パソコンで遊べるゲームとして様々な種類のゲームが販売されています。
その中にはかなりのスペックのパソコンでなければ作動しないようなものもちらほらあります。
とはいえ、高スペックのゲーミングPCはお値段がかなり高いですよね。
自作ゲーミングPCなら値段を抑えられ、何より自分好みに作れるという魅力があるんです❗
そこで今回Pacific Metaマガジンでは、自作ゲーミングPCについて以下の内容をご紹介します。
- 自作ゲーミングPCのメリット・デメリット
- 自作ゲーミングPCに必要になるもの
- 自作ゲーミングPCの注意点
- 自作ゲーミングPCのおすすめ構成
これから自作ゲーミングPCに挑戦しようと思っている人にとって、価値のある情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください?
ゲーミングPCを自作するメリット
完成されたゲーミングPCを買わず、自分で作り上げるゲーミングPCには、先ほど少しお伝えしたように以下の大きなメリットがあります。
- 費用を抑えられる
- 自分で使いたいパーツを決めることができる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
完成品よりも費用が安い
完成品のゲーミングPCは、そもそものパーツ代金に加え、取り付け・組み立て作業の代金なども含まれています。
自作のゲーミングPCであれば、必要なのはパーツ代金だけです。
例えば、お店で売られているようなゲーミングPCで「このパーツにはそこまでいいものつけなくてもいいのに…」という場合、自分で変更して作ることで値段を抑えるということも可能です。
事前に必要なパーツを調べ、残った選択肢の中から自分の思ったように組めるため、値段設定もしやすいですよ。
自分好みに自由にカスタマイズすることができる
自作ゲーミングPCの最大のメリットが自分の好きなパーツで作ることができるという点です。
安いパーツで価格を抑えるだけでなく、光るゲーミングPCやガッチガチの高スペックゲーミングPCを作ることも可能です。
また、性能はもちろん、見た目などにもこだわることができるので、世界に一台だけの自分のゲーミングPCを作ることができます✨
かっこいいケースを使用した一台を作り上げ、そのゲーミングPCでプレイ出来たら絶対に満足できるはずですよ❗
「ゲーミングpc」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲーミングPCを自作するデメリット
先ほどのメリットだけを見ると、自作の方が圧倒的に良く感じてしまいますよね。
ですが、当然メリットの裏にはデメリットも存在しています。
大きく分けると以下の3つです。
- 自作ゲーミングPCを組み立てるのは少し難しい
- 故障の原因なども自分で見つけて対処しなくてはいけない
- メーカー保証などに頼ることができない
せっかく組み立てたとしても、このようなデメリットが待っている可能性があるんです。
こういったデメリットを避けたいのであれば、少し自由度は下がりますが「BTOパソコン」も視野に入れるとよいでしょう。
PC初心者だと組み上げるのが難しい
ケースを買ってきて電源の取り付け、SSDやHDD・CPUを取り付けて…と、あまりパソコンに詳しくない方だと聞きなじみのないパーツも扱っていきます。
PCのパーツは慎重に扱う必要もありますし、何よりつける順番を間違えてしまうとやり直さなくてはいけない、なんていうこともあり得ます。
少し細かい作業が多くなり、工具なども使わないといけません。
とはいえ、組み立て方自体はそこまで難しいわけではないので、丁寧に作業すれば失敗することはないでしょう。
故障した際の対処が難しい
ゲームをプレイしていたら急に動作が重くなった、ファンが動いていない、そもそも電源がつかないなど、自作ゲーミングPCが故障する可能性はあります。
その際にどうすればいいのか、そもそもの原因は何なのかなどを自分で確かめる必要があります。
コードがつながっていなかったなどの簡単な見逃しだけでなく、パーツの相性や故障なども考えなくてはいけないため、初心者には判断が難しいと言われています。
動作不良時には自己責任になる
メーカー保証の付いている完成品のゲーミングPCとは違い、自作ゲーミングPCだと規格の間違えなどで動かない、組み立て時に壊してしまったなどは自己責任となってしまいます。
特にパーツ同士の相性などは、しっかりと調べておかなければ起こりやすいトラブルの一つなので、注意が必要となります。
ゲーミングPCの自作に必要なもの
ここからは、ゲーミングPCを組み立てる際に必要となるパーツをご紹介します。
各パーツの役割や、選び方なども解説していきますので、ぜひご覧ください。
グラフィックボード(GPU)
グラフィックボード(GPU)とは、正式名称「Graphics Processing Unit」と呼ばれるものです。
GPUは主にグラフィック(画像描写)の計算を担っています。
高性能なGPUであればきれいな映像のゲームを楽しむことができますが、とりあえず高性能なものを選べばいいというわけではありません。
発熱量や冷却ファンの音、無駄な消費電力などのデメリットもあるんです。
そのため、今やりたいゲームの推奨スペックあたりのものを選ぶのが良いでしょう。
マザーボード
マザーボードはパソコンにとっての土台ともいえるようなパーツで、一度取り付けると取り外すのは手間がかかるので、特にしっかりと考えた方がいいパーツです。
このマザーボードによって搭載できるCPUやメモリ・グラフィックボードが決まるため、基本的にはマザーボードとCPUをセットで考えることが多いですよ。
また、ケースのサイズもマザーボードが入るサイズのものを選ばなくてはいけません。
他にも、USBなどを挿せるスロットなどは後から変更できないので、この辺りも考えて選ぶようにしましょう。
CPU
基本的にはIntel「Core i」シリーズ、もしくはAMD「Ryzen」シリーズの中から選ぶことになります。
先ほどお伝えしている通り、適合するマザーボードでなければ使用できないので、注意してください。
どちらのCPUを選んだとしても問題はありませんが、ゲームをプレイするのがメインの用途ならCore iシリーズを、動画編集などをメインに考えているならRyzenシリーズをおすすめします。
メモリ
メモリはデータの一時保存場所で、メモリが不足すると作業スピードが遅くなってしまいます。
メモリの容量は4GB・8GB・16GB・32GBといくつか種類があります。
また、メモリにはデータの転送方式としてDDRという規格が設定されています。
ほとんどの場合、最近のDDR4になっていますが、マザーボードによって使えるものが決まってくるので、しっかりと事前に確認しておきましょう。
ストレージ(HDD・SSD)
HDD・SDDはデータの倉庫のようなもので、この容量が少ないとデータ量の大きなゲームや動画などをダウンロードすることができなくなってしまいます。
HDDのメリットは、最大容量が大きいものでも価格が抑えられているものが多いという点です。
それに対しSSDのメリットは、衝撃に強く、データの読み書きにかかる時間が短く済むという点です。
ストレージに関しては後から外付けタイプのものでも対応できるため、そこまで悩む必要はないでしょう。
OS
OSとは「Operating System」の略称で、すべてのアプリの基本となるもので、PCやスマホには必ず必要になるものです。
自作PCであれば別途購入し、OSをインストールする必要があります。
ゲーミングPCであれば、対応ゲームのことを考えればWindowsを選ぶことになるでしょう。
基本的にダウンロードコードより、パッケージで購入するほうが何度でも使用でき、ネットにつなげることができなくても使用できるため便利です。
ケース
ゲーミングPCのパーツを納めることとなるのがこちらのケースです。
組みたいパーツによって購入すべきケースのサイズなども変わってくるので、パーツに合わせて考えるかケースにパーツを合わせるのかを決めておくべきでしょう。
ファン
PCのパーツは稼働を続けていると私たちが思っているよりも高温になっていくんです。
そんなPCパーツの熱を冷やすために必要なパーツがファンです。
ケース内部の空気を外に送り熱くなった空気を出す、というのが基本ですが、冷えた空気を取り込むために使うことも可能です。
冷却性を重視するのか、静音性を重視するのかによっても選ぶファンが変わります。
ケースの大きさによって取り付け可能なファンが決まってくるので、最初に確認しておきましょう。
電源装置
各パーツに電力を供給するためのパーツです。
供給してくれる電力以外にも、ファンの静音性やライティングなどの見た目にこだわっても面白いですよ❗
600W程あれば十分動きますが、ハイスペックなPCを組みたい、将来的にパーツをいいものに変える可能性が高いなら、最初から850W以上の電源を組むのもいいでしょう。
ゲーミングPCを自作する際の注意点
ここからは、実際に自分でゲーミングPCを自作していく際に注意しておくべきポイントをご紹介します。
あまり自作PCに自信がない場合は、これらのポイントに注意してください。
プレイしたいゲームの推奨スペックを事前にチェック
自作ゲーミングPCを組み立てる際に重要な指針となるのが、プレイしたいゲームの推奨スペックです。
一例として、有名なマインクラフト(以下マイクラ)であれば、完成品ゲーミングPCでも7万円ほどのスペックで遊ぶことができます。
パーツ | 推奨スペック |
CPU | Intel Core i5-4690 3.5GHz |
グラフィックボード | GeForce 700 |
メモリー | 8GB |
ハードディスク空き容量 | 2GB以上 |
しかし、マイクラではMODと呼ばれる追加要素があります。
もし、有名実況者がやっているMODを追加して遊びたい、もっときれいなマイクラをプレイしたいとなると、このスペックのゲーミングPCでは動かない可能性も。
その場合はもう少しスペックをあげなくてはいけませんから、どのように遊びたいのか、というのは重要になってくるんです。
他のゲームであれば、きれいな景色を楽しんでプレイしたいのであれば高スペックが要求されますし、対戦相手に勝つことが目的なのであればそこまでのスペックは必要ないでしょう。
どのようなゲームをプレイしたいのかによっても、費用をかける必要があるのかどうかが変わりますよ。
ケースの通気性には十分に注意
処理の重くなってしまうようなゲームをプレイしていると、PCのパーツはかなりの熱を持ってしまいます。
その熱がパーツに悪影響を与え、パーツが壊れてしまった、なんてこともあり得ます。
ケースの通気性をあらかじめ確保しておけば、そのような事態を防ぐことができるでしょう。
メッシュ加工されたケースであれば、ケース内の空気が入れ替わりやすく、ファンの機能を十分に生かすことも可能です。
ただし、PC内の作動音などが外に漏れてしまうので、静音性は落ちてしまいます。
電源のW数はなるべく余裕のあるものを選ぶ
先ほどもお伝えしていましたが、電源のW数には余裕を持たせて考えましょう。
というのも600Wの電源装置を使用していたとしても、いくらかは熱や振動のエネルギーに消えてしまっていたり、電源の劣化によって最大値が出なくなってしまったりする可能性があるんです。
そして、電力が足りなくなってしまうと、最悪の場合パーツが壊れてしまうかもしれません。
そのため、ある程度電力に余裕のある電源装置を選びましょう。
ゲーミングPC自作のおすすめパーツ構成
いざ自作に挑戦しようと思っても、種類が多すぎて選ぶのが難しいかもしれません。
そこでここからはたくさん種類のあるゲーミングPCのパーツから、予算ごとのおすすめのパーツをお伝えします。
OSについては含めてしまうとパーツを選ぶことができなくなるため省略しています。
まずは自作に挑戦したいのであれば、ゲーミングPC自作キットもおすすめです。
ただし、グラフィックボードの高騰が原因で、自作キットにグラフィックボードが含まれないこともあるため、快適にゲームをプレイしたいなら自作キット+適合するグラフィックボードが必要となります。
予算10万円のおすすめパーツ構成
2022年1月現在、グラフィックボードのみでなくCPUも売り切れが多く、値段も高値がつけられています?
そのため、ゲームを最高設定にして処理の重いゲームはプレイするというのは難しいですが、ある程度設定を落とせばゲームを楽しむことができる構成となっています。
まず自作ゲーミングPCを作ることが目的であれば、このような構成が特におすすめです。
- GPU:MSI GeForce GTX 1650 D6 AERO ITX J OC 29,000円
- CPU:インテル CPU BX8070811400F/A Corei5-11400F 22,580円
- マザーボード:ASUS TUF GAMING B560M-PLUS 13,111円
- メモリ:KLEVV DDR4 KD48GU881-26N190D 6,750円
- ストレージ:Crucial MX500 500GB 10,499円
- 電源:玄人志向 STANDARDシリーズ 80 PLUS 500W ATX電源 KRPW-L5-500W/80+ 4,127円
- ケース:Thermaltake Versa H18 3,109円
※2022年1月時点の値段
合計金額 89,176円
予算10万円以上のおすすめパーツ構成
自作ゲーミングPCに予算を10万円以上捻出できるのであれば、GPUもしっかり組み込むこともでき、処理の重いゲームであっても快適なハイスペックなゲーミングPCを作ることができるでしょう。
ここでご紹介しているような自作ゲーミングPCであれば、ほとんどのゲームを快適にプレイできるはずですよ❗
また、VRゲームにもしっかりと対応できる「VR Ready」の認証もされているので、VRを楽しく体験することも可能となっています。
- GPU: MSI GeForce RTX 3060 Ti GAMING X 8G LHR 98,000円
- CPU: Ryzen 9 5900X 70,500円
- CPUクーラー: 虎徹 Mark II 3,291円
- ファン: Corsair ML140 Pro 4,080円
- マザーボード: MSI B550 UNIFY 28,478円
- メモリ: Crucial DDR4 3200Mhz 6,780円
- ストレージ: SanDisk Ultra 3D 9,690円
- 電源: 玄人志向750W GOLD 8,027円
- ケース: Fractal Design Define 7 21,664円
※2022年1月時点の値段
合計金額 250,510円
ゲーム配信者やプロを目指すなら専門学校がおすすめ!
ゲームが好きで、それを生かした趣味や仕事をしてみたいと考えたことはありませんか?
もし、ゲームの配信者やプロゲーマーとして成功したいと考えたことがあれば、専門学校に通うという手段もあるんです。
今回、代々木アニメーション学院と総合学園ヒューマンアカデミー eスポーツカレッジについてご紹介します。
代々木アニメーション学院
この代々木アニメーション学院は、43年間もの歴史があり声優やイラストレーター・企画やマネージャーなど、様々な専門家を育てています。
その中に「eスポーツ実況科」という学科があります。
この学科では、eスポーツ全体のことはもちろん、実況のための基礎知識や発生の練習、動画編集方法や配信スキルなど、確実に役に立つカリキュラムを受けることができます。
一人では苦しいことも、同じ志を持った仲間と学べば楽しめること間違いありません❗
少しでも興味を持った方はぜひこちらから資料請求してみてくださいね。
「代々木アニメーション学院」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
総合学園ヒューマンアカデミー eスポーツカレッジ
ゲームの大会優勝を目指したいのであれば、総合学園ヒューマンアカデミーeスポーツカレッジがおすすめです。
ヒューマンアカデミーは、プロゲーミングチーム「Crest Gaming」を運営しており、様々な知識を持っています。
そのプロチームからも講師として学べるため、しっかりと基礎から理解できます。
他の専門校と違うのは1年間で結果を出せるようにカリキュラムを組んでいるという点です。
学費を抑えられるのと同時に、本気で結果に向き合うことができるので、2年制の専門学校よりも成果を出すことも可能でしょう。
プロゲーマーを本気で目指すのであれば、こちらの専門学校を利用するのはいかがでしょうか。
「プロゲーマー 専門学校」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲーミングPC自作の基本的な手順
ゲーミングPCを組み立てていく際の手順としては、以下のような流れが基本となります。
- マザーボードを取り出す
- マザーボードにCPU・CPUクーラーを取り付ける
- マザーボードにメモリを取り付ける
- 一度動作確認を行い正常につながっているか確認する
- マザーボードをケースに取り付ける
- 電源を取り付ける
- ストレージを取り付ける
- グラフィックボードを取り付ける
これ以外にもきれいに配線をまとめる必要などもありますが、自作PCの基本的な流れとなっています。
ゲーミングPC自作初心者にありがちな失敗例
初心者の方が失敗しがちなのが、取り付ける順番のミスやネジなどのとめ忘れです。
取付時に順番を間違えると、コードの取り回しが大変なことになったり、パーツが邪魔で外さないといけなくなったりする可能性があります。
とりあえずつけていくのではなく、最初にしっかりと全体の順番を把握してから作業に取り掛かるようにしましょう。
他にも配線を特に考えずにやってしまい、後から取り外すのが面倒になってしまう、なんてこともあるので、まずは順番を決めることを忘れないように注意しましょう。
ゲーミングPCの自作についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲーミングPCの自作について以下の内容をご紹介してきました。
- 自作ゲーミングPCはたくさんメリットがあるが気を付けないと故障につながる
- 故障や動作不良、組み立てできないなどは基本すべて自己責任
- ファンの静音性をとるか排熱性をとるかは要検討
- PCに熱がこもりすぎると故障の原因に
- 処理の重いゲームにはグラフィックボードが必要
- 配線や順番などをしっかり考えることが重要
初心者には敬遠されがちな自作PCですが、その魅力は数えきれないほどあるんです❗
まずはグラフィックボードを搭載していないPCの組み立てからでも楽しむことができるはずなので、興味を持たれた方はぜひ挑戦してみてくださいね。