大手分散型取引所(DEX)のUniswapにおいて、v4プロトコルへのFee Switch(手数料スイッチ)の適用拡大に伴い、プロトコル収益が約3倍に急増しました。3日間のオンチェーンデータによると、1日あたり約32万5,000ドルがUNIトークンのバーン(焼却)に割り当てられています。これを受けてUNIトークン価格は4ドルを超え、過去1週間で16%上昇しました。一方で、この収収益がLP(流動性提供者)の利益から削られているとして、LPや競合DEXの創業者からは懸念の声が上がっています。
プロトコル収益の拡大とUNIトークンへの価値還元
Uniswap(イーサリアムなどで展開される代表的な分散型取引所)において、最新バージョンであるv4でのFee Switch(プロトコル側が取引手数料の一部を収集・割り当てる機能)の適用範囲が拡張されました。オンチェーンデータによると、この変更によりプロトコル収益は約3倍に増加し、1日あたり約32万5,000ドルがUNIトークンのバーン(供給量を減らすための焼却)に充てられているとされています。
この収益還元の仕組みはUNIホルダーに対して成果をもたらしており、UNIトークンの価格は4ドルを突破し、週間で16%の上昇を記録しました。プロトコルの取引活動から発生した収益が、直接的にトークンのバーンへと還元されている様子がデータ上で示されています。
LPへのインセンティブ影響と業界からの指摘
一方で、今回の手数料スイッチ拡大に対しては、取引所に流動性を提供するLP(流動性提供者)や、競合DEXの創業者たちから疑問の声が上がっています。彼らは、プロトコルが得ている日次約32万5,000ドルの収益が、実質的に自分たちの利益(LPが受け取るべき手数料収益)から引き出されていると主張しています。
Uniswap自身の公式ドキュメントにおいても、手数料の分配構造に関する説明がなされており、プロトコル収益の増加がLP側の利益減少と表裏一体の関係にあるという指摘は事実に基づくものであると見られます。プロトコルの長期的な成長に向けて、トークンホルダーへの還元と流動性提供者へのインセンティブ維持とのバランスをどのように取るかが、Web3業界における大きな議論点となっています。
ポイント
- Uniswapのv4においてFee Switchが拡大され、プロトコル収益が約3倍に急増しました。
- 1日あたり約32万5,000ドルがUNIのバーン(焼却)に回されており、トークンの供給量削減に寄与する点で注目されます。
- UNIトークン価格は過去1週間で16%上昇し、4ドルを上回りました。
- プロトコル収益の増加がLP(流動性提供者)の利益から削られているとの指摘があり、インセンティブの再配分をめぐり業界内で議論を呼んでいます。