米国証券取引委員会(SEC)のスタッフは、資産運用大手のフランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)に対し、同社の伝統的な登録ファンドがオンチェーン・マネー・ファンドを現金管理や担保として利用することを認めるノーアクションレターを発行しました。この措置により、同社の登録ファンドは関連するブロックチェーン統合システムを通じて、自社のオンチェーンファンドへ投資し保有することが可能となります。伝統的な金融ファンドが現金運用や担保管理においてオンチェーンインフラを活用する手続上の道筋が規制当局から示された点で、ブロックチェーン業界にとって極めて重要な意味を持ちます。
ノーアクションレターの提示と運用の概要
米証券取引委員会(SEC)のスタッフは、フランクリン・テンプルトンに対し、同社の伝統的な登録ファンドが現金管理(Cash Management)や担保(Collateral)運用を目的としてオンチェーン・マネー・ファンドへ投資・保有することを認めるノーアクションレターを発行しました。
対象となる商品は「BENJI/FOBXX」です。FOBXX(Franklin OnChain U.S. Government Money Fund)は、フランクリン・テンプルトンが運用するオンチェーン政府系マネー・マーケット・ファンド(MMF)とされています。また、BENJIは同ファンドの取引や記録管理を担うブロックチェーン統合システムとされています。
運用上の条件と制度上の位置付け
フランクリン・テンプルトンの伝統的な登録ファンドは、提携するブロックチェーン統合システム(BENJIシステム)を経由してFOBXXを保有できるようになります。ただし、この運用を実施するにあたっては、SECが提示した12のカストディ(保管)および管理(制御)条件に従う必要があります。
従来、伝統的な金融商品とブロックチェーンシステムを接続する際には規制上の手続きが課題とされていましたが、今回の決定によって具体的な遵守基準が明確化された形です。規制下の伝統的金融機関が現金や担保の運用手段としてオンチェーンシステムを本格導入する流れを後押しする可能性があると見られます。
ポイント
- 米SECスタッフがフランクリン・テンプルトンに対しノーアクションレターを発行しました。
- 伝統的な登録ファンドが現金管理や担保運用として、自社のオンチェーンファンド「BENJI/FOBXX」に投資・保有することが認められます。
- 提携するブロックチェーン統合システム(BENJI)を通じた運用にあたり、12のカストディおよび管理条件の順守が定められています。
- 伝統的金融の規制枠組みにおいてオンチェーンMMFの活用が正式に容認された点において注目されます。