金融テクノロジー大手のブロードリッジ(Broadridge)が提供する分散型台帳レポ(Distributed Ledger Repo:DLR)プラットフォームにおいて、7月の処理取引高が8兆ドル(約8兆米ドル)に達したことが明らかになりました。同プラットフォームは、分散型台帳技術を活用してレポ取引(証券等を担保とする短期資金調達取引)の決済や担保移動を効率化する仕組みを提供しています。伝統的な金融市場の中核的な資金調達業務において、ブロックチェーンや分散型台帳技術の導入が大規模に進んでいることを示す事例として注目されます。
7月の取引高が8兆ドルに到達
ブロードリッジの発表によると、同社の分散型台帳レポプラットフォームにおける7月の総処理金額が8兆ドルに達したとされています。DLRプラットフォームは、金融機関が既存の取引・ポストトレード環境を維持したまま、分散型台帳技術(DLT)上でレポ取引の決済を実行できるように設計されています。トークン化された担保を当事者間で迅速に移動させることで、流動性管理や資本効率の向上を支援する役割を果たしているとされています。
プロキシ投票やデジタル資産インフラ管理も展開
ブロードリッジの取り組みは、レポ取引の決済基盤にとどまりません。同社はブロックチェーン技術を活用し、オンチェーンでのプロキシ投票(議決権行使)や企業ガバナンスを実現するソリューションを提供しています。さらに、ウォレットやカストディ、ポストトレード処理を含むデジタル資産インフラの管理サービスも手掛けています。分散型台帳技術を軸に、既存の金融実務とデジタル資産インフラをつなぐ多角的な機能提供が進められていると見られます。
ポイント
- ブロードリッジの分散型台帳レポ(DLR)プラットフォームにおける7月の処理取引高が8兆ドルに達したとされています。
- 伝統的な金融市場の根幹を支えるレポ取引において、分散型台帳技術が巨大な規模で運用されていることを示す点で注目されます。
- DLRに加え、同社はオンチェーンでのプロキシ投票(議決権行使)や企業ガバナンス機能も提供しています。
- デジタル資産インフラの管理支援も含め、既存の機関投資家向け金融インフラのWeb3対応を包括的に進めている点で評価されます。