Bybitでの仮想通貨の取引には、板取引という形態があります。
仮想通貨だけでなく株式投資にもこの板取引はメジャーな取引方法です。
今回Pacific Metaマガジンではそんな板取引と人気の海外取引所であるBybitについて以下の内容でご紹介していきます。
- Bybitの板取引とは
- 板情報の読み方について
- Bybitにおける板取引のメリット・デメリット
- Bybitで板取引をする方法
そのほか板取引の注意点やアプリの操作方法に関しても紹介していきます。
Bybitのアカウントをまだ持っていない方は、以下から登録を進めてください!
Bybitの板取引の基本
こちらではBybitで板取引を行う際の基本について紹介していきます。
板取引についてよくわからないという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも「板取引」とは
そもそも板取引とはどういった取引のことなのでしょうか。
板取引の仕組みについて見ていきましょう。
買い、売り注文の一覧表=板(取引板)
「板」とは買い、売り注文の一覧表のことを指します。
この板を見ることで買い、売りの希望価格と数量を簡単に確認することができ、取引をするうえで便利になります。
指値or成行注文で買い/売り取引すること=板取引
板取引とは注文の一覧表である板を見ながら、買い/売りの取引をすることを指します。
板を参考に通貨の需要と供給を確認します。
指値注文、成行注文とは
取引をするうえで指値注文と成行注文という2つの注文方法が大切になってきます。
それぞれの違いを見ていきましょう。
指値注文(メイカー)
指値注文とは仮想通貨の売買時に値段を指定して注文する方式です。
買い注文であれば指値以下、売り注文であれば指値注文以上でなければ成立がしないという特徴を持っています。
成行注文(テイカー)
成行注文は売り買いの際に値段を指定しない方式です。
取引の時間中であればいつでも注文を成立させることができます。
自分が希望した価格で取引ができるというメリットがあります。
Bybitの取引方法の種類
Bybitには4種類の取引方法があります。
それぞれにどのような特徴があるのか見ていきましょう。
現物取引
現物取引ではレバレッジを適用できないという特徴を持っています。
しかし、現物取引はロスカット(一定の金額を下回った際に強制的に決済を行うこと)が発生しないので長期的に仮想通貨を保有しておくことが可能です。
インバース型先物
インバース型先物は未来の指定された日時に所定の価格で売買することを指します。
つまり取引に期限が存在するというわけですね。
インバース型無期限
インバース型無期限はBTC、ETH、XRP、EOSをベースに取引を行います。
インバース型無期限はビットコインなどの主要な仮想通貨で取引ができるという特徴があります。
USDT無期限
USDT無期限はUSDT(テザー)を、ベースに取引を行います。
テザーはドルと連動された通貨で1ドル≒1USDTとなっています。
Bybitの取引板の表示方法
Bybitで取引板を表示するためには画面上部のトレードを選択します。
そこからUSDT無期限に進むと取引板を表示させることが可能です。
板情報の読み解き方
続いては板情報の読み解き方について見ていきます。
取引で成果を出すためには板情報を適切に読めるようになりましょう。
価格は板の厚い(注文が多い)ほうに動きやすい
基本的に価格は板が厚い(注文が多い)ほうに動きやすいという特徴を持っています。
買い注文が多いと買いの需要が高くどんどん動いていきやすいというような感じですね。
しかし、板が厚いからといってそちらが強いとは必ずしも言い切れません。
ベテラン投資家でも価格の変動を読むことは難しいので、注意が必要です。
売り注文の量が多い=価格が下がりやすい
板の見方として、売りたい人が多いなら価格は下がり、買いたい人が多いなら価格は上がるという基本があります。
つまり板を見た際に売り注文の量が多くなっているなら価格が下がりやすいと予想ができます。
仮想通貨は買い手と売り手の価格が一致することで成立するのでこのような方程式が成り立ちます。
買い注文の量が多い=価格が上がりやすい
先ほどの基本に当てはめてみると、買い注文の量が多いということは価格が上がりやすいという傾向が読めるでしょう。
買いたい人が多く売りたい人が少ないという需要と供給のバランスとなると、高い価格で売りやすくなるというわけです。
このように取引を成立させるためには板情報をしっかり読み解く必要があるのがわかりますね。
ここまで読んでBybitで取引を始めてみたいと思った方は、以下からぜひ登録を進めてみてください!
Bybitで板取引するメリット・デメリット
続いてはBybitで板取引をする際のメリットとデメリットについて紹介していきます。
メリット
まずはメリットについて見ていきます。
ほかの取引所に比べてなにが強いのかを確認してみましょう。
利用者が多く取引板が厚い
Bybitの利用者は全世界で200万人以上といわれており、かなり大きな市場です。
利用者が多いと取引板も厚くなるので、市場も活発的に動くことになります。
利用者が多いということはそれだけ安全だということにも言い換えられるので、安心して利用することができるでしょう。
サーバーが強く不況でも安定して取引できる
200万人以上を抱えるBybitだからこそサーバーはかなり強力なものとなっています。
不況の状況下でも焦らずに取引できるため、投資家のメンタル面に優しいといえます。
サーバーも比較的新しく遅延などもあまり起きないのも大きなメリットです。
通貨ペアの種類が多い
2022年10月現在でBybitは140種類以上の仮想通貨を取り扱っています。
しかも、取り扱い通貨はほとんどが人気通貨となっているのでBybitを利用すれば主要銘柄のほぼ全てを網羅する事が可能です。
スマホアプリ版で手軽に取引できる
Bybitにはスマホアプリ版がリリースされており、手軽に取引できるというメリットがあります。
スマホ版はブラウザ版に劣らない機能が充実しているので、パソコンがない状況でもストレスなく利用することが可能です。
デメリット
続いてはBybitを利用するデメリットについて見ていきます。
成行注文の手数料(テイカー手数料)が高い
Bybitの成行注文の手数料が0.075%となっています。
ほかの主要仮想通貨取引所が0.04%〜0.06%程度なのに比べてかなり高めに設定されているのがわかります。
短期売買でなんども取引を行う方にとっては大きなデメリットになるでしょう。
取引量に応じて最大レバレッジが制限される
Bybitは最大レバレッジに制限がかかっています。
大きな取引をしたい方にはレバレッジ制限があるBybitは向かないかもしれませんね。
日本円で直接トレードできない
Bybitでは日本円での直接トレードに対応していません。
そのため、国内の取引所で仮想通貨を購入し、そこで購入した仮想通貨をBybitで送金して利用します。
クレジットカードを使えば実質的に日本円での入金もできますが、手数料がかかるので、国内取引所を経由するのが一般的です。
こちらではBybitのメリット・デメリットをまとめています!
Bybitの板取引に必要な手数料
続いてはBybitで取引をする際に必要になってくる手数料についてご紹介していきます。
入金手数料
Bybitでは仮想通貨で入金した場合の手数料は無料となっています。
ただ、利用元の取引所やウォレットにおいては手数料が発生する場合があります。
出金手数料
Bybitの出金手数料は通貨によって異なります。
主要な仮想通貨であるビットコインを例に挙げると送金手数料が0.0002BTC、最低出金額が0.001BTCとなっています。
イーサリアムだと送金手数料、出金手数料共に0.0003ETHというように、仮想通貨によって異なるので、自身が使う通貨で確認しておきましょう。
取引手数料
Bybitの取引手数料はMakerが-0.025%、Taker0.075%です。
市場に流動性を与えるためにMakerの手数料は-0.025%とマイナスになっています。
ファンディング手数料
手数料の中にはファンディングレートの資金調達手数料も存在します。
この資金調達手数料は1日3回(8時間毎)に発生し、その金額は変動性です。
現在の手数料価格は取引画面にて確認可能です。
Bybitへの入金用におすすめの国内取引所
続いてはBybitへの入金用におすすめの国内取引所所を3つ紹介していきます。
ぜひ取引所選びの参考にしてみてください。
Coincheck
Coincheckは、コインチェック株式会社が運営している国内取引所です。
Coincheckは取り扱っている通貨の数が最大級で、スマホ版アプリの国内ダウンロード数もトップに輝いたこともあります。
仮想通貨に詳しくない方も名前だけは聞いたことがあるくらいの大手なので安心感は高いでしょう。
とりあえず始めてみたいという初心者の方におすすめです。
DMM Bitcoin
DMM Bitcoinは株式会社DMM Bitcoinが運営する仮想通貨の国内取引所です。
DMMグループは動画配信やFX、ゲームといったさまざまなサービスを提供しており、知名度は抜群です。
専用のアプリを使えば、初心者でもわかりやすいシンプルな取引から上級者向けの複雑なトレードまでスマホ一つで完結します。
口座開設のなど、さまざまな手数料が無料なので初心者でも安心して始めることができるでしょう。
bitFlyer
bitFlyerはビットコインやアルトコインの売買手数料が無料という特徴があります。
毎回行う取引で手数料がかからないのはとても良心的です。
そのほかbitFlyerであれば、仮想通貨が1円から購入できるので、投資経験を積んでみたいという方にもおすすめです。
Bybitのおすすめの入金方法や手数料についてはこちらでも解説しています!
Bybitで板取引を始める方法
続いてはBybitで板取引を始めるために必要なBybitの登録方法について手順を追って説明していきます。
①口座を開設する
まずはBybitで口座を開設する必要があります。
Bybitの公式ページから登録を選択し、メールアドレス等必要事項を入力していきます。
その後、Eメール認証を行うことによって口座開設は完了です。
②取引の証拠金になる仮想通貨を入金する
続いて取引に必要となる仮想通貨の入金を行っていきます。
Bybitから入金する方法は、
- 国内取引所経由で入金
- クレジットカードから入金
の2種類です。
クレジットカードでの入金の方が手間は少ないですが、手数料が高いなどのデメリットがあります。
そのため、国内取引所で仮想通貨を購入し、Bybitに送金するというのが一般的です。
Bybitへの入金は資産→現物アカウント→入金で入金アドレスが表示されるので控えておきます。
その後、利用している取引所にて取得した入金アドレスを入力することで送金が可能となります。
2段階認証を設定する方法
Bybitの口座を開設したらセキュリティのために2段階認証をしておきましょう。
2段階認証の方法は以下の3通りです。
- Eメール認証
- 携帯電話SMS認証
- Google認証
いずれもBybitのアカウントにログイン後、「アカウント&セキュリティ」に進み認証コードの入力を行えば完了です。
Bybitの板取引のやり方(PC版)
続いてはPCでBybitの板取引をする手順について紹介していきます。
現物取引のやり方
現物取引は画面上のデリバティブから取引したい通貨ペアを選択することによって取引画面が表示されます。
注文方法や価格などを設定して発注すれば取引は完了です。
デリバティブ取引のやり方
デリバティブ取引を行うためには、口座開設後デリバティブアカウントに入金する必要があります。
資産→資産概要から入金へと進むことができます。
その後、通貨ペアのチャート画面から注文方法の設定をし、発注することでデリバティブ取引は可能です。
インバース先物型
インバース先物型の取引は画面上にあるデリバティブをクリックした後インバース型先物を選択します。
銘柄を選択したら取引画面が表示されます。
必要項目を入力して発注すれば取引は完了です。
インバース無期限
インバース無期限の取引は画面上にあるデリバティブをクリックした後インバース無期限を選択します。
通貨ペアを選択し、取引画面が表示されたら必要項目を入力して発注すれば取引は完了です。
USDT無期限
USDT無期限の取引は画面上にあるデリバティブから可能です。
取引する通貨ペアを選択することで取引画面が表示されます。
価格や数量などを選択し発注することで取引は完了です。
Bybitの板取引のやり方(アプリ版)
続いてはBybitのアプリを使用した取引の手順について紹介していきます。
現物取引のやり方
トップ画面から資産を選択し、振替を選択することで資産の振り替えが可能です。
口座や通貨を指定した後、トップ画面から現物を選択し、左上の取引ペアから通貨を選択。
各種設定をし注文を確定することで現物取引ができます。
デリバティブ取引のやり方
トップ画面の契約を選択し左上の取引ペアから通貨を選択。
レバレッジの指定をし、注文方法や価格を選択します。
最後に注文の確定をすることでデリバティブ取引が可能です。
インバース先物型
トップ画面の契約を選択し左上の取引ペアからインバース型→インバース型先物を選択。
通貨を選択した後、注文方法や価格などの各種設定をし注文の確定をすることでインバース先物型での取引が可能です。
インバース無期限
トップ画面の契約を選択し左上の取引ペアからインバース型→無期限契約を選択。
通貨を選択した後、注文方法や価格などの各種設定をし注文の確定をすることでインバース無期限での取引が可能です。
USDT無期限
トップ画面の契約を選択し左上の取引ペアからUSDT無期限を選択。
通貨を選択した後、各種設定をし注文の確定をすることでUSDT無期限での取引が可能です。
Bybitの板取引にオススメのインジケーター設定
続いてはBybitで板取引におすすめのインジケーター設定について見ていきます。
そもそもインジケーターとは
インジケーターとはテクニカル分析に必要となってくる情報を視覚化して見やすくしたもののことを指します。
仮想通貨はもちろんFXの取引なんかでも用いられています。
インジケーター設定の変え方
インジケーターの設定を変えるためには、まずチャート画面からインジケーターを選択します。
すると多数のインジケーターが表示されるのでそこから使用したいインジケーターを選択しましょう。
おすすめのインジケーター設定
続いてはおすすめのインジケーター設定について見ていきます。
取引の際に参考にしてみてくださいね。
MACD
通称マックディーとも言われるMACDはトレンドの見極めに利用されます。
移動平均線が0以下なら下降トレンド、0以上なら上昇トレンドというふうに見極めることが可能です。
RSI
RSIは期間内で上昇と下降のどちらが強いのか計測し判断します。
指標は100%で表され、買いが強い70%以上と売りが強い30%未満の状態は相場が反転する可能性が高いとされています。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは相場が変動する範囲を視覚的に表した指標です。
ボリンジャーバンドを使用することによってどれぐらいの価格帯で落ち着くかを予想することができます。
Bybitの板取引で注意すること
続いてはBybitの板取引で注意することについて紹介していきます。
取引を始める前に確認しておきましょう。
見せ板(見せ玉)に注意する
取引する意思を持っていないにも関わらず注文を大量に出し、注文も需給があるように見せかけることを見せ板(見せ玉)といいます。
実際に取引されないためこのような行為は違法な相場操縦とされています。
注文は取引板・歩み値・チャートを総合的に見て判断する
投資は一つの項目で判断するのは危険です。
注文は取引板はもちろん、価格の推移を時間で表した歩み値、チャートを総合的に判断して行いましょう。
損切り・利食いのラインを決めておく
投資にとって大切なことは損切りと利食いのラインをあらかじめ決めておくことです。
投資初心者は損が確定してしまうことを恐れて損切りができないという精神状態に陥りやすくなります。
前もってラインを決めておくと不安定な精神状態のときに間違った判断をしにくくなるでしょう。
仮想通貨取引を始めるならBybitがおすすめ
仮想通貨取引を始めたいと思ったとき、たくさんある取引所の中でもBybitをおすすめします。
海外取引所を使用する際に壁となるのが英語表示です。
Bybitは日本語の対応がバッチリで日本人でも安心して取引をすることができるでしょう。
仮想通貨では、操作ミスで資産を失ってしまったというようなトラブルが起こり得ます。
そんなときに日本語でのサポート体制が充実してるととても安心ですよね。
そのほか、アプリが使用しやすいのはもちろん、クレジットカードで仮想通貨を購入できるなど、これから始める初心者でも気軽に始めることが可能です。
登録も簡単なので、どこの取引所で始めてみようか悩んでいるという方はぜひBybitを利用することをおすすめします。
Bybitの板取引についてまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、Bybitの板取引について解説してきました。
最後に本記事の内容を振り返ってみましょう。
- 板とは買い、売り注文の一覧表のこと
- 板を見ながら、買い/売りの取引をすることを板取引という
- 買い注文が多いと価格が上がりやすく、売り注文の量が多いと価格が下がりやすい
- 見せ板に注意する必要がある
そのほかにも取引をするならBybitがおすすめな理由も分かりましたね。
仮想通貨で利益を出すためには今回紹介した板の見方やインジケーターの見方を理解する必要があります。
最初は難しいと感じるかもしれませんがたくさん取引していくうちにコツが掴めてくるでしょう。
投資初心者の方も本記事を参考に取引を始めてみてはいかがですか?