NFT漫画とは?特徴やNFTマーケットプレイスについて解説!

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ここ数年であらゆるデジタル作品がNFT化されるようになりましたが、日本が誇る文化の1つである「漫画」にもNFT化の波が押し寄せています。

今回Pacific Meta マガジンでは、NFT漫画について紹介をおこないます。

この記事の内容は以下の通りです。

  • NFT漫画とは?
  • NFT漫画の特徴やメリットなど
  • 漫画をNFT化する出版社・クリエイターを紹介
  • NFT漫画を取り扱うマーケットプレイスについて
  • NFT漫画の購入・出品方法

そのほか、NFT漫画に関する「よくある質問」なども記載しています。

※この記事では2023年6月2日現在の最新情報をお伝えします。

NFT漫画とは?

NFT漫画とは名前の通り、漫画作品をNFT化したものです。

最近はスマホなどで読む電子書籍が一般化してきた流れの中で、漫画そのものやイラストなどのデジタルデータをNFT化して販売することが増えてきています。

漫画のNFTには証明書やシリアルナンバーなどが付与されるので、見た目上は同じであっても、コピーすることのできない唯一性のある作品となります。

NFT漫画がすごいと言われる理由

NFT漫画がなぜ人気を集めているのか、特徴や利点などを見ていきましょう。

ブロックチェーン技術により作品の資産価値が生まれる

この項目については、NFT漫画だけではなくブロックチェーン技術を使って生み出されているNFT全体に言えることです。

普通の電子書籍はコピーすることが容易なので、持っていても資産価値が無く売却することはできません。

一方、NFTは所有者の情報や取引履歴などが記録されているので、コピーを作っても偽物であることがすぐにバレます。

そのため、NFT化したデジタルデータは量産することができず、1つ1つの作品に資産価値が生まれます。

漫画家の著作権が保護される

コピー品を抑止することによって、漫画家の権利保護にも繋がります。
NFT作品は違法コピーや海賊版などの行為を防げるので、作者側にも利益が大きいです。

そのため、NFT漫画を発表する漫画家や出版社が増える結果になっています。

漫画家に二次流通の収益が還元される

もう一つ漫画家にとって嬉しいのは、転売されても利益が入る点です。

出品するマーケットプレイスにもよりますが、NFTは二次流通で転売されるたびに、大本の制作者へ売上の一部が還元される仕組みになっています。

最初は安い値段で売却しても、二次流通で利益が大きく得られることもあり、作品が自分の手元から離れてもチャンスが広がります。

多くの有名漫画がNFT化されている

NFTはまだ歴史の浅いコンテンツですが、すでに多くの漫画がNFT化されています。
実例については下の見出しもご覧ください。

全体で見ればNFTの普及が諸外国より遅れている日本ですが、漫画の分野においては他の国が生み出せないようなコンテンツを発信していけるポテンシャルを秘めています。

漫画をNFT化する出版社・クリエイター8選

ここからは、NFT化された漫画の具体例を紹介します。
企業やクリエイターの取引について見ていきましょう。

出版社

NFT漫画は、日本の会社を中心にして世界に広がりを見せています。
企業の実例を5つご覧ください。

集英社

1955年~「りぼん」、1963年~「週刊マーガレット」、1968年~「少年ジャンプ」などを創刊している集英社

「マンガというアートを受け継ぐために」というコンセプトにて、デジタル作品の販売サイト「SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE」を運営し始めました。

ここでは『ワンピース』などのNFT作品が販売されています。

講談社

コミック誌「週刊少年マガジン」などを発行している講談社は、NFT事業を手がけるベンチャー企業Anique(アニーク)と協力して『進撃の巨人』NFTをアメリカでリリースしました。

他にも週刊ヤングマガジンで新連載した『code:ノストラ』のNFTを販売するといった施策をおこなっています。

スタジオジブリ

国民的なアニメ映画を制作しているスタジオジブリは、日本アニメのセル画を扱うマーケットプレイス「楽座」にてNFTを出品しています。

数ある作品の中でも相場より高値で取引されていて、数百万円~一千万円超えで取引された作品もありました。

マーベル社

アメコミ好きなら知らない人はいないマーベル(Marvel)社

スパイダーマンのデジタルフィギュアを目玉としたNFTコレクション「Modern Marvel Series」をVeVeにてリリースしています。

CryptoGames

『CryptoSpells』などブロックチェーンゲームの開発をおこなっているCryptoGamesは、NFTマーケットの「NFTStudio」を運営しています。

NFTStudioは、仮想通貨不要でクレジットカードのみで決済できるのが利用者にとって大きなメリットです。

クリエイター

続いては、クリエイターの実例を3つご覧ください。

たまきちひろ

「Walkin’ butterfly(ウォーキン・バタフライ)」が外国語にも翻訳され、テレビドラマ化もしているたまきちひろさん。

「開発者のために戦うIOSTプラットフォームの戦士」という題名のNFTデジタルアートを TOKENLINKにて公開しました。

参考サイト
漫画家たまきちひろ先生のNFTデジタルコミックのオークションを開始、二次流通のロイヤリティをスマートコントラクトで実装

ヤマザキコレ

代表作として、ファンタジー漫画『魔法使いの嫁』などがあるヤマザキコレさん。
TVアニメ化で知っている方もいるのではないでしょうか。

『魔法使いの嫁』における3D ARフィギュアをNFT化し、パレットチェーン(Palette Chain)上で発行をおこないました。

参考サイト
人気マンガ作品『魔法使いの嫁』の3D ARフィギュアNFT、2023年2月10日にPLT Placeでの二次流通が可能に

東村アキコ

『東京タラレバ娘』『海月姫』などで知られている漫画家、東村アキコさん。

Adam byGMOにてNFTアート作品群「NEO美人画2022」を出品しました。

“日本固有の美しさを先端技術であるデジタル・ツールで描き、披露する場もデジタル世界ということが、伝統的美しさと現代の融合を表すとともに、みなさんと新しい繋がり方ができると感じた”というコメントを残しています。

参考サイト
「現代アート作家東村アキコ」完全描き下ろしNFT発売開始​​ & 個展「NEO美人画 2022」開催|

NFT漫画のマーケットプレイス

続いては、NFT漫画を扱っているマーケットプレイスを5つ紹介します。

URLも載せているので、興味のあるサービスはチェックしてみてください。

大手マーケットプレイス

まずは大手のサービスから紹介します。
NFTの売買を本格的におこなうなら、必ずチェックしておきましょう。

OpenSea

OpenSea世界最大級のマーケットプレイスで、最初に登録しておきたいおすすめサービスです。

あらゆるジャンルのNFT作品が揃っており、イーサリアムがあれば多くの作品を購入することができます。

OpenSeaとは
OpenSeaとは?売り方や買い方、使い方・始め方など全て解説今回Pacific Meta マガジンでは、世界最大のNFTマーケットプレイス、OpenSeaについて以下の内容を解説していきます。 ...

公式サイト
https://opensea.io/ja

Coincheck NFT

Coincheck NFTは、国内の仮想通貨取引所として有名なCoincheckが運営しているマーケットプレイスです。

取引所とアカウントを連動させられるので、手続きが楽に済むのが大きなメリットとなります。

漫画に特化しているサービスではありませんが、登録しておいて損はないでしょう。

公式サイト
https://nft.coincheck.com/

NFT漫画を中心に取り扱うマーケットプレイス

続いては漫画ジャンルをメインにしているマーケットプレイスを3つ紹介します。

Kollektion(コレクション)

Kollektionは香港で運営されているマーケットプレイスです。

創業には日本人も携わっていて、講談社の案件で『code:ノストラ』のNFTが販売されたのもこのサービスとなっています。

今後も日本向けのサービスが展開させる可能性が高いので、要注目です。

公式サイト
https://klktn.com/ja/manga

楽座|RAKUZA MARKET PLACE

楽座「セル画」のNFTに特化した日本産のマーケットプレイスです。
名前やサイトのデザインから和風なイメージを感じ取れます。

上で紹介したジブリ以外に、『新世紀エヴァンゲリオン』『ドラゴンボール』『ルパン三世』などのコンテンツが人気ランキング上位に来ています。

公式サイト
https://mkt.rakuza.io/ja/home/none/none/none/none/none/none

Veve

マーベル社の見出しではスパイダーマンのデジタルフィギュアがVeVeからリリースされたことをお伝えしましたが、Veveはアニメやフィギュア作品に特化したマーケットプレイスです。

購入した作品をデジタルショールームに展示してミュージアムのようにできるのが大きな特徴となっています。

公式サイト
https://www.veve.me/

NFT漫画の購入方法

続いては、NFT取引の始め方を順番に記載していきます。

マーケットプレイスによっては仮想通貨を使わずクレジットカード決済をおこなっているところもあるので、その場合はいきなり購入に移って大丈夫です。

1.仮想通貨取引所の口座を開設

まずは欲しいNFTを探してから、どの仮想通貨で購入できるのかチェックしておいた方が良いでしょう。

マーケットプレイスや作品によって決済に使える仮想通貨は違うので、その銘柄を扱っている取引所を開設してください。

買いたいNFTが特に決まっていないのであれば、国内のCoincheckなどがおすすめです。
上でも紹介した通りマーケットプレイスも運営しているので、手続きが楽に済みます。

Coincheckの登録方法や使い方を解説!入出金・購入・送金もCoincheckとは国内最大級の仮想通貨取引所です。 日本円を仮想通貨に変えることができます。 証券会社の口座の仮想通貨版だと思っ...

2.取引所で仮想通貨を購入

次はNFTを買うのに必要な仮想通貨を購入しましょう。

多くの場合、NFTを購入するまでには手数料がかかるので、商品の値段よりも余裕を持った金額を購入してください。

3.ウォレットを作成し、仮想通貨を送金

仮想通貨やNFTを保管しておく仮想通貨ウォレットの導入が必要となります。

マーケットによって対応しているウォレットが異なりますが、多くのサービスでMetaMask(メタマスク)が対応しているので、最初に導入するのにおすすめです。

MetaMaskとは
MetaMaskとは?登録方法や入金・送金など使い方解説!MetaMask(メタマスク)とは、主にETH(イーサリアム)関連のコイン用の仮想通貨ウォレット(wallet)です。 現在は、イーサ...

4.仮想通貨ウォレットと連携

1~3まで準備ができたら、仮想通貨取引所とウォレットを連携して、取引所からウォレットへ仮想通貨を送金します。

こうすることで、仮想通貨による支払いをおこなえるようになります。

送金するアドレスなどを間違えると資産を失うことがあるので、操作は十分注意しながらおこなってください。

5.NFT漫画を購入

ここまで来たら、あとはマーケットプレイスでNFTを購入するだけです。

マーケットプレイスのサイトにウォレットを登録・連携させれば、仮想通貨で決済をすることができます。

購入後はウォレットにNFTが入っているか確認しましょう

NFT漫画の出品方法

続けて出品・販売についての手順も説明します。

1. 仮想通貨取引所で口座開設

ここは購入の手順と同じです。

販売する場合でも、手数料の支払い等で仮想通貨が必要になるケースがほとんどです。

2. 仮想通貨を購入

こちらも購入の手順と同じです。

出品の手続きに必要な分だけ仮想通貨を購入しましょう。

3. ウォレットを作成し、仮想通貨を送金

ここまでは購入の手順と同じです。

MetaMaskなどマーケットプレイスに対応しているウォレットを導入しましょう。

4. NFTマーケットプレイスに登録

出品者としてマーケットプレイスに登録します。

マーケットによっては出品に審査が必要な場合もあります。
慣れていないうちは審査不要なサービスを利用すると良いでしょう。

5. 漫画NFTを制作して出品

出品にあたっては、ファイルサイズや拡張子などのレギュレーションがあるはずなので、条件に従ってデジタルデータを編集しましょう。

NFT化については、ほとんどの場合マーケットプレイスでおこなえます

あまり高い値段にすると売れないので、相場について他の作品を事前にチェックしておきましょう。

NFT漫画の作成時の注意点

普通のデジタルデータの作り方と同じですが、NFT漫画を制作する際は著作権のあるものを素材にしないようにしましょう。

二次創作等のガイドラインに従う形で出品できれば問題ありませんが、そうでなければオリジナルの作品を投稿しましょう。

NFT漫画は稼げる?

NFTでは驚くような高い値段が付くこともありますし、二次流通による継続した収益が期待できる場合もあります。

ただし、NFT漫画の出品は現状そこまで珍しいものではなく、話題性が無ければ売ることは難しいでしょう。

まずは作品の閲覧数を増やすために、SNSを活用した宣伝のやり方をするのがおすすめです。

NFT漫画の購入・出品にガス代はかかる?

漫画に限らずNFTを購入・出品する際は、費用としてガス代と呼ばれる手数料がかかります。

ただし、ガス代が無料で利用できるサービスもあり、費用のかかるタイミングなどはマーケットプレイスによってルールがバラバラです。

NFT漫画についてまとめ

今回Pacific Meta マガジンでは、NFT漫画について以下の内容をご紹介しました。

この記事のポイントを一覧で整理しましょう。

  • NFT漫画はブロックチェーン技術によってコピーが抑止されるため、所有者にも制作者にもメリットが大きい
  • 多くの有名企業やクリエイターがNFT漫画の制作プロジェクトを推し進めており、集英社や講談社、スタジオジブリといった日本企業も動いている
  • NFT漫画をメインに扱っているマーケットプレイスとしては「Kollektion」「楽座」「Veve」などがある
  • NFT漫画を購入するには仮想通貨やウォレットの準備をしてから、マーケットプレイスに登録する必要がある
  • NFT漫画を出品するには、元となるデジタルデータを制作してからマーケットプレイスでNFT化する必要がある
  • NFTの取引にはガス代(手数料)がかかる点に注意

最近の動きとしては、リアルイベントでNFTが買える「NFTガチャ」というものも登場しています。

参考サイト:霊能バトルファンタジー漫画『うさぎとそら』2023年5月22日よりNFT第1弾をリリース!

決済は現金で、ガチャから出てきたQRコードを読み込むことでNFTをゲットできるという手軽さなので、販売形式として今後流行っていく可能性もありそうです。

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また、Bybitで仮想通貨を取引するためには、国内の取引所口座も必要です。以下の中から気になる国内取引所の開設も済ませておきましょう!

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監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、Web3、NFT、DeFi、ブロックチェーン、GameFi、メタバースなどの新たなデジタルエコノミーに精通する専門家集団です。 常に最新のトレンドを追求し、読者にわかりやすく伝えることを目指します。

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