ステーブルコインを活用した企業向け財務・決済インフラを提供するVelocityは、シリーズAラウンドで3800万ドルの資金を調達したと発表しました。このラウンドはDragonflyとFirstMarkが共同でリードし、Coinbase VenturesやRippleなどが参加しています。企業が既存の銀行システムやコンプライアンス要件を維持しながら、ステーブルコインを決済や財務ワークフローに統合する動きを支援する技術として注目されています。
資金調達の概要と参加投資家
ロンドンを拠点とするVelocityは、シリーズAラウンドで3800万ドルの資金調達を完了しました。この調達ラウンドはDragonflyとFirstMarkが主導し、Activant Capital、Capital One Ventures、QED Investors、Coinbase Ventures、Wintermute Ventures、Rippleなどが参加したと発表されています。今回の資金調達により、2025年の創業以来の累計調達額は5000万ドル近くに達したとされています。
提供するソリューションと技術的背景
Velocityは、企業や決済プロバイダー、フィンテック企業、金融機関を対象に、ステーブルコインを利用した財務および決済インフラを提供しています。
同社のプラットフォームは、ステーブルコインインフラと地域の銀行ネットワーク、コンプライアンス、カストディ(資産保管)、流動性管理などを統合するものです。これにより、企業の財務チームは、自社の基幹となる財務業務を大幅に変更することなく、ステーブルコインのメリットを享受できるとされています。
具体的には、決済時間の短縮、事前資金調達(決済のためにあらかじめ口座に資金を預け入れること)の不要化、国境を越えた効率的な資本移動、流動性管理の改善などが可能になるとされています。
業界への影響と今後の展開
この出来事は、ステーブルコインが単なる送金手段を超えて、企業の財務管理やグローバル決済の基盤インフラとして実用化されつつあることを示しています。
Velocityは今回調達した資金を活用して、グローバルな銀行・決済ネットワークの拡大や、規制への対応能力の強化、企業向けの新製品開発を進める計画です。具体的には、アフリカやラテンアメリカ市場への拡大に向けたライセンス取得や、機関投資家向けのカストディインフラ構築、ステーブルコインの残高から利回りを得られる機能の開発などが予定されています。
ポイント
- VelocityがシリーズAラウンドで3800万ドルの資金調達を完了しました
- 資金調達はDragonflyとFirstMarkが主導し、Coinbase VenturesやRippleなどが参加しています
- 企業が既存の銀行システムやコンプライアンス要件を維持したまま、ステーブルコインを財務や決済に統合できるインフラを提供しています
- 決済時間の短縮や事前資金調達の排除など、企業の財務効率を向上させる点で注目されます
- 調達資金は、グローバルネットワークの拡大、アフリカやラテンアメリカへの進出、利回り機能やカストディインフラの開発に充てられる予定です