仮想通貨取引をしていると良く耳にするのが「ロスカット」ですね。
取引をしていると避けて通れないのがロスカットですが、しっかりとした知識があれば必要以上に警戒するものでないことが分かります。
ロスカットを正しく理解して上手に運用することができれば、仮想通貨で安定して利益を増やすことにつながります。
今回、Pacific MetaマガジンではBybitのロスカットについて、次の内容を中心にお伝えしていきたいと思います。
- Bybitでのロスカットのメリットとデメリットについて
- Bybitのロスカットの計算式の詳細を紹介
- Bybitでロスカットを避ける方法について
- Bybitでロスカットを避けるタイミングについて
ロスカットとは?
ロスカットとは、保証金維持率が一定額以下になった時に、取引所から強制決済の判定が下される仕組みのことです。
ひと言でいうと「強制損切り」ですね。
強制決済というとマイナスなイメージを持たれる方も多いでしょう。
ところが実際は投資家が大損することがないように作られたものなので、あながちネガティブなものとは言えないのです。
Bybitでは、通常の取引所のようにロスカットの前に行われる追証請求はありません。
損失が一定額を下回った時、自動的にロスカットになります。
自身で証拠金を追加し、リスクをコントロールする方法で取引をしましょう。
Bybitの証拠金システムについては以下の記事で解説しています!
ロスカットのメリット・デメリットとは?
ここでは、Bybitで行われているロスカットについて、メリットとデメリットをわかりやすく説明したいと思います。
メリット
- ロスカットのある投資にはリターンが大きい
- ロスカットが生じれば莫大な損失が生じるリスクが軽減される
ロスカットがある取引にはリターンが大きいという魅力があります。
ロスカットをうまく利用できれば、仮想通貨を購入をするうえでトレーダーの大きな味方になってくれるでしょう。
ただし、ロスカットを使いこなすには知識と経験が必要になります。
取引に不慣れで、ロスカットを利用するところまで至らなくても、ロスカットは自動的に行なわれるため、一定額以上の損失をしないのは大きなメリットですね。
デメリット
- ロスカットの判断が難しい
- 初心者には精神的に悩む原因になる
- ロスカットに失敗したときの損失が大きい
ロスカットは実際にその局面がくるまで、あまり意識することが少ない分、そうなってしまったときの判断が難しいというところがあります。
例えば、一時的な下落の後に反発する状況が起こったとき、損失が発生した時点でロスカットをしてしまうと、後の反発による利益を得る機会を失ってしまったりします。
更に、ロスカットをすると「損すること」が確定してしまうので、精神的なダメージにもつながりますね。
ロスカットの計算方法は?
Bybitのロストカットには独自のルールを採用しています。
ロスカットの計算方法は契約によって異なるので、留意しましょう。
Bybitの契約方法は以下のようになります。
USDT無期限契約の場合
BybitのUSDT無期限契約は他の取引所とは異なる「破産価格」という基準によってロストカットがおこなわれます。
この「破産価格」は、Bybit独自のものになっているので、しっかり覚えておいてくださいね。
それぞれの計算方式は次の通り。
ロングポジション
破産価格(ロスカット金額)=参入価格 ×(1 – 必要証拠金率)
ショートポジション
破産価格(ロスカット金額) = 参入価格 ×(1 + 必要証拠金率)
インバース型契約の場合
インバース型契約の場合は、4つの計算方法があります。
インバース型は少し複雑で、ロングポジションでも分離・クロスマージンで異なり、ショートポジションでも分離・クロスマージンで計算方法は異なります。
計算をするときには、間違いがないように気を付けてください。
分離マージンのロングポジション
平均参入価格 × (レバレッジ + 1) ÷ レバレッジ
分離マージンのショートポジション
平均参入価格 × (レバレッジ – 1) ÷ レバレッジ
クロスマージンのロングポジション
(平均参入価格 ÷ 契約数) + (資金残高 – 注文証拠金) ÷ 1.00075 × 契約数
クロスマージンのショートポジション
(平均参入価格 ÷ 契約数) + (資金残高 – 注文証拠金) ÷ 0.99925 × 契約数
ロスカットを避ける方法は?
Bybitでロスカットを避ける方法は簡単です。
ロスカットを避けるには2つのやり方があります。
証拠金の追加
Bybitには追証機能がありません。
いちいち追証をする必要がないわけで、余分な手間を省くことができるのはトレーダーにはありがたい機能だと思います。
ただし、一定額以下になると自動的にロスカットが行われるので、ロスカットになったと判断される前に証拠金を追加する必要があります。
自動証拠金補充機能(AMR)
Bybitの「分離マージンモード」では「自動証拠金補充機能」を利用することができます。
自動証拠金補充機能は自動的に証拠金を追加できるシステムになります。
ただし、追加される保証金は「必要証拠金と同額」という決まりがあるので注意しましょう。
もしも利用可能残高が必要証拠金に満たない場合には、所持するすべての残高が証拠金として補填されてしまいます。
自動証拠金補充機能の設定はBybitのサイト(アプリ含む)の「取引画面」下部にある「ポジション証拠金」から自動証拠金補充ボタン有効化させるだけ。
とても簡単に設定できますね。
手動
Bybitでは自動証拠金補充機能を使わずに手動で証拠金を設定することも可能です。
手動で設定する場合は同じく「ポジション証拠金」のページの左から6番目にある「ペンマーク」をクリックし、入れたい証拠金をオーダーし、変更すれば完了です。
この時、証拠金が正しく反映されているか確認するのを忘れないようにしましょう。
ゼロカットシステム
Bybitには「ゼロカットシステム」が採用されています。
ゼロカットシステムでは証拠金より損失額が上回ることがないようになっています。
トレーダーが最低の損失で留められるような仕組みはとてもうれしい点です。
保険基金による補填
保険基金はトレーダーが清算不可能になってしまった時に資金保障ができる積立金です。
万が一、ロスカットで損失が証拠金を上回ってしまったら不利になった価格を保険基金で補填してくれるので、助かりますね。
デレバレッジによる補填
自動デレバレッジは全トレーダーの中でランキングの高いトレーダーが優先的に選択され、デレバレッジによって補填される機能です。
デレバレッジは、保険基金では損失分を補填されない場合に採用されます。
ロスカットは避けた方が良い?
ロスカットは必ずしも避けるべきものではありません。
先述しましたが、ロスカットをうまく利用することができれば、取引はより効率的になるのです。
例えば、取引通貨が急落してしまった時などは、ロスカットは避けない方が良い結果になる場合もあります。
通貨の急落には理由があり、そこから上昇するまでが読めないことも少なくありません。
暴落してしまったからと急いで保証金を補填してしまうと、更に損をしてしまうことも…。
反対に「これは反発する」という予測がつく時にはロスカットを避けて保証金を補填することで利益につなげることができます。
ただ、急落からの反発を読むことはなかなか難しいのが実情です。
ロスカットを利用できるようになるためには、取引についてしっかりと勉強をしていく必要がありますね。
仮想通貨をするなら、Bybit!
Bybitはシンガポールの仮想通貨取引所でありながら、日本でもとても評判の良いおすすめの取引所です。
Bybitは仮想通貨FX(エフエックス)に特化しているのが特徴で、サイトは英語表示だけでなく、完全日本語対応となっています。
操作・使い方も簡単で、初心者のトレーダーでも簡単に取引ができるような工夫がしてあるのがうれしいですね。
レバッジは100倍、さらにゼロカットシステムも採用されているので安心してトレードができるのも魅力的です。
その上、注文スピードも早く、時間ギリギリを狙った攻めの取引が実現できます。
他にも送金・入金手数料が無料であったり、イベントやキャンペーンも頻繁に行われているので、少ない資産でも取引をはじめられます。
サイト登録もわずか1,2分あれば簡単にできるので、興味がある方はぜひ一度登録してみてください!
Bybitのロスカットについてのまとめ
今回、Pacific MetaマガジンではBybitのロスカットについて下記の内容をお伝えさせていただきました。
- ロスカットのメリットとデメリットの詳細を紹介
- BybitのUSDT無期限契約においてのロスカット計算方法を紹介
- Bybitのインバース型契約の場合でのロスカット計算方法を紹介
- Bybitでロスカットを避けるための方法を紹介
- Bybitでロスカットを避けるかどうかの見極めについて紹介
Bybitには追証がなく、ゼロカットシステムもあるため、他の取引所のような大きな損失を被ることは少ないですが、ロスカットについての知識があれば、効率的に利益へつなげる手助けになります。
ロスカットの計算式など覚えなければならないところはありますが、しっかりと勉強して儲けられる取引を実現させてくださいね!