NFTを販売する方法としては前もって値段を決めて出品するのが一般的ですが、オークション形式で最低価格だけを決めるやり方もあります。
今回Pacific Metaマガジンでは、オークションでNFTを販売する方法について説明をおこないます。
この記事の内容は以下の通りです。
- NFTオークションに関するニュース
- NFTのおすすめオークションサイト
- NFT作品をオークション販売するやり方
- NFT販売の注意点
- NFTがオークションで売れなかった時の対処法
- NFTを無料(手数料なし)で販売する方法
NFTの売買は未経験だという方にもわかりやすくするため、基本的な説明も入れながら記載していきます。
NFTオークションに関するニュース
この記事最初の見出しとして、有名人やクリエイターが関わった高額落札のオークション事例を5つ紹介します。
ハマれば高額取引になりやすいのがオークション形式のメリットなので、その実例について学んでおきましょう。
約75億円で落札「Everydays – The First 5000 Days」
デジタルアーティストであるBeeple(ビープル)さんの制作したアート作品がとてつもない値段で落札された事例です。
高額になった理由としては、これまで13年半の歳月をかけて制作した5000枚の作品を使っていることが大きいでしょう。
経歴を積み重ねたプロだからこそ実現した金額と言えます。
参考記事
75億円のNFT作品落札者は世界最大のNFTファンド創設者・Metakovan|美術手帖
約830万円で落札「左ききのエレン」のストリートアートNFT
こちらは、漫画『左ききのエレン』の作中で描かれたストリートアート2点をNFT化して販売した商品です。
落札者はスピンオフ漫画に出演できるという特典もあり、オークションはファンによる争奪戦となりました。
特典に加えて、制作したNFTが作品の内容にシンクロしているという要素が高額落札の大きな理由になったと考えられます。
参考記事
漫画『左ききのエレン』NFTが総額約830万円落札|prtimes.jp
約1,300万円で落札「Alternate dimension 幻想絢爛」
VRアーティストであるせきぐちあいみさんが制作したVRアートは、約1,300万円という高額で即日落札されました。
そもそもVRアートというジャンル自体が珍しく、そのVRアートの開拓者として活動を続けているせきぐちあいみさんに注目が集まった結果、即日落札という結果になったと考えられます。
参考記事
当社所属のVRアーティスト・せきぐちあいみのNFTアート作品が約1,300万円で即日落札!| (prtimes.jp)
オークションで15倍に価格高騰「People In The Place They Love」
「People In The Place They Love」は、日本人アーティスト花井祐介さんによる初のNFTコレクションでした。
計1,000個のNFTコレクションを求めて10万人以上の人々が集まり、競争が激化したことで値段が高騰しています。
参考記事
前澤友作、KAWS らも所有するアーティスト花井祐介初のNFT1000個が即完売。 オークションでは15倍に価格が高騰。|(prtimes.jp)
約1,040万円で落札「与沢翼」のツイートNFT
実業家・投資家として活動している与沢翼さんは、SNS投稿(ツイート)をNFT化できるサービス「HEXA(ヘキサ)」にて出品をおこないました。
出品したNFTは第2子誕生の報告ツイートで、最低落札価格は0.03ETH(当時約7,730円)でありながら、最終的には1,000万円超えを果たしました。
参考記事
与沢翼のツイートNFTが約1,041万円で落札!日本のサービス「HEXA」第1号案件|(prtimes.jp)
NFTとは
ここで一旦、NFTについての基礎知識も説明しておきましょう。
NFTについて十分理解しているという方は、次の見出しから見ていただいても大丈夫ですが、「NFTのメリット」などは軽くチェックしておくことをおすすめします。
NFTとは偽造が難しい非代替性トークン
NFT(Non-Fungible Token)は日本語で非代替性トークンなどと訳されます。
この言葉の意味について考えたことはありますでしょうか。
今回は言葉を2つに分解しながら説明します。
代替不可能とは
代替不可能とは替えが利かないことを表し、NFTの全てが1点もののアイテムであることを意味します。
誰が制作したか、どういった取引履歴を持っているかなどの情報も付与されるため、例え同じデジタルデータを元にしてNFTを制作しても、それぞれのNFTアイテムはデータ上全くの別物です。
代替不可能という特徴を持つことによってNFTは希少性を持ち、人気が出ている理由の1つにもなっています。
トークンとは
トークンという言葉には色々な意味がありますが、仮想通貨やNFTの界隈であれば「資産」「通貨」といった意味合いで使われることが多いです。
NFT(非代替性トークン)の意味を考えるときは、「替えの利かない資産」というイメージで捉えておけば問題ないでしょう。
また、単に「トークン」と言った場合には仮想通貨のことを指すことが多いため、あわせて覚えておいてください。
NFTが持つ2つの意味
元々はデジタル作品に対して証明書を発行できる技術として誕生したのがNFTです。
その後、その技術が活用されだしてNFT技術によって商品化されたデジタルコンテンツ自体をNFTを呼ぶようにもなりました。
それぞれの意味合いについて、もう少し見ていきましょう。
①デジタル作品に対して証明書を発行できる技術
NFTの技術が生み出された土台にはブロックチェーン技術と呼ばれるものが存在します。
ブロックチェーンを簡単に言ってしまえば、鎖のように時系列を繋いで取引履歴を保存することによって、制作者や所有者の追跡を可能にする技術です。
これまではコピーされてしまえば見分け方が無かったデジタルデータですが、この画期的な技術によって著作権や所有権が守りやすくなりました。
②NFT技術によって商品化されたデジタルコンテンツ
今ではNFT化されたコンテンツ自体をNFTと呼ぶことが多くなってきました。
商品の数もジャンルも続々と広がっているので、有名人や企業などがNFTを発売しているというニュースを聞く機会も増えているのではないでしょうか。
NFTのメリット
続けて、NFTを取り扱うメリットについても説明します。
「注目を集めている理由」と言い換えても良いかもしれません。
誰でも販売できる
「デジタルコンテンツであれば何でもNFT化できる」と言ってもいい万能さなので、広がるスピードも非常に早かったです。
最初こそ投資家や有名人の一部しか注目していなかったコンテンツでしたが、今ではNFTを売買するマーケットプレイスも増えてきて、一般の人でも手軽に購入 / 販売ができるようになりました。
販売の具体的な流れについては、この後の見出しでも説明します。
転売が可能
正確には転売しても制作者に利益が入り続けることが大きなメリットです。
一般的にはあまり良くないイメージがある転売ですが、NFTの取引においては通常形態の1つと言えるでしょう。
マーケットプレイスは二次流通の販売所が多く、転売が前提の作りとなっています。
ロイヤリティが設定できる
販売所によっても変わってきますが、ブロックチェーン技術による代替不可が保証されていることで、転売された際に制作者へ入るロイヤリティを設定できるようになっています。
ロイヤリティは基本的に数%程度ですが、運良く高額転売されるようなことがあれば元値を上回ることも十分考えられます。
NFTの販売方法の種類
この見出しでは、オークションも含めたNFTの販売方法について紹介します。
基本的には「オークション」「固定価格」の2種類ですが、マーケットプレイスによってはそれ以外の分類が用意されている場合もあります。
オークション販売(Timed Auction)
この記事で扱っているのはこちらの形式です。
オークション販売では最低価格だけを設定して、その後はユーザーの入札金額に応じて値段が上がっていくという流れが一般的となっています。
また、そのほか「ダッチオークション」と呼ばれる、価格が次第に下がっていくタイプのオークションもあるので覚えておくといいでしょう。
ダッチオークションでは、入札が無いと時間経過によって価格が下がっていき、買い手がついた時点で取引成立となります。
固定価格販売(Fixed Price)
固定価格販売は普通のお店で売られている形式です。
メルカリなどのフリマサイトで馴染みがある方もいるかもしれません。
オークションと違って超高額を狙うことは難しいですが、シンプルで分かりやすいため多くのマーケットプレイスで主流の販売方式となっています。
相場をきちんと調査した上で値段設定をする必要がある点には注意しましょう。
NFTのオークションサイト
ここからは、NFTをオークション形式で出品できるサイトを5つ紹介します。
機能や特徴などをそれぞれ比較してみましょう。
ちなみに、NFTの販売サイトは「マーケットプレイス」と呼ばれることが多いです。
Opensea
Opensea(オープンシー)は、世界でも最大級のNFT販売サイトです。
海外のサイトですが日本語にも対応しているので、日本人にも使いやすいはずです。
「マーケットプレイスのおすすめランキング」などの記事ではほぼ間違いなく上位に来る常連なので、一度はチェックしておきましょう。
出品は初回だけ手数料(ガス代)がかかるので、使い続けたほうが得になります。
Rarible
Rarible(ラリブル)では、NFTの売買をすることで仮想通貨「RARI」が入手できるという特徴があります。
このRARIはガバナンストークンと呼ばれるもので、集めることで運営に意見を通しやすくもなるので、使うならメインにした方がメリットが大きいサイトです。
トークンの値動きもチェックしながら利用を検討してみると良いでしょう。
Coincheck NFT
Coincheck(コインチェック) NFTは、仮想通貨取引所であるコインチェックの関連マーケットです。
同社で取引所を運営しているだけあって、扱っている仮想通貨が豊富である上に、取引所との連携が非常に楽という特徴があります。
取引所への登録がまだならセットで利用することも検討した方が良いでしょう。
SBINFT Market(旧:nanakusa)
SBINFT Marketは、旧nanakusaから名称を変えてサイトもリニューアルしました。
日本発でありながら言語対応は英語、中国語、韓国語にもされているので、世界各国からコレクターが集まりチャンスも大きいマーケットプレイスです。
クレジットカードによる日本円決済にも対応しているなど、使い勝手も問題ありません。
Adam byGMO
Adam(アダム) byGMOの特徴は、クリエイターとして一次出品する場合は審査に通る必要があることです(二次出品については審査無し)。
審査に通る手間はありますが、買い手側からすれば「出品されているものは品質が保証されている」という考えになるので、買い手が付きやすいというメリットがあります。
日本円での決済にも対応しているので、使いやすさも感じられるでしょう。
NFT作品をオークション販売するやり方
NFT作品のオークションを始めるには準備がいくつか必要なので、この見出しでは販売までの流れを説明します。
始め方がわからないという方は参考にしてみてください。
Step1:NFT化するデジタル作品を用意
まずは元になるデジタルデータを用意しないと始まりません。
ファイルの拡張子やサイズといったフォーマットはマーケットプレイスごとに決まっているので、いくつか気になるサイトを巡ってチェックしておくと良いでしょう。
どのような商品が人気なのかの調査も含め、先に出品されているNFTを検索してみるのもおすすめです。
作り方は様々ですが、アートであればフリーソフトでもドット絵制作用のアプリなどがあるので、お金をかけずに作成することもできます。
Step2:仮想通貨取引所に口座を開設
マーケットプレイスでは現金よりも仮想通貨での取引をすることが多いです。
サイトによっては不要なこともありますが、日本の仮想通貨取引所を1つぐらいは登録しておいた方が良いでしょう。
NFTを販売する場合でも「ガス代」と呼ばれるネットワーク手数料の支払いに仮想通貨が使われるので、ある程度は仮想通貨の購入が求められます。
銘柄としてはイーサリアムを準備するのが無難ですが、ガス代やチャートなども確認しながら決めていきましょう。
Step3:デジタルウォレットを作成
仮想通貨の取引をする場合は、ウォレットの作成がセットで必要です。
取引所にある仮想通貨をそのまま支払いに使うことはできないので、ウォレットに送金した仮想通貨を使って支払う形になります。
販売時に代金を受け取る際もウォレットに入れてもらうので、ガス代の支払いは不要でもウォレットの作成が必要になるケースがあります。
最初に作るウォレットはMetaMask(メタマスク)が無難でしょう。
その後は、必要に応じて増やせば問題ありません。
Step4:NFTオークションサイトにアカウントを作成
ここまでの手順で下準備が済んだので、いよいよマーケットプレイスへ登録します。
上の見出しでおすすめのマーケットプレイスは紹介しましたが、出品したいジャンルを扱っているところなど、希望に合いそうなところへ登録しましょう。
また、アカウント作成が終わった後はStep3で作成したウォレットをサイトと連携させる必要があります。
Step5:サイトにデジタル作品をアップロードしてNFT化
ログインした後のメニューから、デジタルコンテンツのNFT化ができるはずです。
具体的な手順はマーケットプレイスごとに異なってくるので個別に確認をしてみましょう。
そこまで難しい手順ではありませんが、ファイルのフォーマットが正しいかどうかは再確認が必要です。
Step6:販売形式をオークションにして出品
出品をする際の設定項目で、価格固定かオークションにするかは選べるはずです。
マーケットプレイスによっては他の形式が存在することもあるので、内容は確認しておきましょう。
オークション形式に設定したら、開始時の値段や説明文などを設定して出品します。
ここまで来れば、あとは落札(購入)してくれるのを待つだけです。
もし入札があった場合は、オークション期間終了後に納品と入金処理がされたことを確認しましょう。
NFT販売の注意点
ガス代の話は上でも軽くしましたが、NFTのマーケットプレイスでは販売時にも費用がかかるため注意してください。
ここでは、手数料に関する注意点を3つ説明します。
オークション出品は手数料が必要
NFTを販売するまでには手数料が数種類かかります。
金額が大きいのはNFTの出品・売却時ですが、出品のキャンセルや情報変更などでも手数料がかかるので操作は慎重におこないましょう。
手数料を把握せずに値段設定をすると、経費がかかりすぎて利益が出ないこともあるので、事前にシミュレーションをしておくのがおすすめです。
手数料の支払い通貨は暗号資産(仮想通貨)
ガス代(ネットワーク手数料)の支払いについては仮想通貨でおこなわれます。
ガス代はイーサリアムチェーンに所属する銘柄を使った際にかかりますが、Polygon(ポリゴン)チェーンなどを使ってガス代を無料にできるサイトも存在します。
NFTの売買にはイーサリアムを使うことが一般的ですが、手数料やレートによってはイーサリアムを使わない方が得になることもあるため、色々な選択肢を常に持っておきましょう。
サイトによって手数料の料金・発生タイミングが異なる
手数料についてはサイトごとにルールの違いがあるので、理解するのが少し難しいかもしれません。
例えばOpenSeaの場合、出品は初回時だけガス代がかかるといった特徴があります。
利用規約などを見ても理解できない場合は、利用した人の評判なども調べてみると良いでしょう。
NFTがオークションで売れなかった時の対処法
残念ながらNFTのマーケットプレイスは、出品したものが片っ端から売れていくほど甘くはありません。
出品までこぎつけただけでも大きな一歩ではありますが、売れなかったら場合にどうするかの対処法も3つ紹介しておきます。
出品する数を絞る
NFTを出品する場合、「数撃ちゃ当たる」の戦法は基本的に止めたほうがいいです。
この世に唯一という希少性がNFTの人気を支えているので、売れないまま出品数をいたずらに増やすのは希少性を削ぐ結果となり良くないでしょう。
複数作品を出すのであれば、コンセプトをしっかり決めてシリーズものとして出すなどの工夫が求められます。
一度出したら同じシリーズの作品はもう増やさないようにして、買い手の購入欲をそそるような戦略を取りましょう。
価格と価値が釣り合っているか見直す
商品が売れない場合、単純に値段が高すぎる可能性もあります。
そのサイトで売られているNFTを見て相場をチェックしてみましょう。
オークション形式であれば最低価格を決める形だと思いますが、実際に売りたい値段よりはかなり低めに設定した方が良いです。
オークションはユーザー同士の駆け引きで値段が徐々に上がっていくものなので、低い値段で落札されてしまうリスクがあるのは仕方ありません。
価格を見直しても改善しない場合、固定価格の形式も試してみた方が良いでしょう。
オークション形式とはユーザー層が違ってくる場合もあります。
SNSを利用して認知度を広げる
NFTで儲かる / 儲からないは作品の出来だけでは決まりません。
NFTアイテムは実用性のあるコンテンツではないことがほとんどなので、誰が作ったかで価値が大きく変動することは珍しくないでしょう。
認知度を上げて商品の価値を上げるためにも、TwitterなどのSNSを利用してマーケティング活動をおこなうことは必須と言っても良いです。
初心者であれば情報収集も兼ねてNFT関係のアカウントをフォローしておくと必ず役立つでしょう。
その後、一度でもNFTを売ったという実績が作れれば、そこからは情報を提供する立場として発信することが可能になります。
NFTを無料(手数料なし)で販売する方法
「NFT販売の注意点」の見出しでは手数料についての説明をおこないました。
手数料が大きな壁になって出品を取りやめてしまう方もいると思いますが、条件を満たせばガス代が無料となる仕組みもあります。
今回はOpenSeaにおける仕組みや手順、メリット・デメリットなどの説明です。
選択肢の1つとして把握しておきましょう。
OpenSeaでPolygon(ポリゴン)を使って出品をする
ガス代を無料にする方法とは、イーサリアムチェーンではなくポリゴンチェーンを使って出品することです。
通常のガス代は数千円~1万円程度かかるので、単純に考えればそれだけの節約になります。
ただし以下のようなデメリットもあるので注意してください。
- ポリゴンでの取引はまだあまり活発におこなわれていない
- オークション形式での出品には対応していない
ポリゴンチェーンを使って出品した場合は、その商品を購入するにもポリゴンが必要になります。
ポリゴンを持っているユーザーは現時点でかなり少ないので、イーサリアムチェーンを使うより売れづらくなる可能性が高いです。
ポリゴンチェーンでの出品は、今のところ無料で流れを体験したい初心者向けの機能という側面が強いですが、今後変わってくる可能性は十分考えられます。
Polygon(ポリゴン)で無料出品する手順
ここからは、ポリゴンチェーンでの出品手順について、イーサリアムチェーンで出品する際との違いをメインに説明します。
Step1:仮想通貨ウォレットのメタマスクを作成
ウォレットの作成までは通常の手順と同じです。
メタマスクであればGoogle Chromeなどのブラウザにインストールする形が無難でしょう。
ポリゴンを使う場合、ここからネットワーク(カスタムRPC)の追加をおこないます。
- ネットワーク名:Polygon Mainnet
- 新RPC URL:https://polygon-rpc.com/
- チェーン ID:137
- 通貨記号:MATIC
- ブロックエクスプローラーのURL:https://polygonscan.com/
デフォルトではイーサリアムネットワークが登録されているはずなので、イーサリアムを使うだけなら何もせず終了です。
Step2:メタマスクとOpenSeaを連携してアカウントを作成
ここは通常の手順と変わりません。
OpenSeaに登録するタイミングでウォレットとの連携をおこなうことになるので、Step1で作成したメタマスクと連携させれば大丈夫です。
Step3:NFTコレクションをPolygonを選択して作成する
通常の手順でメタマスクとOpenSeaを連携させた上で、設定によってネットワークの追加をすることが可能です。
OpenSeaには「コレクション」と呼ばれる作成したNFTを入れておける場所があり、そこの設定には「ブロックチェーン」という項目があります。
NFTコレクションにポリゴンを追加すればOKです。
Step4:デジタル作品をPolygonを使用してNFT化・出品する
Step3までの手順が完了したら、後はNFTを作成するタイミングでポリコンブロックチェーンを選択するだけです。
デフォルトでイーサリアムチェーンも登録されているはずなので、間違えずポリゴンを選択して作成するようにしましょう。
間違えずにポリゴンを選んでいれば手数料はかからないので、出品の練習にはもってこいです。
ただ、値段の設定を適当にすると一瞬で買われてしまう可能性もあるので、確認は欠かさないようにしてください。
NFTのオークションについてまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、オークションでNFTを販売する方法について以下の内容をご紹介しました。
この記事のポイントを改めて整理しましょう。
- オークション形式では超高額の落札になることもあり、特に有名人の作品はニュースになりやすい
- NFTは「非代替性トークン」と訳され、すべてのアイテムが1点ものであることによって希少性を維持できる
- NFTには「誰でも販売できる」「転売でも制作者にロイヤリティが入る」といったメリットがある
- NFTの販売には「オークション」や「固定価格」の形式がある
- オークションは最低価格を決める通常の形式以外に、落札まで徐々に値段を下げていく「ダッチオークション」の形式もある
- NFTを販売できるマーケットプレイスには世界中で人気にある「OpenSea」や仮想通貨取引所と一体になっている「Coincheck NFT」などがある
- オークション形式でNFTを販売するには、仮想通貨やウォレットの準備も必要
- 出品・販売時などには手数料がかかることにも注意
- NFTがなかなか売れないときは「出品する数を絞る」「値段設定を見直す」「SNSなどでマーケティングをする」といった対策をしたい
- ポリゴンなどのイーサリアムチェーンではない仮想通貨を活用すれば、ガス代無料で利用することも可能
電子書籍を探せば実例入りのノウハウ本なども出ているので、情報収集の際は参考にしてみましょう。