Web3の実際の活用事例をご存知ですか？
本記事では、Web3の活用事例を以下の点を中心にご紹介します！
- Web3の特徴
- Web3はどのように使われるのか
- Web3の活用事例
Web3で出来ることについて理解するためにもご参考いただけると幸いです。ぜひ最後までお読みください。
Pacific Metaでは、Web3の事業に取り組む企業様向けにメールマガジンを配信しています。
これまで100件以上のプロジェクト支援して培ったノウハウをもとに、Web3業界の最新情報や、支援事例など、課題解決に役立つ情報をお届けします。
⇒ Pacific Metaのメールマガジンに登録する（無料）
Web3とは？
Web3は、次世代のインターネットを指す概念です。従来のWeb2と比較して、より分散化され、ユーザーセントリックなインターネット体験を提供することを目指しています。Web3は、プライバシー、セキュリティ、データの所有権、オープンなイノベーションなど、多くの側面で従来のインターネットとの違いを持ち、将来のデジタルエクスペリエンスに大きな影響を与えると期待されています。
Web3の仕組み
ブロックチェーンは、取引の詳細を連続的につなげられたブロックに格納する技術で、各ブロックは前のブロックの情報とハッシュ値によって繋がっています。このネットワークは中心的な管理者なく、参加者全員がデータを共有・管理し、ハッシュ関数によってブロックの情報が暗号化されるため、高いセキュリティを持っています。さらに、すべての取引は公開されており、不正や改ざんを防ぐ透明性も持っています。
Web3の特徴
Web3の特徴も見ていきましょう。
セキュリティが向上する
Web3.0は、そのセキュリティの強化が最大の特徴として挙げられます。Web2.0の時代には、情報が中央のサーバーに集約されていたため、ハッキングのリスクが高く、多くの情報流出の事例が報告されていました。一方、Web3.0では、情報をユーザー間で分散して保持するアプローチを採用しているため、一つのサーバーが攻撃されても全体の情報が漏洩することは少なく、全体としてのセキュリティが大幅に強化されています。
仲介組織を介さずに通信できる
Web3.0は、ブロックチェーンの技術を基盤として、企業とユーザー間の取引を直接的かつシームレスに行える環境を提供しています。従来のWeb2.0のフレームワークでは、オンラインでの金銭取引の際には、金融機関のサービスを経由し、それに伴う追加の手数料がかかることが一般的でした。だが、Web3.0のアプローチでは、ユーザーの取引履歴だけで資産の検証が行われるため、中間業者を必要とせず、より効率的でコスト削減の可能性が高まっています。
世界でサービスが利用可能
ブロックチェーン技術は、国や人種の違いを超えてアクセス可能で、Web3.0を基盤としたサービスは、情報の保護と匿名性を維持しながら、国の制約や人権の制限を受けずに利用できます。この技術は、不動産、金融、医療、旅行などの多岐にわたる業界での国際的なビジネス拡大の可能性を秘めています。
情報を自己管理できる
Web3.0の主要な特徴は、データの所有権がユーザーにある点です。従来のWeb2.0では、データは主にプラットフォーム提供者が所有しており、例としてSpotifyのようなサービスでダウンロードした楽曲がサービス側で削除されると、ユーザーはそのデータを失う可能性がありました。しかし、Web3.0の環境下では、データは分散されたコンピューターによって管理され、ユーザーが真の意味でのデータの所有者となり、データの紛失や改ざんのリスクが低減します。
Web3の具体例
以下では、Web3の具体例について紹介します。
DeFi
DeFiは、ブロックチェーンを基盤とした中央権力を持たない金融システムで、３つの主要な特徴を持っています。第一に、共通の基盤と相互互換性により、他のサービスとの連携で容易にサービスを拡充できる。第二に、「スマートコントラクト」という自動化プログラムにより、人の介入なしに即座に金融取引が行われる。最後に、伝統的な審査や本人確認の手間なく、インターネットを介して全世界からアクセス可能な金融環境を提供しています。
DAO
DAOは、NFTや暗号資産を活用して、共通の目的や価値観を持つ多様な参加者が集まる新型の組織です。多くのDAOでは、ガバナンストークンを通じて意思決定の投票が行われ、従来の株主や経営者のような中心的な存在なしに、透明で公正な運営が実現されています。
NFT
NFTは、ブロックチェーン技術を用いてデジタルコンテンツの所有権を証明するトークンで、その権利は取引可能で長期的に保持できます。2020年から2021年にかけて、NFT市場は急速に拡大し、100倍以上の成長を遂げ、多くのNFTベースのゲームが登場しました。日本でも、デジタルアートを中心にNFTのプラットフォームが増加し、LINEをはじめとする企業がNFTマーケットプレイスを開始。多様なジャンルでのNFT販売が行われており、エンターテインメント、スポーツ、ゲームなどの分野での取り組みが進められています。
メタバース
メタバースは、仮想のリアルタイム空間でのユーザー間の交流や日常生活を実現するコンセプトで、XR技術の向上やクラウド技術の普及、さらにはNFTを通じたデジタル資産の透明性の確保など、ブロックチェーンとの連携が強化されています。この空間では、ユーザーコミュニティが中心となり、クリエイターが自由にコンテンツを作成でき、NFTやDAOとの組み合わせが注目されています。
Web3の活用事例
ここからは、皆さん気になるであろうWeb3の具体的な活用事例について紹介します。
OpenSea
2017年にアメリカで創設されたOpenSeaは、NFTマーケットの主要プレイヤーとして多くのユーザーに支持されており、音楽やアートなどのNFTの取引、管理、オークションの機能を提供しています。取引にはイーサリアムをはじめ、SOLやUSDCなどの暗号資産も使用できます。
Brave
Braveは、アメリカのBrave Softwareが開発したブロックチェーン技術を採用したWebブラウザで、高い表示速度、広告ブロック機能、そして優れたセキュリティを提供しています。また、ユーザーはブラウザ上の広告を閲覧することで、暗号通貨BATを受け取れるという独特の特典もあります。
MyCryptoHeroes
My Crypto Heroesは、NFTを活用したゲームアプリで、ゲーム内のキャラクターや武器をNFTとして所有できるのが魅力です。通常のゲームでは課金アイテムはゲーム内でのみ有効ですが、このゲームでは取得したNFTアイテムやキャラクターが外部での取引や換金にも対応しており、その価値が維持されることが特徴的です。
CyberConnect
CyberConnectは、世界初の分散型ソーシャルクラブで、SNSの人間関係を基に構築されるソーシャルグラフを持っています。中央の管理者は存在せず、アカウント作成には個人情報の入力は不要で、ウォレットのみを接続することで参加できます。
Steemit
Steemitはアメリカ発のソーシャルネットワークで、ユーザーの投稿はブロックチェーン上に保存され、そのデータは所有者だけがアクセスできる安全性を持っています。また、ユーザーの投稿や評価に応じて、特定の暗号資産を報酬として獲得するシステムを採用しています。
IPFS
IPFSはWeb3.0を基盤にした分散型クラウドストレージで、メタバースの運用に頻繁に採用されています。HTTPを使用せず、FilecoinというP2Pプロトコルを採用することで、集中型のサーバーリクエストを避け、セキュリティの向上と高速な通信を実現しています。
TheSandbox
The Sandboxはメタバース内でアバターを活用したNFTゲームで、既に4000万回以上のダウンロードがあります。ユーザーはゲームプレイのみならず、他のユーザーとの交流や、NFTとしての建物やアイテムの取引も楽しめます。
Web3の活用事例に関するよくある質問
Web3の活用事例に関する質問をまとめました。こちらも参考にしてみてください。
Web3とWeb3.0に違いはありますか？
はい、Web3とWeb3.0には違いがあります。Web3.0は、Web2.0の進化版としてセマンティック・ウェブとして知られ、Web上の情報に意味を持たせてコンピューターが情報をより正確に分析する技術を指します。一方、Web3はイーサリアムの共同設立者、ギャビン・ウッドが提唱したもので、ブロックチェーン技術を基盤とした分散型オンラインエコシステムを意味します。従って、二つは異なる概念であり、それぞれ異なる背景と目的を持っています。
ハッキングの心配はありますか？
はい、Web3にもハッキングのリスクは存在します。Web3の特性上、データは分散して保存されるため、全体としてのハッキングへの耐性は向上しています。しかし、個人のセキュリティ面においては課題が残っており、特に個人の認証情報が一つしかない場合、その情報がハッキングされると、関連する情報が漏洩する可能性があります。従って、個人としてのセキュリティ対策は引き続き重要です。
Web3ではチートなどできますか？
Web3のブロックチェーン技術は、特定の管理者が不在で、多くのユーザーがデータの正確性を共同で監視しています。この分散型の特性により、セキュリティは非常に高く、公平で透明な取引が実現されています。そのため、Web3の環境での不正行為やチートは非常に困難とされています。
Web3の活用事例についてのまとめ
ここまでWeb3の活用事例についてお伝えしてきました。Web3活用事例についての要点をまとめると以下の通りです。
- Web3の特徴はセキュリティの向上・仲介業者を介さずに通信できる
- Web3はDeFiやDAOやNFTを活用できる
- Web3の活用事例にはOpenseaやBraveなどがある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Pacific Metaでは、Web3の事業に取り組む企業様向けにメールマガジンを配信しています。
これまで100件以上のプロジェクト支援して培ったノウハウをもとに、Web3業界の最新情報や、支援事例など、課題解決に役立つ情報をお届けします。
