ゲーミングPCに興味があるけどお金はあまりかけられないという方は、ハイエンドモデルの対義語となるエントリーモデルと呼ばれる初心者向けのタイプがおすすめです。
今回Pacific Metaマガジンでは、エントリーモデルのゲーミングPCについてお届けします。
見出しは以下の通りです。
- ゲーミングPCの基礎知識を紹介
- ゲーミングPCにおけるエントリーモデルの位置付け
- ゲームタイトル別推奨スペックの一例
- おすすめのゲーミングPCメーカーや実際のモデルを紹介
エントリーモデルと言っても一般的なPCよりは高性能ですので、ご安心ください。
ゲーミングPCとは?
ゲーミングPCとは、ゲームプレイに最適化されたPCのことを指します。
一般的なPCとの明確な違い・見分け方はありませんが、映像を処理するグラフィックボードに力を入れていることが特徴的です。
各メーカーごとに様々な特色を打ち出したゲーミングPCがあり、デスクトップ型が人気ではありますが、ノート型にもかなりのバリエーションがあるため、持ち運びをしたい方はチェックしておくと良いでしょう。
ゲーミングPCは性能別にエントリーモデル → ミドルクラス → ハイエンドモデルなどに分かれており、後ろに行くほど値段と性能が上がっていく形になっています。
「ゲーミングpc」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
「ゲーミングPC とは」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲーミングPCの基礎知識
続けてもう少し、この記事を読むのに必要な基礎知識を説明します。
特に説明はいらないという方は、一旦飛ばしてしまっても大丈夫です。
BTOパソコンとは?
ゲーミングPCの業界においては、BTOパソコンの人気が非常に高いです。
BTO(Build To Order)とは受注生産を意味し、注文を受けてから製作するためカスタマイズの自由度が高いというメリットがあります。
注文確定後の変更・返品はできないことがほとんどなので、その点には注意して利用しましょう。
自作とは関係が無いので、組み立ては不要です。
BTOパソコン | 既製品(家電量販店など) | |
生産形態 | 受注生産 | 注文前生産 |
カスタマイズ性 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
商品の豊富さ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
値段の安さ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
サポート | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
既製品を販売しているヨドバシカメラなどの家電量販店などと比較すると、BTOパソコンのメーカーは店舗をあまり持たず通販メインで販売していることが多いです。
さらに、専門性を高めて大量に仕入れをおこなうことで、値段の安さを実現していると考えられます。
ゲーミングPCを購入する際はBTOメーカーを優先して利用することをおすすめしますが、基本的なPCの使い方の相談などをしたい場合は、対面での販売が多い家電量販店を利用したほうが良いかもしれません。
ゲーミングPCで重要なパーツとその役割は?
ゲーミングPCで一番の特徴となるのは、ゲームの映像処理に必須となるグラフィックボードです。
次いでPCの司令塔となるCPUもグラフィックボードと同じぐらい大事なパーツになります。
どちらかの性能が低いと足を引っ張ってしまうので、組み合わせは無理に変更しない方が良いでしょう。
後は、処理性能に関わるメモリや、ゲームデータを保存するストレージについても確認したいところです。
ゲーミングPCのエントリーモデルで推奨されている基本スペックは?
いよいよここからが本題です。
以下、エントリーモデルの目安となる各パーツの性能を記載します。
最新のハイスペックパーツではありませんが、おおよそのゲームを推奨環境で遊ぶには十分と考えられます。
- グラフィックボード:GeForce GTX 1660 SUPER、GeForce RTX 3060など
- CPU:Core i5(11000以降)、Core i7(11000以降)
- メモリ:16GB(8GB×2)
- ストレージ:SSD → 500GB以上 +αHDD → 1TB程度
4Kなどはほぼ無理ですが、120以上の高いfpsでゲームをプレイすることは十分可能でしょう。
ゲーミングPCのゲームタイトル別推奨スペックは?
ここでは、FPS・アクション・RPGの各ジャンルから人気ソフトの推奨スペック一例を記載します。
グラボ(GPU) | CPU | メモリ | ストレージ | |
Apex Legends | Nvidia GeForce GTX 970 / AMD Radeon R9 290 |
Intel i5-3570T | 8GB | 22GB以上 |
フォートナイト | Nvidia GTX960 / AMD R9 280 | Intel Core i5-7300U / AMD Ryzen 3 3300U | 8GB | 150GB以上 |
モンハンライズ | NVIDIA GeForce GTX 1060 / AMD Radeon RX 570 | Intel Core i5-4460 / AMD FX-8300 | 8GB | 36GB以上 |
FF15 | NVIDIA GeForce GTX 1060 / AMD Radeon RX 480 | Intel Core i7-3770 / AMD FX-8350 | 16GB | 100GB以上 |
画質設定などによってもプレイの快適さは変わってきますが、この中ではFF15が要求スペック高めとなっています。
プレイするタイトルが決まっているなら、推奨スペックを事前に確認しておきましょう。
エントリーモデルにおすすめのゲーミングPCメーカー
ゲーミングPCの選び方の1つとして、以下のようなメーカー・ブランドを予め決めてしまうという方法もあります。
- ドスパラが展開するGALLERIA
- マウスコンピューターが展開するG-Tune
- Lenovoが展開するLEGION
- DELLが展開するALIENWARE
上2つはコスパが良い製品を多く扱っており相場は10万円~(モニター・マウス・キーボード等は別)から探せます。
ドスパラは初心者向けのモデルが特に充実しており、マウスコンピューターは保証・サポート体制が特筆して良いなどの特徴があります。
一方、下2つは性能・デザインなどに凝ったものが多く値段は若干高めです。
具体的な製品スペックや値段などは下でたっぷり紹介していますので、そちらも良ければご覧ください。
「ゲーミングPC 選び方」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
エントリーモデルにおすすめなデスクトップゲーミングPC
値段は2022年6月9日時点のものを掲載しています。
デスクトップ型の場合、無線LANを搭載していないものもあるのでワイヤレスで使いたい方は注意しましょう。
GALLERIA RM5C-G60S
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i5-12400 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | SSD:500GB |
価格(税込) | 149,980円 |
グラフィックス面がやや弱いですが、ほぼ全てのゲームで推奨スペック程度は満たせるでしょう。
ドスパラの通販は、商品ページのパーツ構成も非常に見やすくなっており、初心者にも優しいメーカーの1つです。
値段も手頃な製品が多いので、1度はチェックしておきましょう。
GALLERIA RM5C-R36
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i5-12400 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | SSD:500GB |
価格(税込) | 179,980円 |
上の製品よりもグラフィックボードの性能が上がったモデルで、コスパはかなり良い構成となっています。
冷却性能も考えられた設計なので、その点も安心です。
G-Tune ミニタワー HM-B(プレミアムモデル)
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-11700 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | SSD:512GB |
価格(税込) | 197,780円 |
マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」より、全体的にバランスの取れたモデルを紹介します。
商品ページには利用者のレビューも掲載されているので参考にしてみてください。
LEGION T770i
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-12700K |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3070 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB HDD:2TB |
価格(税込) | 286,616円 |
グラフィックボードのGeForce RTX3070は、数年は現役で使える性能を持っています。
エントリーモデルよりはミドルクラスと言ったほうが良い性能なので、長期間使い続けたい方へおすすめです。
ALIENWARE AURORA RYZEN™ EDITION R14フルカスタマイズ
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen5 5600X |
グラフィックス | AMD Radeon RX6600 XT |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | SSD:512GB |
価格(税込) | 219,184円 |
DELLのゲーミングPCブランドALIENWARE(エイリアンウェア)は、値段が全体的に高めですが、ケースデザインの評判が良いため配信者などにも人気があります。
部屋のレイアウトにもこだわりたい方は、チェックしてみてください。
エントリーモデルにおすすめなゲーミングノートPC
続けてノートPCからもおすすめ商品を5つ紹介します。
GALLERIA RL5C-G50
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i5-11400H |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | SSD:512GB |
ディスプレイ | 15.6インチ フルHD液晶(1920×1080) |
重量 | 約2.0kg |
価格(税込) | 115,980円 |
一般的なPCにグラボを積んだ程度の性能で、最新ゲームは少し厳しいですが外出先で手軽にゲームをプレイしたい方へおすすめです。
ディスプレイはリフレッシュレート(1秒間の描画回数)が120Hzまで出るので、動きの速いゲームでも問題無くプレイできます。
GALLERIA UL7C-R37
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-11800H |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3070 |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | SSD:1TB |
ディスプレイ | 15.6インチ フルHD液晶(1920×1080) |
重量 | 約1.96kg |
価格(税込) | 269,980円 |
かなりしっかりした性能にも関わらずディスプレイは薄型で持ち運びやすいモデルです。
リフレッシュレートは240Hzなので、どのようなゲームでも快適にプレイできるでしょう。
G-tune P5
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i5-11400H |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | SSD:512GB |
ディスプレイ | 15.6型 液晶パネル(1,920×1,080) |
重量 | 約2.02kg |
価格(税込) | 149,800円 |
最大動作時間6.5時間となっており、長時間のバッテリー駆動にも耐えられるモデルです。
G-Tuneは、デスクトップもノートも初心者向けの使いやすい製品が多いので、初めてゲーミングPCを買う方はチェックしておきましょう。
ALIENWARE M15 RYZEN™ EDITION R5 スプレマシー
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 9 5900HX |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3070 |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | SSD:1TB |
ディスプレイ | 15.6インチ FHD(1920 x 1080) |
価格(税込) | 233,984円 |
標準価格は358,979円と、性能的にはCPUを中心にミドルクラス以上のモデルです。
※販売値段は変動している可能性があります。
ディスプレイのリフレッシュレートは165Hzです。
Lenovo Legion Slim 750i
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-10750H |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:1TB |
ディスプレイ | 15.6型 FHD液晶(1920 x 1080) |
価格(税込) | 167,497円 |
LenovoのゲーミングPCは、割引額が非常に大きいモデルがたまに出現していますので、「Web限定モデル」などをチェックしてみましょう。
ゲーミングPCのエントリーモデルのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、エントリーモデルのゲーミングPCについてお届けしました。
最後に、この記事の内容を整理しましょう。
- ゲーミングPCは、グラフィックボードに力を入れたゲームプレイ用のPCで、値段や性能に応じてエントリーモデル → ミドルクラス → ハイエンドモデルなどに分類される
- カスタマイズ性や値段などを考えると、BTOメーカーで購入するのがおすすめ
- エントリーモデルの性能としては、グラフィックボード:GeForce GTX 1660 SUPER、CPU:Core i5(11000以降)、メモリ:16GB、ストレージ:SSD 500GB以上が目安
- プレイしたいゲームが決まっているなら推奨スペックを事前に調べておくこと
- BTOパソコンのメーカーは「GALLERIA」「G-Tune」「LEGION」「ALIENWARE」などがある
10万円程度のモデルだとスペック的に不安なものが多いので、最新ゲームをプレイしたいのであれば15万円~20万円の価格帯で探すのがおすすめです。