「将来ゲームクリエイターになりたいけどどういう仕事か分らない」「どういう資格が必要か分らない」と悩んでいる人も多いと思います。
一口にゲームクリエイターと言ってもプログラマーやデザイナー、イラストレーターと様々な職種があります?
職種によって活かせる資格が異なるのも特徴です。
今回Pacific Metaマガジンではプログラマー、デザイナーと職種に分けて、以下の内容をメインでゲームクリエイターの資格について紹介していきます。
- ゲームクリエイターとは?
- ゲームクリエイターに活かせる職種をプログラマーやデザイナー別に紹介!
- 資格以外にコミュニケーションスキルも必要?
- 学歴や免許は必要?
- 実績も作れる専門学校もおすすめ!
また、資格以外にもどういうスキルが必要か、ゲームクリエイターに必要な条件は何かといったことも解説していきます。
「ゲームクリエイター」という職種とは?
ゲームクリエイターという職種はコンピューターやスマホのゲーム、コンシューマーゲームを仕事として制作する人達のことです。
たとえば、以下の職業の方があげられます。
- ディレクター
- プランナー
- プロデューサー
- グラフィッカー
- デザイナー
- プログラマー
- イラストレーター
- シナリオライター
- サウンドクリエイター
ゲーム制作に携わっているプロフェッショナルな職業を総称してゲームクリエイターと呼びます。
近年のゲーム制作は複雑かつ作業量が膨大なので一人では決して制作できません。
チーム一丸となって何ヶ月、または数年をもけて一つのゲームを作り上げていくのがゲームクリエイターという仕事です?
ゲームクリエイターになりたいと思っても、職種によって役割や専門技術が異なるのも特徴ですね。
そのため、ゲームクリエイターになるためには需要のある資格を選ぶのがゲーム業界に入る近道と言えます。
たとえば、ソースコードをバリバリ書きたい、ゲームキャラクターの動きを作りたい方はC言語やJava言語など、プログラミング関連の資格を取得すると良いでしょう。
2DCGや3DCGで可愛いゲームキャラクターを生み出したい、世界観を作りたいという方はAdobe社のPhotoshopやIllustratorなどを使ったCG関連の資格取得を目指すのがおすすめです。
まずは「自分はどんなことが好きなのか」「何をやりたいのか」をはっきりさせてから資格取得を目指すと効率的です。
ゲームクリエイターになるために資格は必要?
ゲームクリエイターとして働くのに資格は必要なのでしょうか?
基本的に資格は必至というわけではありません❗️
ゲームクリエイターになるために特定の資格はありませんし、資格を持っていない人でも学歴だけで普通に働いています。
中には「ifやforって美味しいの?」といったプログラミングの専門用語を知らない人さえも普通に働いているぐらいです。
大手のゲーム会社は昔からの習慣で、未経験の方は3ヶ月ほど研修し、本を読んで分らないところは先輩に教えてもらい、成長していくという業界独特の構造があります。
今では先輩が後輩に教えるといった「メンター制度」というのも導入されている企業が増えましたね?
しかし、いくら資格がいらないとは言え、プログラマーやCGクリエイターといった職業は専門知識が求められるシーンが多い仕事と言えるでしょう。
関連資格を取得していくことで、スキルアップに繋がり、会社での評判は上がります。
就職では意欲やアピールに役立つでしょう。
そのため、もしこれからゲーム業界に入ってゲームクリエイターとして働きたい方は、関連した資格を取得しておいて損に働くことはありません。
ゲームクリエイターに活かせる資格とは?
ゲームクリエイターに資格は必要ないと説明しました。
しかし、ゲーム制作に応用でき、チームの一員として活かせる資格がいくつかあります。
こちらでは、以下のようにプログラマーやデザイナーに分けてゲーム制作に関連した役に立つ資格を紹介していきます。
- 情報処理技術者検定
- Java【TM】プログラミング能力認定試験
- C言語プログラミング能力検定
- 画像処理検定
- CGエンジニア検定
- CGクリエイター検定
- Illustrator®クリエイター能力検定
- Phoshop®クリエイター能力検定
- 色彩検定
- マルチメディア検定
それぞれがどのようなの資格なのかという説明やゲームクリエイターとしてどのようなシーンで活かせるかといったメリットも解説していきます✨
また、資格の難易度や合格率などの一覧表もあるので、ゲームクリエイターを目指そうと考えている方は最後までチェックしてみてください。
プログラマーとしての資格
こちらではプログラマーとして現場で役に立つ資格を解説していきます。
情報処理技術者試験
情報処理技術者検定は経済産業省が認定するITに関連した国家資格です。
全部で12の分野に分かれており、2進数や16進数、文字コードやbyteといったコンピューターの単位など、ソフトウェアやハードウェアに関する基本な知識や技能を底上げし、ITを利活用できる能力が問われます。
ITエンジニアの登竜門的な資格と言えるでしょう✨
情報処理技術者試験の資格を取得するメリットは、大きな指標ができるので上司からの査定や昇給に大きく寄与します。
また、ゲームプログラマーとしてITや情報セキュリティといったスキルを仕事に活かせるのが特徴です。
情報処理技術者検定の難易度や合格率などの基本情報は以下の通りです。
難易度 | 大 |
合格率 | 20%~30%前後 |
受験料 | 5,700円~ |
Java【TM】プログラミング能力認定試験
Java【TM】プログラミング能力認定試験は、サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催している民間資格です。
Java言語を使用したプログラミング能力を問われます。
Java言語はC言語やPythonと並び、三大プログラミング言語の一つで、情報処理技術者検定の分野にも入っています。
しかし、情報処理技術者検定では1つの分野として幅広く断片的に学びますが、Java【TM】プログラミング能力検定は実務で通用するかどうか、専門的にスキルアップできます。
資格区分は3級~1級まであり、
- 簡単なJavaプログラムが書けるか
- オブジェクト指向を理解しているか
- UML(設計)から把握できるか
といった能力を見定めます。
Java言語を用いてPCゲームやソーシャルゲームを開発している企業が多いので、ゲームクリエイターには必至の試験と言えます?
Javaは案件数も豊富でゲームクリエイター以外にも、フリーランスとして十分通用するので、活躍する場は幅広くメリットの多い資格の一つですね。
難易度や合格率は以下の通りです。
難易度 | 中 |
合格率 | 52.2% |
1級受験料 | 7,800円~ |
2級受験料 | 6,400円~ |
3級受験料 | 5,200円~ |
ちなみに、大人気ゲーム「マイクラ」もJava言語で開発されたゲームです。
C言語プログラミング能力検
C言語プログラミング能力検定もビジネス能力検定サーティファイが認定する資格です。
Javaの認定試験と似ており、変数や定数、ライブラリ関数やプリプロセッサといったC言語のプログラミング能力を問われます。
3級~1級まであり、
- C言語の概念を理解し、簡単なプログラムが自分の力で書けるか
- 小規模のプログラムが書けるか、アルゴリズムを理解しているか
- 仕様変更や仕様追加の作成に対応できるか
といった技能や能力を認定します。
C言語は情報処理を勉強するうえで必至の言語。
企業でアプリを開発するにもゲームを制作するにも、情報処理資格を取得するにも使える世界標準のプログラミング技術です。
C言語をマスターすると、テトリスやシューティングといった2Dゲームを制作する企業に内定を貰える確率も上がるでしょう?
C言語プログラミング能力検定は民間資格ですが、プログラマーには需要があり、転職や就職にも強く、多くの企業が必須条件に加えているのも特徴ですね。
難易度や合格率は以下の通りです。
難易度 | 小 |
合格率 | 64% |
1級受験料 | 7,800円~ |
2級受験料 | 6,400円~ |
3級受験料 | 5,200円~ |
画像処理検定
画像処理検定はCG-ARTS協会が主催する民間の資格です。
コンピューターを使用した画像処理分野に特化した検定で、デジタル画像を読み取り、どう取り扱うのかといった知識と技能が問われます。
分かりにくいですよね?
たとえば、デジカメで撮った写真をフォトレタッチソフトにインポートしたとしましょう。
その画像を加工したり、補正したりする技術を理論的に扱います。
ゲームプログラマーには画像の容量を圧縮したり、削減したりする数量的な技術も時には必要になるでしょう❗️
ただデザインセンスだけで処理するのではなく、数学的な知見から画像処理の理論までを追求した資格です。
画像処理検定も3級から1級まであり、
- フォトレタッチソフトで画像処理ができ、理論や専門用語などが理解できるか
- アルゴリズムを理解し、自分の目的通りに画像処理ができる技術があるか
- 画像処理のアプリやソフトウェアの開発もできる
また、Pythonを使った機械学習やAI技術に応用できます。
ゲームクリエイターには画像処理や機械学習といった技術もあるとスキルアップに繋がるでしょう。
CGエンジニア検定
CGエンジニア検定も画像処理検定と同じで、CG-ARTSの団体が主催する民間資格です。
CGエンジニア検定は、ベーシックとエキスパートに分かれており、CGを使った知識の理解や技能を身に付けることに特化した資格です✨
2DCGや3DCGを利用して制作するソフトウェアのスキル以外にもエンジニアリングに関する知識を身に付けます。
CGエンジニア検定には情報知識の出題範囲が幅広いのが特徴です。
- デジタル画像の学習や歴史を学ぶ
- 2次元や3次元の座標変換を学ぶ
- モデリングやレンダリング
- 濃淡変換や空間フィルタリング
- コンピュテーショナルフォトグラフィ手法
- ノンフォトリアルスティックレンダリング手法
- ソフトウェアや3次元CGシステムといったCGシステム
- 知的財産権
ゲーム数学のベクトルや三角関数の知識も必要なので、CGエンジニア検定は決して簡単な資格ではありません。
しかし、これらの知識と技能を会得できれば、CG理論や背景の知識が付くだけではなく、CG業界で働けるチャンスは高まります。
つまり、CGエンジニア検定の資格を取得すれば、アニメーションやCGの開発力や設計力が認められることにもなります。
難易度 | 大 |
ベーシックの合格率 | 65.7% |
エキスパートの合格率 | 36.3% |
ベーシックの受験料 | 5,700円~ |
エキスパートの受験料 | 6700円~ |
デザイナーとしての資格
こちらでは、デザイナー関連の資格を解説していきます。
CGクリエイター検定
CGクリエイター検定はCG-ARTSが主催するグラフィッカー向けの民間資格です。
CGエンジニア検定は理論や背景を突き詰めるのに対し、CGクリエイター検定は2Dや3Dを使用した映像制作の知識や制作技能を問われます。
ベーシックとエキスパートに分かれており、知識を応用できる能力と知識の理解度を図ります。
たとえば、真っ白のキャンバスからどう表現すればカッコイイエフェクトのオブジェクトができるのかかといったクリエイティブ視点から、2次元・3次元の制作ワークフローの視点からも学べる資格です。
もし、グラフィッカーがCGクリエイター検定の資格を所持していると、メリットもたくさんあります✨
専門的な知識やスキルを持っているので他人の目から見ても客観的にスキルの測定ができます。
上層部から見ても給料の査定や昇給の有無にも関わってくるでしょう。
また、Mayaを使ってモデリングをしている人は理解力が付くので、スムーズにツールを趣旨選択し3D制作ができ、スキルアップに役立ちますよ。
CGクリエイター検定の難易度と合格率は以下の通りです。
難易度 | 中 |
ベーシックの合格率 | 60%~71% |
エキスパートの合格率 | 20%~33% |
ベーシックの受験料 | 5,600円~ |
エキスパートの受験料 | 6,700円~ |
Illustrator®クリエイター能力認定試験
Illustrator®クリエイター能力試験は、グラフィックデザイナーやキャラクターデザイナーの制作能力を問う民間資格です。
サーティファイという民間団体が運営しています。
スタンダードとエキスパートに分かれており、知識を理解すること以外にも、Adobe社のIllustratorというソフトを直接操作する試験なので実技も豊富。
適切なツールを使用してどれだけ効率的にデザインを表現するか?といった2Dの制作能力を身に付けられます。
ゲームクリエイターにはどう役立つのでしょうか?
WebゲームやソーシャルゲームはIllustratorやPhotoshopを使用して表現されていることが多いのが特徴です?
ピクセル仕様のドット絵などもIllustratorを使用すれば簡単に制作できます。
Illustrator®クリエイター能力試験でソフトを操作できるスキルがあると、デジタルイラストツールを使用してゲームキャラクターや背景を描けるだけではありません。
2DCGや3DCG、UI/UXデザインも表現可能で、幅広い業界で活躍できるでしょう。
ソーシャルゲーム業界では、転職や就職もIllustratorやPhotoshopの制作スキル必至といった条件を求人でよく見かけます。
そのため、Illustrator®はイラストレーターやグラフィッカーなどにおすすめの資格です。
難易度と合格率は以下の通りです。
難易度 | 小 |
合格率 | 72.8% |
エキスパートの受験料 | 8,600円~ |
ベーシックの受験料 | 7,600円~ |
Photoshop®クリエイター能力認定試験
Photohop®クリエイター能力認定試験はWebコンテンツを制作するのためのデジタルソフトである「Photoshop」を使用した民間資格です。
Illustrator®クリエイター能力認定試験を運営しているサーティファイという団体が主催しています。
YouTubeでもGoogleでも調べれば山ほど情報が出てくるので、2020年の合格率が73.9%と高く、人気で取得しやすい資格だと言えるでしょう。
基本的にはIllustrator®の試験と同じで、エキスパートとスタンダードに分れているのが特徴です。
スタンダードでは作業書の指示通りに制作できるかを、エキスパートではPhotoshopをどう操作すればデザインを表現できるかというクリエイティブ能力を問う試験になっています。
案件においては、「仕事の受注→制作→納品」までの一通りをPhotoshopで完結することもあります。
そのため、チームで円滑に仕事をこなすためには、デザイナー職以外に、プランナーやディレクターもPhotoshopの基礎的な知識は知っておく必要があります❗️
Photoshopは世界基準となっているので、デザインを扱う企業では必至となるスキルです。
クラウドソーシングサービスの求人を見ると分かるのですが、デザインの制作で人材を募集している応募要項には「Photoshopの実務経験できる人」は最低ラインです。
難易度と合格率は以下の通りです。
難易度 | 小 |
合格率 | 73.9% |
エキスパートの受験料 | 8,600円~ |
スタンダードの受験料 | 7,600円~ |
色彩検定
色彩検定は文部科学省後援の資格で公益社団法人色彩検定協会が実施しています。
どうして色が見えるのかといった基礎的な理論からファッションやデザインに調和する色の組み合わせを体系的に学べるのが特徴です。
色の組み合わせは専門用語で配色と呼びます。
白黒のゲームを作るなら必要ありませんが、ゲーム制作やグラフィックデザインではどうしても色の調和というものが付きまといます。
背景のコントラストが強すぎると文字色は見にくくなりますし、喧嘩する色を選ぶと気持ち悪く見えます。
イラストレーターやデザイナーに色彩検定の知識を用いると調和の取れた魅力的なキャラクターやユーザーインターフェースが作れるでしょう✨
色彩検定は初心者の3級から上級者向けの1級まであり、扱うカラーオーダーシステムが違います。
試験が難しくなるにつれ、理論を習得するのが難しく、扱う色が増えていくのが特徴です。
- 1級:オスワルト表色系
- 2級:マンセル表色系
- 3級:PCCS色相環
しかし、女性の方が最前線で活躍できる資格でもあります。
1級の合格率も45%と高く気軽に取得できるので人気があります。
1級の合格率 | 45% |
2級の合格率 | 77.6% |
3級の合格率 | 76.3% |
マルチメディア検定
マルチメディア検定は情報通信技術(ICT)の知識や経験を問われる民間資格です。
難易度が低いベーシックと難易度の高いエキスパートの二種類に分かれています。
コンピューターの仕組みから日常社会のマルチメディアの扱い、デジタルコンテンツの制作が出題範囲です。
マルチメディア検定はゲーム制作に特化した資格よりか、ビジネスパーソン向けで浅く横に広い知識を得たい人向けの資格と言えるでしょう?
心理学や人間工学以外にも関連しており、ICTが社会にどう影響するのかといったことも学べるので、応用すれば人間が操作するUI/UXデザイナーにも有用です。
コンピューターからデジタルコンテンツの応用まで問われるので、資格を取得すれば、就職でも有利になります。
ゲーム制作でも「知識が多い人だ」と周りから一定数の評価を受けられるでしょう。
マルチメディア検定の難易度や合格率は以下の通りです。
難易度 | 中 |
ベーシックの合格率 | 74.29% |
エキスパートの合格率 | 20.86% |
ベーシックの受験料 | 5,600円~ |
エキスパートの受験料 | 6,700円~ |
資格以外でゲームクリエイターに必要なスキルとは?
ゲームクリエイターはパソコンの前で黙々と作業するだけで良いから楽そう、人とコミュニケーションする機会が少なそう、と感じる方も多いと思います?
その考えは間違いです❗️
資格以外でもゲームクリエイターには最低限求められるスキルが必要です。
それは、報連相ができるコミュニケーション能力、クリエイターをまとめるマネジメント能力、個々が持つ想像力と独自性です。
こちらでは、それぞれのスキルがどのような場面で活かせるのか解説していきます。
コミュニケーション能力
ゲーム制作には企画から納品までチーム一丸となって仕事を進めます。
円滑にゲーム制作を進めるためには情報を共有しチームをまとめるリーダーが必要ですよね?
チームのリーダーである、プロデューサーやディレクターの指示を仰ぎながら動く必要があるのがゲームクリエイターです。
そのため、「報連相」ができる程度のコミュニケーションスキルが必須になります。
たとえば、コードを書いていてバグが出たとします。
一連の出来事をディレクターに伝えてトラブルを防いでいく、別のチームに不具合があったことを報告する、という伝達が必要なわけです。
さらに、企画会議ではそれぞれ、より良いアイデアを出し合う必要もあるので、大勢の前で意見・発言できる能力も必要になってくるでしょう。
また、仕事以外ではクリエイターの作ったゲームが空前絶後の大ヒット。
そのままゲームクリエイターとして名前が売れれば、攻略本やメディアの仕事も貰えるかもしれません。
その時は取材に応じて答えていくというスキルも必要になります。
マネジメント能力
ゲームクリエイターは個々の専門スキルが必至です。
しかし、ゲームクリエイターとしてキャリアアップをしたい場合、マネジメント能力も必要になってくるでしょう。
ゲーム制作はクライアントの要望の元、面白いゲームを完成させるのがゴールです。
マネジメント能力は、プログラマーやグラフィッカーといった製作スタッフのチームを統括し、クライアントの理想とするゴールに向かって期日までに制作していく能力です。
マネジメントは細かいタスクが非常に多く、「それぞれチームの進捗状況はどのぐらいか」「期日までにどれだけの作業量が必要か」などといった全体の進行状況も管理し上に報告します。
また、ディレクターまで昇給すると、直接クライアントと接する必要があります。
クライアントさんの意見を吸い上げチームに伝達。
実現できない規模の依頼は柔らかく断ったり、この方法が良いですよと言った意見を提案したりと、交渉力も必要になるでしょう。
そのため、ゲームクリエイターとして成長するにはマネジメント能力が必至になってくることもあります。
想像力・独自性
ゲームクリエイターに必要な能力は客観的に判断できる資格以外にも、想像力・独自性という目に見えないスキルが重要です。
ゲームの多くは好奇心旺盛な想像力と独自性からできています?
ゼルダの伝説の世界観、FFの召喚獣、ドラクエの必殺技、モンスターハンターの攻撃モーション。
どれも現実世界にはなく、情報を元に開発陣の想像力と独自性で作成された賜物です。
もし真っ白のキャンバスから魅力的なキャラクターやストーリーを作りたいと思ったらどうするでしょう。
まずはテーマを決めて、限られた情報から想像力をフルに使い、頭の中でキャラクターやストーリーを組み立てていきますよね?
頭の中で描いた想像からアプリを使用して徐々に細部まで詰め、キャラクターに独自性を付け加え、落とし込んでいきます。
また、規格化されていないシステムに関しても想像力が必要です。
ダイナミックでかっこよく使いやすそうなボタンをどうやって作ろうか?など複雑な設定にすればするほど、新しい発見や豊かな想像力が武器になります。
ゲームクリエイターになるために学歴は必要?
ゲームクリエイターになるために学歴は基本的に必要ではありません。
ポートフォリオでゲームを作ることが好きなことや「実績と実力」をアピールできれば高卒・専門卒・短大卒でもゲームクリエイターになれるでしょう。
開発現場では、学歴よりも今までの実績を示すポートフォリオが重視されます。
現場の第一線で働いているプログラマーやイラストレーター、デザイナーは実力重視です。
ポートフォリオを使用して「自分の技術がどれだけ凄いこと」「チームにどう貢献できるか」プレゼンできれば、誰にでもゲームクリエイターになれるチャンスがあります。
しかし、ゲームクリエイターとして出世を目指す場合、少しだけ学歴が優先される傾向にあるようです?
ゲーム制作には専門的な技術を扱う職業が多く、ゲームクリエイターを総括するプランナー・プロデューサー・ディレクターの管理職に関しては論理的思考能力や教養が必要になるので大卒が有利になるようですね。
つまり、現場でバリバリ働きたい方は専門卒や高卒でもOK?
管理職や役員などのキャリアを目指したい方は学歴が有利になるということです。
ゲームクリエイターへの転職を考えている方は、下記の記事もあわせてご覧ください!
ゲームクリエイターになるために免許は必要?
世の中の職業には免許制度と呼ばれるものがあるのはご存じかと思います。
医師なら医師免許、教師なら教員免許といった資格を持っていなければ、仕事に従事できません。
では、ゲームクリエイターには免許といった肩書は必要なのでしょうか?
ゲームクリエイターになるために免許という制度はありません✨
職業としてゲーム制作に携わった時点でゲームクリエイターです。
しかし、プログラミングやキャラクターデザインを習得するには時間が掛り、一朝一夕、一夜漬けで身に付くようなスキルではありません。
特化したスキルを取得するために2年~4年ほど専門学校で学び実績を付け、ゲームクリエイターとして一歩を踏み出す人も多いのも特徴です。
ゲームクリエイターになるのに免許は必要ありませんが、スキル習得までの期間や方向性を定めるといいでしょう。
ゲームクリエイターに特化した能力を身に着けたいなら
ゲームクリエイターになりたいなら、特化した能力を身に付けるために、専門学校に行くのも一つの方法です。
専門学校では現場とほぼ同じ環境でゲーム制作を学べるだけなく、第一線で活躍している講師から学ぶ機会もあります。
使用できる機材やソフトを完備している場所が多いので、実務でやっていける知識やスキルも付きますし、ポートフォリオに使える実績も付くでしょう。
しかも、ゲーム会社へのコネクションが豊富ですので、ゲームクリエイターになれるチャンスが多いのもメリットです?
ゲームクリエイターになりたいのなら、専門学校も一つの選択手段と考えるのもいいでしょう。
Pacific Metaマガジンがゲームクリエイターになることができる専門学校を徹底調査し、紹介している記事はこちらです!
ぜひ、ご覧ください!
ゲームクリエイターの資格についてのまとめ
今回Pacific Metaマガジンではゲームクリエイターの資格というテーマについて紹介してきました。
- ゲームクリエイターはゲーム制作に携わるプロフェッショナルの人達の総称である
- ゲームクリエイターになるために「基本的」に資格は必要ない
- 資格を取得すれば内定確率はアップしスキルアップにもなる
- デザイナーかプログラマーか活かせる資格が多い
- 技術的なスキル以外にも人と接するコミュニケーションスキルが必要である
- ゲーム制作の現場では学歴よりもポートフォリオという実績が必要
- ゲームクリエイターに免許はない
- 実務経験ができる専門学校もおすすめ
ゲームクリエイターは実際に目指すにはかなり大変そうですね。
しかし、ゲームクリエイターになるには学歴や免許は必要いりません。
資格を取る勉強努力にモノづくりの実績があれば誰でも就ける職業です。
資格は要領がよく早くて3ヵで取れる人もいれば、2年~4年勉強してようやく取得できる人もいます。
まずは目標を定めて計画的に資格取得を目指しましょう。