パソコンには使うことで熱を発するパーツがいくつか存在します。
パソコン内部の温度が上がりすぎると故障に繋がるため、冷却効果について意識することが大切です。
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲーミングPCの冷却効果を高める方法について紹介します。
見出しは以下の通りです。
- ゲーミングPCに高い冷却性能が必要な理由
- 冷却方式は、空冷式と水冷式のどちらが良いのか
- 冷却性能が最強のゲーミングPCとは
- ゲーミングPCの冷却効果を高めるおすすめの方法を紹介
- 扇風機や氷で冷やすのはあり?
- プロゲーマーを目指すなら「総合学園 ヒューマンアカデミー」
パソコンの冷却効果について気にしたことがなかったという方は、この機会に学習しておきましょう。
ゲーミングPCに冷却が必要な理由
ゲーミングPCは性能の良いパーツが揃っている分だけ消費電力も高いことが多く、発熱量も大きいです。
そのため、普通のPCよりも冷却性能を高める必要が出てきます。
当然、世の中に出回っているゲーミングPCは、そのあたりに気を配って作られてはいますが、使っている側も冷却効果を意識しておいた方が良いでしょう。
パソコンを部屋に置くときやカスタマイズする際などは、冷却効果を考えないと故障の原因にもなりかねないです。
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ゲーミングPCの冷却には空冷式と水冷式のどっちが良いのか
パソコンを冷却するアイテムと言えば冷却ファンが代表的ですが、そのファンの作りは大きく「空冷式」「水冷式」の2つに分類されます。
水冷式の方がより冷却効果が高いとされていますが、それぞれの違いについて見ていきましょう。
空冷式
空冷式は、CPUなどが発する熱を一箇所に集めた後、最後に風で熱をパソコン外へ排出する仕組みです。
冷却装置としてはオートドックスな作りとなっています。
熱を集めて放熱するためのヒートシンクや、外へ吹き飛ばすためのファンがセットになっており、製品ごとに冷却効果や静音性などに違いがあります。
水冷式
水冷式では、チューブやラジエーターといった部品が特徴的です。
クーラントと呼ばれる冷却液を循環させて冷やすことから水冷という名前が付いています。
CPUの熱はチューブを通ってラジエーターへ運ばれ、ラジエーターから外へ排出されるという流れです。
排出部分のラジエーターにファンで風を当てることによって、パソコン内を熱が循環せずに外へ出ることから、空冷式よりも冷却効果が高いとされています。
溜まった熱を外へ逃がすという流れはどちらも変わらないので、空気の流れを考えることはこちらでも大事です。
普通に使っていれば数年間は持ちますが、冷却液が蒸発してしまった場合は補充が必要という面もあります。
冷却性能が最強のゲーミングPCとは
この見出しでは、冷却効果を考えたときに、どのような特徴を持つゲーミングPCを選んでおいたほうが良いのか紹介していきます。
冷却性能が高いとは
冷却効果が高いとはどういうことなのか、パソコンのどのあたりをチェックすれば良いのか紹介します。
エアフローが整っている
エアフローとは風の通り道のこと。
特に空冷式ではパソコン内部を熱風が循環するため、確実に外へ出す流れを作る必要があります。
出来合いのゲーミングPCであればエアフローについて十分な考慮がされていますが、自作の場合は考えてケースファンなどを設置しなければなりません。
「ゲーミングPC 自作」について詳しく知りたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
ファンやグリスが充実している
ファンについてはここまで説明してきた通りで、CPUのほかグラフィックボードやPCケースに付いていることが多いです。
また、CPUとヒートシンクの間にグリスと呼ばれる潤滑剤を塗ることで、熱伝導率を上げて冷却効果を高めるやり方も一般的となっています。
冷却効果が落ちた場合はグリスを塗り直すことで復活することもあるため、メンテナンスの際には活用しましょう。
電源ユニットが上位ランクのもの
一見関係が無いように思える電源ユニットですが、パソコンの各パーツに電力を供給する「パソコンの心臓部」とも呼ばれているパーツです。
性能の悪い電源ユニットを使ってしまうと、電力が100%に近い値で伝わらず熱を出してエネルギーが外に逃げてしまいます。
電力を無駄に食う上にパソコン内部に熱が溜まりやすくなるので、冷却性能を考えるのであれば電源ユニットの性能にもこだわりましょう。
冷却性能の高いゲーミングPCのおすすめ
冷却効果を考えたときにおすすめのゲーミングPCを5つ紹介します。
マウスやキーボードは別売りになっていることも多いため、ロジクールなどの製品を別途購入すれば一通りのパーツを揃えられます。
GALLERIA XA7C-R37T
1つ目の紹介はGALLERIAより「XA7C-R37T」です。
140㎜サイズの冷却ファンの中には大型の放熱ヒートシンクが含まれており、静音性と冷却性能を両立した高性能パーツです。
本体は天板部分にも排気口があるので、側面を壁に付けても問題無い作りとなっています。
G-Tune HM-B(プレミアムモデル)
2つ目の紹介はG-Tuneの「HM-B」(プレミアムモデル)です。
底面から空気を取り込む珍しい形のエアフローにより、CPUやグラフィックボード、ハードディスクなど発熱の大きなパーツをダイレクトに冷やすことが可能になりました。
吸気口となりホコリが溜まりやすい底面にはダストフィルターが設置されており、水洗いが可能です。
メンテナンス性も重視した仕組みとなっています。
パソコン工房 LEVEL-R6X5-LCR56X-SAX-ZETA DIVISION [RGB Build]
3つ目の紹介はパソコン工房の「LEVEL-R6X5-LCR56X-SAX-ZETA DIVISION」です。
ミドルタワー型の本格的ゲーミングPCです。
冷却性能としては240mmの水冷クーラーを搭載しており、非常に冷却効果が高い商品となっています。
当然他のパーツについても、CPUは「Ryzen 5 5600X」、グラフィックボードは「GeForce RTX 3060 Ti」など、性能の良い製品で固められています。
Lenovo LEGION T770i(第12世代インテル)
4つ目の紹介はLenovoの「LEGION T770i(第12世代インテル)」です。
簡易水冷式を採用したモデルで、120mmのファンを3つ搭載しています。
ファンはRGB式のライト点灯機能があり、まさにゲーミングPCといった見た目です。
CPUは「Core i7-12700K」、グラフィックボードは「GeForce RTX 3070 LHR」とパワフルな一台です。
TSUKUMO G-GEAR Aim GB5J-B221/B
5つ目の紹介はTSUKUMOの「G-GEAR Aim GB5J-B221/B」です。
G-GEAR AimシリーズはTSUKUMOの排熱技術を詰め込んだミニタワーサイズの新しい筐体です。
Aimシリーズは全ての型番で高性能水冷CPUクーラー「G-GEAR水冷クーラー」をカスタマイズすることができます。
ご紹介している型番はG-GEARの中でも低価格なので、水冷クーラーにチャレンジしてみたい方はカスタマイズがオススメです。
ゲーミングPCを冷却するのにおすすめな方法
続いては、冷却効果をさらに高くしたいと思ったときにどうすれば良いか、デスクトップとノートに分けて冷却方法を紹介します。
デスクトップ
デスクトップパソコンはカスタマイズ性が高いので、交換・増設をしやすいのが特徴です。
冷却性能に関連しているパーツを中心に見ていきましょう。
ファンを増設する
冷却効果を上げる方法として一番分かりやすいのが、冷却ファンの増設です。
増設する際にはケースファンを増やすのが一般的でしょう。
エアフローを考えないで適当な場所や向きに付けると逆に熱がこもってしまうので、よく考えて付けるようにしてください。
元のファンが少なければ、増設することで高い効果が期待できるでしょう。
電源のグレードを上げる
「冷却性能が最強のゲーミングPCとは」の見出しでも記載しましたが、電源ユニットを交換することで冷却効果にも影響します。
電源ユニット自体が発熱するパーツでもあるので、良い製品に交換することで即効性が期待できます。
逆に性能の悪い電源ユニットを使ってしまうと、他のパーツが故障する原因になることもあるので、しっかりと選ぶようにしましょう。
PCケースを変える
ファンの配置も大事ですが、外側のPCケースがエアフローを考慮した作りになっていることも同じぐらい大切です。
エアフロー特化型のPCケースなども発売されていますので、こだわる方は探してみると良いでしょう。
見るべきポイントとしては、「パーツの配置スペースや拡張性の高さ」「通気口の多さや配線の通しやすさ」「付属しているケースファンの性能」などが挙げられます。
ノート
続いてはノートパソコンについて見ていきます。
中身を分解していじることはしにくいので、外からアイテムを使って冷やしてあげることがメインの対策となります。
放熱台を使う
冷却台、冷却スタンドなどと呼ばれるものの上にパソコンを置くことで、ある程度の冷却効果が期待できます。
穴の空いた冷却台を使って、パソコンの下にスペースができるだけでもエアフローが改善しますし、アルミなど放熱効果のある素材なら、さらに高い効果が発揮されます。
冷却装置を使う
単純なスタンドではなく、ファンが付属している冷却装置などを使えばさらに強い冷却効果が望めます。
ファンを動かすと多少うるささは増すかもしれませんが、静音性を重視した製品もあるため色々なタイプをチェックしてみましょう。
簡単にゲーミングPCを冷却したいなら扇風機という手も
ファンを新しく買うのがもったいない、パソコンに上手く取り付ける自信が無い、という場合には扇風機でもある程度の代用ができます。
その際は吸気口に向けて吹き付けるように配置するのがベターで、エアコンの冷気を送り込むような流れにできるとなお最高です。
ノートパソコンの場合は底面に吸気口があることが多いため、少しパソコンのボディを浮かせてから下に吹き付けるように風を当てることで高い効果が期待できます。
ゲーミングPCを冷却するのに氷を使っても良いの?
一度くらいは試したことがあるかもしれませんが、氷を使って冷やすことはあまりおすすめしません。
確かに即効性はありますが、急激に冷やしすぎてしまうことで結露が発生して、水滴がパソコン内部に入ってしまう可能性があります。
どうしても使いたいのであれば、結露しにくいジェルタイプの保冷剤を袋に入れて、排気口や吸気口を塞がないように使うことをおすすめします。
ゲーミングPCを冷却し性能が上がったら「総合学園 ヒューマンアカデミー」でプロゲーマーになろう
パソコンの冷却性能にこだわりを持っている方なら、少しでも良い環境でゲームをしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
また、性能の良いパソコンを自宅に持っていれば、プロゲーマーを目指したり配信者を目指すこともしやすいはずです。
そんな方には、専門学校でeスポーツの勉強をすることもおすすめしたいです。
今回紹介するのは、総合学園 ヒューマンアカデミーにある「e-Sportsカレッジ」。
e-Sportsカレッジには「プロプレーヤー専攻」「ストリーマー(実況)専攻」などの専攻分野があり、いずれも現役で活躍している講師が指導してくれることが特徴です。
期間が1年と短いのも嬉しいポイントですし、カリキュラム終了後に進路が決まらなかった場合は、一般就職を目指す2年目のコースに進学することもできます。
カレッジや専攻ごとの細かな違いなど、内容が気になった方はまず資料請求をしてみてください。
ゲーミングPCの冷却についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンでは、ゲーミングPCの冷却効果を高める方法について紹介してきました。
最後に、この記事の内容を整理しましょう。
- ゲーミングPCは性能が良い分だけ発熱量も大きいため、冷却性能を高める必要がある
- 空冷式よりも水冷式の方が高価だが性能が高い
- 冷却性能を高めるためにこだわるポイントは「エアフロー」「ファン」「グリス」「電源ユニット」「PCケース」など
- ノートPCの場合は冷却台やファンが付いた冷却装置を使うことも有効
- 扇風機でもサポートはできるが、氷で冷やすのは控えたほうが良い
- プロゲーマーやストリーマーを目指すなら「総合学園 ヒューマンアカデミー e-Sportsカレッジ」がおすすめ
パソコン内の温度は部屋の温度以下にはならないので、特に夏は部屋の温度管理にも気を配りましょう。