ステーブルコイン大手のテザー社は、2026年第2四半期に約15億ドルの利益を記録したことを公表しました。一方で、同社が発行するUSDT保有者を保護するための余剰準備金は、過去最高の82億3000万ドルから41億1000万ドルへと半減しています。会計事務所BDOが作成した証明レポートでは、USDTの過剰担保状態が引き続き維持されていることが確認されました。ステーブルコインの裏付け資産と安全性の維持は、Web3業界のビジネスパーソンにとって市場の安定性を測る上で重要な関心事とされています。
2026年第2四半期における収益と余剰準備金の変動
テザー社は2026年第2四半期のアテストステーション(独立した会計事務所による資産証明レポート)を公開しました。レポートの作成は大手独立系会計事務所のBDOが担当しています。
同レポートによると、テザー社は当四半期に約15億ドルの利益を上げたとしています。しかしその一方で、USDT保有者を守る保護クッションである余剰準備金(Excess reserves)は、6月末時点で41億1000万ドルに減少しました。これは過去最高値であった82億3000万ドルと比較して半分に縮小した水準となります。
USDTの過剰担保状態の維持と安全性
余剰準備金は縮小したものの、BDOの証明レポートではUSDT(米ドル連動型ステーブルコイン)が過剰担保状態を保っていることが確認されています。過剰担保とは、発行されているUSDTの負債総額に対して、それを上回る資産が準備金として確保されている状態を指します。
暗号資産市場で広く決済や取引に利用されるUSDTにおいて、担保資産が発行額を上回っていることはユーザーの信頼維持に直結します。余剰資産による保護クッションの規模が縮小したものの、発行体に十分な裏付け資産が存在することが裏付けられた格好です。
ポイント
- テザー社が2026年第2四半期に約15億ドルの利益を計上しました。
- USDT保有者保護のための余剰準備金が82億3000万ドルから41億1000万ドルへ半減しました。
- 会計事務所BDOのレポートによりUSDTの過剰担保状態が継続していることが確認されました。
- ステーブルコインの財務的な健全性を確認する上で、準備金レポートの推移が注目されます。