplayPort 1.2出力のできるグラフィックボード
ゲーミングPC側においては、搭載されているグラフィックボードがDisplayPort1.2以上に対応している必要があります。
4K出力に耐えられるほど性能の良い製品であれば、まず間違いなく対応しているので大丈夫でしょう。
4Kでの快適なゲームプレイをするために現実的なのは、GeForce RTX3070以上の製品となります。
グラボについては下の見出しでも詳しく紹介するので、参考にしてみてください。
「ゲーミングpc」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
「ゲーミングPC とは」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
「ゲーミングモニター」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
https://pacific-meta.co.jp/magazine/gaming-device/19248/ゲーミングPCで4Kで出せるフレームレートとグラボ
ここでは、4K出力が可能なグラフィックボードとゲームタイトルの組み合わせを紹介していきます。
参考・引用URL
4K解像度におすすめのゲーミングPC – the比較
FF7R PC版の4K/120FPSも快適な即納GALLERIAを紹介
4KにおすすめなゲーミングPCとは?
ちなみに、NVIDIA製のGeForce RTXシリーズに搭載されたDLSS機能をONにすれば、4Kでのfpsが大幅に向上することもあります。
機能をONにできるのは対応しているゲームタイトルのみですが、様々なジャンルで着々と広がりを見せています。
60fps
まずは、どのようなゲームジャンルにおいても最低限欲しいフレームレートである、60fpsが出せる組み合わせを紹介します。
- FF7R INTERGRADE:RTX 3060Ti以上
- ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ:RTX 3060Ti以上
- サイバーパンク2077(DLSS機能有):RTX 3060Ti以上
- フォートナイト(DLSS機能有):RTX 3060以上
グラボとしては最低でもRTX 3060Ti以上、多くのゲームで4Kを楽しむにはRTX3070以上の製品が欲しいところです。
120fps
良いグラボを用意してDLSS機能をONにしても安定して120fps以上を出すのは難しいですが、それに迫りそうなのは以下の組み合わせです。
- FF7R INTERGRADE:RTX 3080以上
- ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ:RTX 3090以上
- フォートナイト(DLSS機能有):RTX 3070Ti以上
要求スペックが低いゲームでも、RTX 3080以上はまず必要となるでしょう。
画質とフレームレート、どちらも取るのはかなり厳しいので、取捨選択が重要になります。
ゲーミングPCで4Kを使うメリット・デメリット
続いては、4K画質を目指したカスタマイズをするメリット・デメリットについて記載します。
特にデメリットについては、一度きちんと認識しておきましょう。
メリット
分かっている人がほとんどだと思いますが、まずはメリットについて説明します。
綺麗な画像で楽しめる
4Kを目指す人は、今までより綺麗な画質で映し出されるゲーム画面を目当てにしていることでしょう。
グラフィックをきちんと作り込んだゲームであれば、実写と見間違えるレベルに到達します。
細かい描写も鮮明に映し出される
4Kの世界では、従来の画質では見えなかったところも視認できるようになります。
キャラクターの表情やシワの1つ1つ、建物の細かいキズや刻まれた文字など、今まで見えなかった描写がはっきり目立つようになるでしょう。
デメリット
ゲームプレイで4Kを実現するためには、費用面でまだまだハードルが高いといった印象を受けます。
そのハードルの高さを具体的に見ていきましょう。
高性能なゲーミングPCが必要
ゲーミングPCで4Kを目指すためには、グラフィックボードはもちろん、他のパーツもある程度は高性能なものを揃える必要があります。
一式揃えるには、30万円近くの出費を覚悟した方が良いでしょう。
4Kに対応したモニターも必要
4Kモニターはだいぶメジャーになってきましたが、まだ高性能な部類に属します。
モニター代として、4万円~5万円は準備しておきましょう。
4Kテレビでも代用は可能ですが、ややリフレッシュレートが低いものが多いです。
本格的にゲームをするのであれば、ゲーミングモニターとして売られているものを買うのが確実でしょう。
モニターサイズが大きくなるので、ゲームでの視認性が悪い
4Kを標準として作られているゲームはまだ少ないため、4K画質の設定をすると解像度が想定よりも高すぎて、ゲーム中の文字が小さく感じることが多いです。
これを解消するために画質を落としては本末転倒なので、モニターはできるだけサイズの大きいものを買うことがおすすめとなります。
ただし、サイズを大きくしすぎるとプレイ中に画面全体を把握するのが難しくなるというジレンマが発生するので、調整が難しいところです。
ゲーミングノートPCで4Kを使うには
ミニPC・モバイルPCでは厳しいですが、大きめのノートPCであれば4Kでのゲームプレイをおこなうことは可能です。
ゲーミングノートPCで4Kを実現する条件について見ていきましょう。
モニターが4Kに対応している
ノートPCの場合はモニターが一緒になっているので、グラボの性能などと一緒にまとめて確認しましょう。
サイズ的には15~17インチ程度がオーソドックスなので、場面に応じて外付けモニターを併用するのもおすすめです。
搭載されているグラフィックボードが高スペックなもの
考え方はデスクトップと同じですが、グラボは製品名が同じでもデスクトップ用とノート用で作りが別になっている点に注意してください。
ノート用の方がパワーが抑えられているため、できればRTX3080以上の性能が欲しいところです。
4K画質で楽しむのにおすすめなゲーミングPC
この見出しでは、4K画質でゲームが楽しめるおすすめのゲーミングPCセットを紹介します。
G-Tune XN-Z
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-11700K |
グラフィックス | GeForce RTX 3080 |
メモリ | 32GB(16GB×2) |
ストレージ | SSD:512GB |
価格(税込) | 289,800円(セール価格) 標準価格:307,780円 |
グラボにはGeForce RTX3080を搭載しており、4Kを楽しむには盤石のスペックです。
約30万円という値段に見合うだけの働きはしてくれるでしょう。
GALLERIA XA7C-R37T
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-12700 |
グラフィックス | GeForce RTX 3070 Ti |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | SSD:1TB |
価格(税込) | 259,980円 |
こちらは、4K画質でのゲームプレイを快適に楽しむ最低ラインのカスタマイズです。
この組み合わせで26万円は、非常にコスパの良い製品と言えるでしょう。
G Tune XP-X
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i9-10900X |
グラフィックス | GeForce RTX 3090 |
メモリ | 64GB(16GB×4) |
ストレージ | SSD:2TB HDD:4TB |
価格(税込) | 599,800円 |
最後に、文句無しのハイエンドクラスを紹介します。
この構成であれば4Kでの120fpsプレイ、あるいは5K~8Kでの60fpsプレイも視野に入る性能です。
4K対応ゲーミングPCを選ぶ際の注意点
ここでは、ゲーミングPCを選ぶ際の細かな注意点について集めてみました。
説明が2度目となる内容もありますが、改めて購入前に目を通してみてください。
パソコンの操作設定を見直す
ディスプレイを変えた際は、特にマウスカーソルの動きに違和感が出やすいです。
マウスの感度設定やマウスカーソルの大きさなどは、設定し直すようにしましょう。
ミドルスペック以上のものを選ぶ
4Kでのゲームプレイを快適に楽しむなら「4K画質で楽しむのにおすすめなゲーミングPC」の見出しでも紹介したような、ミドルスペック以上のゲーミングPCを購入しましょう。
グラフィックボードはNVIDIA製のGeForce RTX3070以上がおすすめです。
4Kに対応したモニターを用意しておく
デスクトップPCの場合は、別途4K対応モニターの準備が必要です。
ノートPCの場合は購入時に性能をまとめて確認しましょう。
その際は、リフレッシュレートも144Hz以上はあるものを選ぶと良いでしょう。
また、「4K対応」と書かれていれば問題無いはずですが、DisplayPort 1.2以上に対応しているかも念のため確認をしておきましょう。
4K映像・画像を扱う場合のCPUはi7やryzen7以上にする
グラフィックボードだけ高性能でも、他のパーツのスペックが低ければPCは十分な性能が発揮できません。
特にCPUは大事になってくるので、インテルならCorei7(11000以降)、AMDならRyzen7(5000シリーズ)などを組み合わせるようにしましょう。
ゲーミングPCでの4Kに対応しているゲーム
4Kを実現するためにはゲームタイトル自体が4K対応している必要があるのですが、Steamなどで探してみても対応タイトルはそれほど多くはありません。
この見出しでは、4K対応をしている代表的なタイトルについて紹介します。
FF15
FF15は、NVIDIAの技術的支援を受けて4K・HDR推奨環境を打ち出しています。
それによれば、グラフィックボードはGeForce GTX 1080Ti、CPUはIntel Corei7-7700 (3.6GHz以上)を推奨するとのことですが、実際にはもう少し上の性能が欲しいところです。
サイバーパンク2077
サイバーパンク2077も4Kに対応してはいますが、通常プレイでもかなりのスペックを要求するゲームなので、無理に4Kにこだわるのはあまりおすすめしません。
4K環境では、DLSSをオンにしてどうにか60fpsを超えるレベルに到達するのが限界でしょう。
Fortnite
Fortniteは、比較的要求されるスペックが低いゲームなので、fpsにこだわらなければRTX3060程度の性能でも4Kプレイが可能です。
最高性能のグラボを積んでおけば120fpsも狙え、遠くのものがよりはっきり見えるので対戦でも優位に立ちやすいでしょう。
PUBG
こちらもそこまで高いスペックを要求するゲームではないので、60fps以上が目標であればRTX3060Ti以上を目安にしましょう。
一方、120fpsへのハードルはかなり高いので、fpsを犠牲にしてまで4K画質を目指すかどうかは要検討となりそうです。
ゲーミングPCの4K画質についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲーミングPCで4K画質を楽しむ方法についてお届けしました。
最後に、この記事の内容を整理しましょう。
- 4KでゲームプレイするためにはDisplayPortを利用するのがおすすめ
- DisplayPort1.2以上に対応したケーブル・モニター・グラフィックボードが必要となる
- 60fpsを出すためにはRTX 3060Ti以上のグラボが欲しい
- 120fpsならRTX 3080以上がほぼ必須で、ゲームタイトルによってはそれ以上のものを買っても厳しいことがある
- グラボの性能を活かすにはCPUの性能もある程度必要なので、インテルならCorei7(11000以降)、AMDならRyzen7(5000シリーズ)などと合わせると良い
- 4Kでゲームをプレイすると(ディスプレイを高解像度に設定すると)文字が小さくなってしまうことにも注意
画質とフレームレートをどちらも取るのは難しいので、取捨選択を考えながらゲーミングPCの構成を検討していきましょう。