日本でも知名度が高くなってきたBybitですが、海外の取引所ということで本当に安全なのか不安に思う方もいるでしょう。
今回Pacific Metaマガジンでは、Bybitの安全性について紹介します。
この記事で記載する内容は以下の通りです。
- Bybitの安全性に対する取り組みについて
- Bybitの安全性に関する評判・口コミ
- Bybitや仮想通貨取引をより安全に利用する方法
- Bybitのメリット・デメリット
2022年11月時点での最新情報をお伝えします。
Bybitの安全性は高い?
早速ですが、Bybitの安全性について見ていきましょう。
セキュリティ面を中心に紹介していきます。
レベルの高いセキュリティ対策により安全性は高い
結論から言うと、Bybitではセキュリティ対策に予算を大きくつぎ込んでおり、他の取引所と比較しても安全性はかなり高くなっています。
なぜそう言えるのか、具体的な例については下の見出しをご覧ください。
運営面の安全性
まずは運用体制における安全性について3つ紹介します。
デリバティブ取引に特化
Bybitは、先物取引などに代表されるデリバティブ取引に特化した取引所です。
将来の売買価格をあらかじめ決めて取引し、価格の変動リスクを回避することで運営を安定させる仕組みを構築しています。
コールドウォレットで安全に資産管理
Bybitではオフラインの状態で暗号鍵を管理するコールドウォレット方式を採用しています。
資産を盗まれるリスクが大きく下がるので、安全性が非常に高いと言えるでしょう。
24時間対応のオンラインサポート
サポートは24時間体制なので、何かあっても対応してもらえるという安心感があります。
英語だけではなく日本語による問い合わせサポートもあるので、日本人ユーザーにも評価が高いです。
取引環境の安全性
続いては取引ルールに関する安全性を3つ紹介していきます。
市場価格に振り回されない二重価格体制(マーク価格)
含み損益や精算価格を決める際は、チャートに表示されている最終取引価格(直近価格)ではなくマーク価格が基準となります。
マーク価格は複数の他取引所を参考にしたインデックス価格をもとに算出しており、価格変動を緩やかにしてリスクを減らす効果があります。
保険基金と自動デレバレッジによりマイナス残高を防止(ゼロカットシステム)
最大レバレッジ100倍というBybitの特徴はリスクも大きいです。
しかし、ゼロカットシステムは証拠金以上の損失を業者が負担してくれる仕組みなので、ロスカットが間に合わなくても借金が出ずに取引を終えられるというメリットがあります。
厳密な出金審査により不正アクセスの出金を阻止
Bybitは出金の審査を全て手動にしています。
出金タイミングを8時間に1回と定めて、問題があっても不正アクセスを検知できるような体制を作っています。
システムの安全性
最後にシステム的なセキュリティの安全性について見ていきましょう。
仮想通貨取引や個人の情報は全てSSL通信で暗号化
Bybitの取引は全ての通信を暗号化しているので基本的なセキュリティが高いです。
加えて2段階認証やログイン通知などのシステムもあるので、他人に情報を盗み見られる可能性は非常に低いでしょう。
マルチ・シグネイチャにより秘密鍵の盗難に対応
マルチ・シグネイチャは、仮想通貨の保管に使われている秘密鍵を複数使って管理する方法です。
万が一、秘密鍵を1つ盗まれてもすぐに影響が出ないようなシステムとなっています。
ハッカー潜入検査セキュリティシステムで脆弱性をチェック
ハッカーに対する研究・対策は、社内だけではなく業界内の他業者を交えておこなわれています。
様々な角度からテストを繰り返しながら脆弱性をチェックし、その有効性を高めています。
Bybitの安全性に関する評判・口コミ
この見出しではTwitterより評価・レビューコメントを抜粋します。
海外仮想通貨取引所デビューを考えているならbybit(バイビット)作っとけば問題なし?
理由としてはセキュリティが高いのと日本語サポート手厚いのが特に大きい。
日本人の社員もいるので心強い?https://t.co/oQR4QtXHTq— なお?仮想通貨投資 (@coinbirdsblog) April 8, 2022
SWEATが上場した5つの取引所
①Bybitしか日本語対応してない
②ハッキングされた取引所が5つ中3つ。セキュリティ面に不安がある
ハッキングされたことなく、世界で2番目の取引所であるFTXは日本人が利用できないから選択肢から外れるつまりBybitが一番おすすめ#Sweatcoin #仮想通貨 #ブログ pic.twitter.com/OtWz6dRlnf
— hikaru@bitbank特化ブログを運営中 (@hikapon_bitbank) October 5, 2022
Bitgetもコピートレードができる取引所としてBitCopyの比較対象に挙げられるけど、資金をbybitに預けるのとよくわからない新興取引所に預けるのでは信頼性が雲泥の差過ぎる。前者は問い合わせしても連絡すら返ってこないしwww
— ᴀᴅᴍᴇɴ | ᴄʀʏᴘᴛᴏᴛɪᴍᴇs (@admen_vc_2) July 16, 2020
セキュリティに対する評価はおおむね高いものとなっています。
Bybitを安全に利用するための本人確認設定の手順
Bybitの登録時には本人確認書類の提出が不要である代わりに、認証システムとして3つのオプションが用意されています。
- Eメール認証
- 携帯電話SMS認証
- Google認証
それぞれ見ていきましょう。
Eメール認証
Eメール認証は、ログイン時などにメールアドレス宛に認証コードが送られてきて、コードを入力する形式です。
出金や設定変更の際にも同様の認証が必要となります。
携帯電話SMS認証
SMS認証は、携帯電話番号を登録してショートメールにて認証する方式です。
やることはEメールと同じで、こちらもログイン等の認証に使用します。
Google認証
Google認証は「Google Authenticator」という認証用アプリをインストールして利用するやり方です。
アプリを入れる手間が若干ありますが、他とあわせて二段階認証にすることでセキュリティリスクを低く抑えられます。
Bybitの本人確認の詳しい手順はこちらで解説しています!
Bybitをより安全に利用する方法
安全性の高いBybitですが、より安全に利用するための使い方について4つ紹介します。
特定されにくい強度なパスワードを設定
どのようなサービスでも言えることですが、連想しやすいパスワードは控えるようにしましょう。
数字や記号などを混ぜて設定し、定期的な変更をするなど対策をおこないたいところです。
二段階認証の設定
本人確認設定の見出しでも紹介しましたが、多少面倒でも二段階認証を設定することでセキュリティを破られるリスクは格段に減ります。
Google認証などの導入も検討しましょう。
ハードウェアウォレットを活用
仮想通貨を保管しておくウォレットには様々な種類があります。
Bybitもコールドウォレットを採用しておりセキュリティが高いですが、さらに万全を期すのであれば手元にハードウェア媒体としてウォレットを持っておくのが一番安全でしょう。
複数端末でのログインはしない
スマホアプリもあるBybitですが、セキュリティ的にはPCとスマホの併用はあまり良くありません。
エラーや不具合が起きた際、原因の切り分けや、いつからおかしかったのかの判断がしにくいので、使用する端末を絞ったほうがより安全でしょう。
Bybitのメリット・デメリット
続いてはBybitを利用するメリット・デメリットについて見ていきます。
メリット
まずはBybitのメリットを5つ説明します。
レバレッジ最大100倍
レバレッジは、現物の通貨がユーザーの手元になくても通貨を売り買いできる先物取引のことを指します。
国内の取引所ではできない倍率で、Bybitの大きな特徴と言えるでしょう。
取引可能な仮想通貨銘柄が豊富
Bybitは、デリバティブ取引に特化しながら現物で取引できる銘柄も多い取引所です。
取引可能銘柄は数百種類あって現在も増え続けており、クレジットカードによる入金もできるので利便性が非常に高くなっています。
ゼロカットシステムにより借金のリスクがない
最初に預けた証拠金(マージン)が値下がりして損失を出すと、普通は追加の保証金を請求されますが、Bybitでは追証を請求されることは無く、自動的にロスカットされます
さらにゼロカットシステムにより資産を上回る損失が出ないので、借金を負うリスクはありません。
日本語サポートが充実
Bybitでは公式サイトだけでなく、FAQやサポート対応なども日本語に対応しています。
さらにはTwitterも日本語アカウントがあるので、情報収集もしやすいサービスです。
本人確認なしで手軽に登録可能
Bybitでは登録時に免許証や保険証などを提出する必要が無いため、取引を始めるまでが非常に楽です。
上で紹介したEメール認証・携帯電話SNS認証・Google認証によってセキュリティは担保しています。
デメリット
使い勝手の悪い部分についても3つ紹介します。
利用する際は注意しましょう。
円建てトレードはできない
Bybitでは円建てトレードができず、米ドルと同じ価値を持つ仮想通貨であるUSDT建てが一般的となっています。
慣れないと損益などの見分け方が分かりづらいので、注意が必要です。
出金回数・時間に制限がある
日本時間では1時、9時、17時の3回がBybitの出金タイミングで、8時間に1回しか出金できません。
セキュリティのため出金審査を手動にしているため、ユーザーの使い勝手はやや悪くなっています。
取引量によってレバレッジが制限される
Bybitにおけるレバレッジの最大倍率は100倍ですが、実際にはリスク制限のため取引量に応じて倍率が下がっていくルールとなっています。
銘柄によっても倍率は変わるので、高額取引をする方はチェックしておきましょう。
Bybitのメリット・デメリットを詳しくまとめている記事はこちらです!
より安全な仮想通貨取引をしたいなら仮想通貨用ウォレットの使い分けが大切
ここでは、仮想通貨を保管するウォレットの種類と使い分けについて説明します。
【ホットウォレット】利便性が高いがセキュリティが低い
インターネットに接続しているウォレットサービスをホットウォレットと言います。
取引にすぐ使えて無料で利用できるサービスも多いですが、ネット上にさらされる分だけセキュリティがどうしても弱いことに注意が必要です。
【コールドウォレット】セキュリティは高いが利便性は低い
ホットウォレットと対照的に、インターネットに接続せずに保管するものをコールドウォレットと言います。
やや利便性は低いですが、Bybitはコールドウォレットを採用し、セキュリティの担保を第一にしています。
状況に応じて使い分けることで安全性が上がる
ホットウォレットとコールドウォレットにはどちらにも良い面と悪い面があるので、特徴をしっかり理解して利用しましょう。
頻繁に取引するものはホットウォレット、長期保管するものはコールドウォレットで保管するなど、使い分けることが重要です。
おすすめのハードウェアウォレット(コールドウォレット)
各メーカーからは個人でも購入できるハードウェアウォレットが販売されています。
この記事ではおすすめのウォレットを2つ紹介します。
Ledger Nano
Ledger Nanoには、安いモデルの「S」と、Bluetoothやスマホアプリに対応している「X」があります。
TREZORよりも対応している通貨の種類が多いといった特徴を持っています。
TREZOR
TREZORには、安価なモデルの「One」や、タッチパネルに対応している「Model T」があります。
日本語に対応しているのも嬉しいポイントです。
安全に仮想通貨取引を始めたいならBybitがおすすめ
改めての紹介になりますが、Bybitはセキュリティの高さやレバレッジ倍率の高さを特徴として持つ仮想通貨取引所です。
日本の金融庁から無登録業者として警告を受けたこともありましたが、サービスの安全性自体はトップクラスで日本での人気ランキングでも上位に来ることが多くなっています。
セキュリティ面では、コールドウォレットの使用やマルチ・シグネイチャによる管理がおこなわれており、セキュリティ事故をいまだに起こしていない取引所としても高い評価を受けています。
取引内で借金を背負うことがないという意味でも安心できる仕組みが揃っており、海外の仮想通貨取引所を使うのであればおすすめしたいサービスの筆頭です。
仮想通貨取引に関するリスクを減らしつつ様々な銘柄を扱いたいという方なら、チェックしておいて損は無いでしょう。
Bybitの安全性についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、Bybitの安全性について紹介しました。
最後に改めて、ポイントをおさらいしましょう。
- レベルの高いセキュリティ対策によりBybitの安全性は非常に高い
- 安全性は「運営面」「取引環境」「システム」などから成り立っている
- 登録時には本人確認書類の提出が不要である代わりに「Eメール認証」「携帯電話SMS認証」「Google認証」などの本人確認手段がある
- 二段階認証やハードウェアウォレットなどを活用することにより、さらに安全性を高めることができる
- ハードウェアウォレットを導入するなら「Ledger Nano」「TREZOR」などがおすすめ
Bybitは安全性以外にも、レバレッジ倍率の高さや仮想通貨銘柄の豊富さといった特徴があります。
サポート面の評価も高いので、初心者にも優しい取引所と言えるでしょう。