近年仮想通貨取引が活発になっており、国内だけでなく海外取引所を利用することも多くなっています。
仮想通貨取引を行うと確定申告が必要となる場合がありますが、海外取引所での損益計算はどのように行えば良いのでしょうか?
今回Pacific Metaマガジンでは、海外取引所の中でも人気のあるBybitでの損益グラフ作成について以下の事をご紹介します。
- Bybitの損益を確認する方法
- Bybitの損益グラフの作成方法
- Bybitの確定申告の方法
取引で利益が出た場合に必ず必要な確定申告についても詳しく説明していきますよ。
Bybitの損益を確認する方法
まずBybitでの損益計算をするには取引履歴を確認する必要があります。
現物取引とデリバティブ取引のそれぞれの確認方法をご紹介します。
【現物取引の場合】取引履歴を確認する
現物取引の場合はBybitのアカウントページから取引履歴を確認・ダウンロードすることができます。
Bybit画面上部の【注文】▼【現物注文】をクリック
Bybitのアカウントにログインして、画面上部の注文および取引の中から現物注文を選びます。
画面左側【現物アカウント】の【取引履歴】をクリック
次に画面左側のアイコンの現物アカウントの中から取引履歴を選びます。
表が出てくるので確認したい日付を選び検索を選ぶと、選択した日付の範囲内の取引履歴を確認することができます。
また、PCにダウンロードしたい場合は取引履歴を選んだ後、右上のダウンロードを選択し日付を設定すればPCにダウンロードすることができます。
【デリバリティブ取引の場合】実現損益を確認する
デリバティブ取引の場合は現物取引と少し操作が変わるので注意してください。
Bybit画面上部の【注文】▼【デリバリティブ注文】をクリック
Bybitのアカウントにログインして画面上部の注文および取引の中からデリバティブ注文を選びます。
画面左側【デリバリティブアカウント】の【実現損益】をクリック
次に画面左側のアイコンの中からデリバティブアカウントの中から実現履歴を選びます。
表が出てくるので確認したい日付を選び検索を選ぶと、選択した日付の範囲内の取引履歴を確認することができます。
デリバティブ取引にはインバース無制限・USDT無制限契約・インバース型先物の3種類がありますが、上部のタブで切り替えができるので確認したい取引に合わせて確認してください。
PCにダウンロードする場合は、右端のエクスポートをクリックします。
次の画面で日付を指定し今すぐエクスポートをクリックすると、その下にあるマイエクスポートでダウンロードができるようになります。
Bybitの損益グラフを作成する方法
Bybitの損益グラフを個人で作成できるのでしょうか?
個人でグラフ作成(損益計算)は難しい
1回ずつ仮想通貨を買い、買った分全て売却して利益を得たのであれば、計算は簡単です。
しかし、追加購入したり何回かに分けて売却したり取引回数が多くなると損益計算をするのはとても難しくなってきます。
全ての取引データを収集・計算する手間がかる
まず、正確な損益グラフを作成するためには過去1年間に取引した全てのデータを収集する必要があります。
そしてそのデータをもとに計算をするのですが、取引回数が多いとレートがその都度推移しているので取引するたびに損益の計算をする必要があります。
複数の取引所を使用すると計算が複雑になる
複数の取引所を使用し、それぞれ複数回取引を行った場合はさらに複雑になってきます。
取引所毎ではなく売買を行うたびに損益計算を行う必要があります。
損益計算サービス(ツール)がおすすめ
損益計算を自分でするのは難しい、やり方が分からないという方には、損益計算サービスやツールを利用すると良いでしょう。
専門的な知識・計算の手間がかからない
損益計算サービスを利用すると計算の仕方が分からない、取引が多くて計算がややこしい方でも簡単に計算することができます。
自分でデータを連携させ計算表を作成するものから、データを送って作成してもらうものまで自分の能力に合わせて利用することができます。
利用する際は取引履歴のデータ等が必要
損益計算サービスを利用する場合は、1年間の取引履歴や資産履歴などのデータが必要です。
Bybitから必要なデータをダウンロードしましょう。
Bybitの損益計算は確定申告に必須
仮想通貨の売却や使用によって利益が生じた場合は、雑所得となり所得税の確定申告が必要となります。
ここでは確定申告についてや、確定申告を行わなかったときに発生する税金について簡単にご説明します。
仮想通貨取引で年間20万以上稼いだ人は確定申告が必要
仮想通貨の取引で20万円以上の利益が出た場合は確定申告が必ず必要となります。
20万円以下の場合でも給与所得や退職所得以外の所得金額と合わせて20万円を超える場合は確定申告を行わなければなりません。
所得は取引所から銀行に振り込まれた時ではなく、取引が成立した時に発生します。
税金を納めないと延滞税・加算税が発生
確定申告を行わなかったり、税金を正しく納めなかった場合はペナルティとして様々な附帯税が課せられます。
以下のような附帯税が発生しないように、期限を守って確定申告や納税を行うようにしましょう。
延滞税
延滞税は法廷納付期限までに支払うべき税金を納めていない時に課税されます。
過少申告加算税
確定申告において申告が実際よりも少なく、修正申告などがあり追加で税金が発生した時に課税されます。
無申告加算税
払うべき税金があるのに確定申告を期限までに行わなかった場合に課税されます。
重加算税
過少申告加算税や無申告加算税などの加算税が発生した時に、事実と違う申告をした場合や申告を行わなかった場合に課税されます。
損益計算で年間利益の算出が必要
確定申告を行う必要があるか確認するためには、1年間で得られた仮想通貨の利益を算出することが必要となってきます。
自分で計算する場合は国税庁HPに公開されている仮想通貨計算書を利用するのも良いです。
エクセルで作成されたテンプレートで、色分けされている箇所に内訳を記入するだけで計算することができます。
取引が多い場合は損益計算ツールを利用することをおすすめします。
Bybitの確定申告の方法
Bybitでの確定申告に必要なデータやデータの確認方法などについてご紹介します。
各履歴から利益と損失の金額を確認
Bybitから閲覧できる各履歴から確認できるデータはどのようなものでしょうか?
取引履歴:確定した利益の金額を確認
注文が約定した日時や金額などを確認することができます。
資産履歴:両替で支払った・入手した通貨を確認
仮想通貨の購入履歴や両替(交換)、資産の移動履歴などを確認することができます。
出金履歴:トランザクション手数料を確認
出金した際にかかっているトランザクション手数料を確認することができます。
履歴のダウンロード方法(サポートセンターにメール)
取引履歴はBybitのHPからダウンロードすることができますが、資産履歴などに関してはサポートセンターにリクエストする必要があります。
上部タブのもっと見るの中にあるヘルプセンターから履歴データ入手のリクエストを送ることができます。
利益から損失を引いて年間利益を算出する
上記の履歴からデータを取り出し年間利益を算出していきます。
計算方法には移動平均法と総平均法があり、1年目に使用した計算法で次年以降も計算する必要があります。
Bybitの確定申告についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです!
Bybitの確定申告には損益計算サービスがおすすめ
Bibitでの損益計算代行サービスやツールについてご紹介します。
損益計算に自信が無い人は有料サービスがおすすめ
無料の損益計算ツールもありますが、有料の方がサービスも充実しており計算に自信のない方にはおすすめです。
また取引数の多い方や複数の取引所で取引を行っている方にもおすすめです。
おすすめの仮想通貨損益計算サービス
いくつかある損益計算サービスの中から代表的もの3つをご紹介します。
クリプトリンク
取引データを連携するだけで損益計算を無料で行うことができます。
また有料で計算代行も行っています。
Gtax
ほとんどの国内外取引所に対応しており、税理士などの専門家も採用しているツールです。
Cryptact
対応している仮想通貨の種類が他の損益計算ツールと比べてとても多く、国内ユーザー数No.1となっています。(2021年9月時点)
仮想通貨の取引を始めるならBybitがおすすめ
Bybitは2018年に設立されたシンガポールを拠点としている仮想通貨取引所です。
世界130か国以上でサービスを展開しているBybitですが、日本でも利用を伸ばしてきています。
Bybitは独自のサービスが充実しており、最大100倍レバレッジで取引ができたり、マーケットメイカー手数料が受け取れたりといったものがあります。
また公式サイトは日本語対応、問い合わせ窓口も24時間日本語対応してるため、海外取引所の初心者も安心して利用することができます。
アプリ版も使用しやすいところも人気の理由の1つです。
初めて海外取引所を登録しようと考えている方には、サポートも充実したBybitをおすすめします!
Bybitの損益グラフについてまとめ
今回Pacific MetaマガジンではBybitの損益計算・グラフ作成についてご紹介してきました。
- 仮想通貨取引は20万円以上の利益が出ると確定申告が必要
- 確定申告をするためには正確な所得を算出することが必要
- 取引回数の多い方には損益計算サービスがおすすめ
海外取引所であるBybitの損益グラフの作成は難しい部分もありますが、損益計算ツールもうまく利用して確定申告に備えましょう!