米司法当局による正式な差押令状が発行される前に、ステーブルコイン(米ドルなどに連動する暗号資産)大手のテザー社が4,240万ドル相当のUSDTを凍結したとして訴訟が提起されました。原告側は、テザー社が正式な令状発行の3か月以上前に行われた米法執行機関からの非公式な要請に応じて資産凍結を実行したと主張しています。民間企業であるステーブルコイン発行体が令状なしに資産を凍結したとされるこの問題は、中央集権型ステーブルコインの資産管理や法執行協力のあり方をめぐる重要な事例として注目されます。
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令状発行に先立つUSDT凍結の経緯
原告側の主張によると、テザー社は正式な差押令状が発行される3か月以上前の段階で、米法執行機関からの非公式な要請を受けて4,240万ドル相当のUSDTの凍結を実施したとされています。差押令状などの正式な司法手続きを待たずに民間発行体が要請に応じて資産を凍結したプロセスが、本件における主要な争点となっています。
ステーブルコイン発行体における法執行協力の境界
テザー社を含むステーブルコイン発行体は、不正資金の移動防止や犯罪捜査への協力として、疑わしいウォレットアドレスの凍結措置を実施することがあるとされています。しかし、裁判所の正式な令状を伴わない段階での先行的な資産凍結が訴訟の対象となったことで、民間企業によるトークン管理の権限やコンプライアンス運用の透明性について、業界内での検証が求められる可能性があります。
ポイント
- テザー社が4,240万ドル相当のUSDTを事前に凍結したとして訴訟が提起された点
- 正式な差押令状が発行される3か月以上前に、米法執行機関の非公式な要請に応じて凍結されたと原告側が主張している点
- 裁判所の令状を伴わない先行的な資産凍結の法的妥当性が問われている点
- 民間ステーブルコイン発行体による法執行機関への協力手順や資産保全の基準が注目される点
