Coreumブリッジの脆弱性悪用により約20万XRPが流出、XRP価格は1ドル未満に下落

2026年8月9日、ブロックチェーン間を接続するCoreumブリッジにおいて、リレイヤーソフトウェアの検証ギャップを悪用した不正流出が発生しました。攻撃者は97分間で約200,000 XRPを流出させ、これを受けて同ブリッジは運用を停止しました。市場全体に警戒感が広がる中、XRPの価格は2024年以来初めて1ドルを下回る水準まで下落しました。基盤となるチェーン自体の脆弱性ではなく、クロスチェーンインフラの検証設計における問題が顕在化した事例として注目されます。

不正流出の発生とブリッジの運用停止

2026年8月9日、Coreum(XRP Ledgerと接続するレイヤー1ブロックチェーンとされています)のクロスチェーンブリッジにおいて資金の流出が発生しました。攻撃者は約97分間という短時間で、ブリッジから約200,000 XRPトークンを引き出すことに成功しました。

被害の発覚を受けてCoreumブリッジは即座に運用を停止しました。現時点でブリッジ機能の安全性が確認され再開されるまでの間、ユーザーによる資金移動は制限される状態となっています。

リレイヤーの検証ギャップと技術的な背景

今回の事件において重要とされるのは、被害がXRP Ledger(XRPL)自体の脆弱性によるものではないという点です。流出の原因は、異なるチェーン間で取引情報を監視・中継する「リレイヤー(relayer)」ソフトウェア内に存在するバリデーション(検証)のギャップが悪用されたことにあります。

暗号資産のブリッジインフラでは、送信側チェーンでのロックや入金をリレイヤーが確認し、受取側チェーンで資産を発行・解除する仕組みが一般的です。今回はチェーン本体の暗号技術やコンセンサス問題ではなく、リレイヤー側の検証ロジックにおける隙を突かれた格好となり、サードパーティ製ミドルウェアにおけるセキュリティ対策の重要性が改めて浮き彫りとなりました。

市場の警戒感とXRP価格への影響

不正流出の発生と時を同じくして暗号資産市場全体に警戒感が広がる中、XRPの価格は大きく影響を受けました。市場での売り圧力の高まりに伴い、XRPは2024年以来初めて1ドルの節目を下回る価格帯まで下落しました。

L1基盤であるXRP Ledger自体には不具合がなかったものの、関連するブリッジエコシステムのセキュリティインシデントが投資家心理に悪影響を与え、価格下落を後押ししたと見られます。

ポイント

  • 2026年8月9日、Coreumブリッジから97分間で約200,000 XRPが不正に流出しました。
  • 被害の原因はXRP Ledger自体の欠陥ではなく、リレイヤーソフトウェアの検証ギャップが悪用された点にあります。
  • インシデント発生に伴い、Coreumブリッジは即座に運用を停止しました。
  • 市場全体の警戒感も重なり、XRP価格は2024年以来初めて1ドル未満に下落しました。
  • ブロックチェーン本体の安全性だけでなく、チェーン間をつなぐインフラのセキュリティ検証が極めて重要であることが示された点で注目されます。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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