ゲーミングPCに使用するデータ保存用のストレージには、「SSD」・「HDD」の2種類があります。
ゲーミングPCに搭載させるならSSDとHDD両方を使い分けるのが良いという話はよく聞きますが、具体的にどういった理由で良いのでしょうか?
今回Pacific Metaマガジンでは、そんなSSDとHDDについて以下の内容を紹介していきます。
- SSDとHDDの特徴
- ゲーミングPCにおけるSSDとHDDの使い分けについて
- SSD・HDDのそれぞれ保存するべきファイル一覧
- ゲーミングPCに必要なSSD・HDDの容量
- SSDとHDDのデータ転送速度比較
- ゲーミングPCにおすすめのSSD・HDD8選
また記事の最後では、ゲーム業界での活躍を目指している方におすすめの専門学校についても詳しくご紹介しています。
SSDとHDDそれぞれの特徴やメリット・デメリット
まずはSSD・HDDの特徴、メリットとデメリットをご紹介していきます❗️
HDD
HDDはHard Disk Drive(ハード・ディスク・ドライブ)の略称で、2016年頃まで主流となっていた、一般的なPCデータ保存用ストレージです。
HDDのメリット
HDDのメリットは、価格に対してデータ容量が大きい点です。
SSDと比較してコストパフォーマンスに優れており、大容量のデータを扱う場合に適しています✨
価格重視のストレージを用意したいという場合は、HDDがおすすめです。
HDDのデメリット
HDDはSSDと比較して、データ読み込み速度が遅く、また故障のリスクが高い点に注意が必要です。
データ読み込み速度は、ゲームを利用する際にはゲームのロード時間にも関わってくるため、大きなポイントとなります。
また動作時の駆動音も大きいモデルが多く、静音性が低い点にも注意していきましょう?
SSD
SSDはSolid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略称で、高速なデータ転送速度を特徴としたPCデータ保存用ストレージです。
SSDはSATA方式・M.2方式の二種類があり、M.2方式がより新しく高性能となっています。
SSDのメリット
SSDは高速なデータ転送速度を誇っており、データの読み込みが素早い点が魅力です。
またHDDと比較して、耐久性・静音性にも優れており、全体的に高水準のスペックを誇っています✨
性能の高いストレージを用意したいという方は、SSDがおすすめです。
SSDのデメリット
SSDは現在、HDDと比較して高価となっている点に注意が必要です。
データ容量に対して価格が高く、大容量のデータを扱うのには向いていません?
またM.2方式のSSDでは、動作時の発熱も高温となる場合があり、扱いにくい点にも注意が必要です。
ゲーミングPCでSSDとHDDを使い分ける必要があるのか?
まず前提として、必ずしもSSDとHDDを使い分ける必要はありません。
実際に、予算を度外視するのであれば、ストレージを全てSSDにするのがベストです。
SSDはデータ転送速度が高速となっており、HDDと比較してゲームのロード時間を大きく短縮することができ、ゲームプレイの快適性をぐっと高めることができます。
しかしSSDはデータ保存容量が少ないモデルが多く、大容量のモデルは非常に高額となるため、この構成を用意するには、かなりの予算を必要とします?
1TBのSSDとHDDの価格を比較すると、SSDでは1万~1万5千円程度、HDDでは5千円~6千円程度と、3倍程も価格に差があります。
そのため現実的に見ると、SSD・HDDを両方搭載し併用することが、ゲームのロード時間を高速にしつつ価格を抑えることができる唯一の方法となります。
一般的にもSSD・HDD両方を搭載させ併用するのが主流となっており、予算と実用性の兼ね合いを考えるとSSD・HDDはそれぞれ搭載し、使い分けるのがおすすめです✨
「ゲーミングpc」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
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ゲーミングPCでSSDとHDDはこう使い分けよう
実際にSSD・HDD両方を搭載し使い分ける場合、それぞれのストレージに保存するファイルを種類にあわせて振り分けることが大切です。SSD・HDDに保存するべきファイルをそれぞれ確認していきましょう❗️
SSDに保存するファイル
OS |
頻繁にプレイするゲームデータ |
よく使用するアプリ・ソフト |
SSDに保存するべきファイルは、OS・頻繁にプレイするゲームデータ・よく使用するアプリやソフトなどです。
OSはSSDに保存しておくことで、PCの起動時間を高速にすることが可能です。
また頻繁にプレイするゲームデータは、SSDに保存しておくことでロード時間を短縮し、ゲームプレイの快適性を高めることができます。
特にMMORPG・オープンワールドゲームなどは、データ読み込み速度の早いSSDにデータを保存しておくことで、ロード時間だけでなく動作のカクつきや処理落ちを防ぐこともでき、非常に効果的となります?
こちらも確認しておきましょう。
HDDに保存するファイル
写真・動画・文書ファイル |
バックアップデータ |
あまり使用しないアプリ・ソフト |
プレイ頻度の低いゲーム |
HDDに保存するべきファイルは、写真・動画・文書・バックアップデータ・あまり使用しないアプリやソフト・プレイ頻度の低いゲームなどです。
HDDに保存するデータは基本的に、バックアップデータのように大容量なものの、頻繁に利用することがないデータが最適となります?
大容量であることが多いゲームデータを全てSSDに保存してしまうと、SSDの容量を圧迫してしまいやすいため、あまりプレイすることがないゲームなどはHDDに保存しておくと良いでしょう。
ゲーミングPCに必要なSSDとHDDの容量は?
FINAL FANTASY XV | 100GB |
FINAL FANTASY XIV | 60GB |
MONSTER HUNTER: WORLD | 30GB |
SEKIRO | 25GB |
Apex Legends | 22GB |
フォートナイト | 20GB |
ゲームタイトルは上記表のように、データがかなり大容量である場合が多いです。
ゲームによっては1タイトルで、50GBや100GB以上の容量を要求する場合もあり、ゲーム用途で利用するSSD・HDDの容量は多めに見積もることが大切です。
そのためこの点に注意しながら、ゲーミングPCに搭載するSSD・HDDの最低限必要となる容量の目安を考えていきましょう。
SSD・HDDの容量を確認する際は、PCに搭載するOSや必要なアプリケーション分の容量を予め差し引いて考えるのがおすすめです?
OS・アプリケーションで差し引かれる容量を100GB程度と考えると、BTOパソコンなどによく標準搭載されている512GBのストレージでは、残る容量は412GB。
またストレージは最大までデータを保存してしまうとパフォーマンスが落ちてしまうため、このパフォーマンスの低下をさけ、25%ほど空きを作るとなると、実際に使える容量は300GB程度となります。
ゲームはアップデートなどによって、必要な容量があとから増えることもあるため、余裕をもって利用するには512GB以上のストレージがあることが望ましいですね。
こうした点から、ゲーミングPCに利用するSSD・HDDのおすすめの容量は、SSDは512GB~1TB以上、HDDは1TB~3TB程度です。
自身の予算・用途にあわせて、最適な容量のSSD・HDDを用意していきましょう。
SSDとHDDでゲームの読み込み時間の違いは?
SSD・HDDの具体的なデータ読み込み速度の違いについても確認していきましょう。
SSD(M.2) | SSD(SATA) | HDD |
25.9秒 | 26.9秒 | 41.1秒 |
25.3秒 | 27.6秒 | 42.7秒 |
上記表は、アサシンクリード オデッセイにおけるタイトルからデータ起動時間の比較となっています。
こちらを確認してみると、SSDとHDDのロード時間の差がかなり大きいことが分かりますね。
ロード時間はゲームプレイの快適性に大きく関わる重要なポイントのため、ゲームのインストールはなるべくSSDを利用するようにしていきましょう。
またM.2方式・SATA方式、2種類のSSDを比較してみると、差はそこまで大きなものとはなっていません?
そのためコスパ重視ならSATA方式のSSD、性能を少しでも重視するならM.2方式のSSDを選択するのがおすすめです。
ゲーミングPCにオススメのSSDとHDDを紹介!使い分けの参考に。
ここからはゲーミングPCにおすすめのSSD・HDDをご紹介していきます❗️
おすすめSSD
まずはおすすめのSSDを確認してきましょう。
Seagate FireCuda 530
「Seagate FireCuda 530」はSSDの中でも高速なデータ転送速度と、優れた耐久性を誇っているM.2方式のSSDです。
通常のM.2 SSDから、さらに高速なデータ転送速度を実現する「PCIe Gen4」に対応しており、圧倒的なデータ転送速度をもっています✨
こちらはとにかくスペックに優れたSSDを探している方におすすめです。
Samsung 980 PRO
「Samsung 980 PRO」は、Seagate FireCuda 530に次ぐ高速なデータ転送速度をもったM.2方式のSSDです。
最大読み出し速度の公称値は「7,000MB/s」と、圧倒的な速度を誇っており、快適なゲームプレイを可能にします✨
こちらは性能と価格のバランスの良いSSDを探している方におすすめです。
Crucial SSD 500GB MX500
「Crucial SSD 500GB MX500」は、PC初心者でも扱いやすく優れたスペックをもったSATA方式のSSDです。
こちらは公式サイトに取り付け作業を丁寧に解説したマニュアル動画が用意されているなど、サポートが手厚く、PC初心者の方でも扱いやすい魅力があります。
データ転送速度も高速で、価格も比較的安価など、コストパフォーマンスに優れています✨
こちらは扱いやすくコスパに優れたSSDを探している方におすすめです。
Western Digital SSD
「Western Digital SSD」は、排熱性に優れたノートパソコン向けM.2方式のSSDです。
PCIe Gen3に対応しており、Gen4対応のSSDとは一歩劣るものの、最前線で活躍できる優れたデータ転送速度を誇っています✨
また排熱性にも優れているため、熱がこもりやすいゲーミングPCに最適なデザインとなっています。
こちらは価格と性能のバランスがよく、排熱性にも優れたゲーミングノートPC向けSSDが欲しい方におすすめです。
おすすめHDD
つづいておすすめのHDDを確認していきましょう。HDDは頻繁に利用しないデータの保存用として利用することが多いため、扱いやすい「外付けHDD」をご紹介していきます。
BUFFALO HD-LE4U3-BA
「BUFFALO HD-LE4U3-BA」は、安定した動作で有名なBUFFALO社の外付けHDDです。
異常を検知した際LEDランプが光る「見守り合図機能」や、保証期間内であれば、緊急時のデータ紛失時にもデータ復旧を頼むことができる「バッファロー正規データ復旧サービス」などサポートも手厚く故障・トラブルを回避することができます✨
こちらは安定性・耐久性の高いHDDが欲しいという方におすすめです。
I-O DATA HDJA-UT3.0
「I-O DATA HDJA-UT3.0」は、ACアダプター不要、コンパクトで使いやすい外付けHDDです。
電源ユニットを内蔵しておりACアダプターが必要なく、コンセント周りを圧迫してしまいません✨
独自のヒートシンク構造で排熱性も高く、長時間稼働させていても壊れにくい高耐久設計となっています。
こちらはコンパクトで使いやすい外付けHDDが欲しいという方におすすめです。
東芝 HD-TPA4U3-B/N
「東芝 HD-TPA4U3-B/N」は、容量に対しての価格が非常に安価なコストパフォーマンスに優れた外付けHDDです。
容量4TBで価格は1万円台と圧倒的なコストパフォーマンスを誇っており、コスパ重視の方に最適となっています?
また「バッファロー正規データ復旧サービス」にも対応しており、万が一のデータ紛失時にも保証期間内であれば、しっかりとしたサポートを受けることができます。
こちらはコストパフォーマンスに優れた外付けHDDが欲しいという方におすすめです。
ゲームを仕事にしたいなら総合学園ヒューマンアカデミー
ゲーミングPCを利用して、ゲームを仕事にしていきたいと考えているという方は、総合学院ヒューマンアカデミーへの入学もおすすめです。
総合学院ヒューマンアカデミーは、ゲーム・声優・俳優・イラスト・デザイン・ファッションといった様々なエンタメコンテンツのクリエイター育成を行っている専門教育機関です。
総合学院ヒューマンアカデミー ゲームカレッジでは多数のゲーム企業と連携し、次世代のゲームクリエイター育成をおこなっており、ゲーム業界への就職を目指している方に最適となっています。
丁寧な個別のキャリアサポートや、現役のプロストリーマーを講師として招いているなど、体制も充実しており、ゲームクリエイターとしての専門知識・技術をしっかりと学ぶことが可能です✨
ゲームを仕事にしていきたいと考えている方は、この機会に総合学院ヒューマンアカデミーへの入学も検討していきましょう。
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「ゲーム業界 就職」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ゲーミングPC ssd hdd の使い分けについてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲーミングPCに搭載するSSDとHDDについて以下の内容をご紹介してきました❗️
- HDDは大容量のデータを扱うのに適したデータ保存用ストレージ
- SSDは高速なデータ転送速度を特徴としたデータ保存用ストレージ
- ゲーミングPCでは必要な費用を抑えつつゲームのロード時間を短縮できる点で、SSDとHDDの両方を使い分けるのがおすすめ
- SSDに保存すべきファイルはOS・頻繁にプレイするゲーム・よく使用するアプリなど
- HDDに保存すべきファイルは写真・動画・文書・バックアップデータ・あまり使用しないアプリ・プレイ頻度の少ないゲームなど
- ゲーミングPCに利用するSSD・HDDの容量はSSDは512GB~1TB以上、HDDは1TB~3TB程度がおすすめ
- SSDとHDDではゲームのロード時間に約15秒以上の差が出ることもあり違いは大きい
- ゲーミングPCにおすすめのSSDは「Seagate FireCuda 530」・「Samsung 980 PRO」など
- ゲーミングPCにおすすめのHDDは「BUFFALO HD-LE4U3-BA」・「I-O DATA HDJA-UT3.0」など
ゲームプレイを目的としたゲーミングPCでは、ゲームプレイの快適性を高めるSSDは必須級のアイテムです。
現在もSSDは年々低価格化が進んでいますが、まだまだHDDと比較すると高価なため、現状はSSDとHDDの両方を併用し、価格を抑えつつロード時間の短縮を図るのが良いと言えます。
SSD・HDDを使い分け、それぞれの強みを活かしながら、快適なゲームプレイを実現していきましょう✨
今回ご紹介した内容が皆さまの参考になっていれば幸いです。