分散型取引プラットフォームを展開するHyperliquidが、シンガポールでの登記を行っていることを確認しました。一方で、現地の金融規制当局であるシンガポール金融管理局(MAS)は、同プラットフォームに対する管轄権を主張しない意向であると報じられています。拠点を同国に置きながらも規制当局の監督管轄から外れる状況は、同エコシステムのネイティブトークンであるHYPEの取引者にとって、法的保護や規制リスクを評価する上で重要な要素となります。
Hyperliquidの動きは、総研プライムの週刊レポート「週刊Hyperliquid」で毎週追っています。最新号を読む(初月無料)
株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイトと編集方針をご覧ください。
シンガポール登記の確認と金融当局の判断
報道によると、Hyperliquidはシンガポールでの法人登記を公表・確認しました。一方で、シンガポールの中央銀行および金融監督機関にあたるシンガポール金融管理局(MAS)は、同プラットフォームについて自らの管轄権が及ぶ対象とは主張しない方針であると伝えられています。
Hyperliquidはオンチェーンで無期限先物などの取引を提供する分散型取引所(DEX)インフラとされています。中央集権的な暗号資産交換業者とは異なり、スマートコントラクトを介して取引や資金管理が行われる分散型の性質を有していることが、規制当局による管轄判断の背景にあると見られます。
HYPE取引者への影響と規制上の位置づけ
公式なライセンスの有無や監督の及ぶ範囲は、Hyperliquidのエコシステムに関わるユーザーやHYPEトークンの取引者にとって大きな判断材料となります。規制当局の監督下に置かれない場合、従来の金融商品取引のような利用者保護措置の対象外となる可能性があります。
本拠地をシンガポールに置きながらも規制の対象外となる状況は、今後のグローバルな分散型金融(DeFi)プロトコルに対する規制アプローチを占う上でも重要な事例になると見られます。
ポイント
- Hyperliquidがシンガポールでの登記を確認した一方で、金融当局によるライセンス管轄の有無が焦点となっています。
- シンガポール金融管理局(MAS)は、同プラットフォームに対して管轄権を主張しない方針であると報じられています。
- 分散型アーキテクチャを持つプロトコルの性質が、規制当局の管轄判断に影響を及ぼしている可能性があります。
- ネイティブトークンであるHYPEの取引者にとっては、利用者保護の範囲や法的な位置づけを把握する上で注視すべき動きといえます。