「ねぶた祭DAO」実証第2弾が始動 位置情報とNFTで跳人の参加を記録し地域創生を目指す

「ねぶた祭DAO」実証第2弾が始動 位置情報とNFTで跳人の参加を記録し地域創生を目指す

ぷらっとホームと日立ソリューションズ東日本は、青森ねぶた祭を題材とした「ねぶた祭DAO」実証実験の第2弾を8月2日から6日まで実施することを発表しました。本実証実験では、スマートフォン向けアプリとGPS技術を用いて祭りの踊り手である「跳人(はねと)」の参加実績を判定し、デジタル参加証(NFT)を発行します。地域の課題である担い手不足に対し、ブロックチェーン技術と地域特産品インセンティブを組み合わせた持続可能な地域創生モデルの検証が行われます。

写真評価から「跳人参加の証明と特産品還元」への移行

「ねぶた祭DAO」実証第2弾が始動 位置情報とNFTで跳人の参加を記録し地域創生を目指す

2025年に実施された第1弾の実証実験では、日立関係者48人が参加し、写真のNFT(非代替性トークン)化やSNSの評価に応じた価値付与を検証しました。今回の第2弾では、実際の祭りへの参加体験そのものを記録・評価する仕組みへと変更されています。

具体的には、参加者が「ねぶた祭アプリ」を利用し、ねぶた行列に設置されたGPSトラッカーから算出される参加可能エリア内でチェックインを行います。一定の条件を満たすことでアプリ内にデジタル参加証であるNFTが付与され、祭り終了後の抽選で青森県に関連する地域特産品などが提供されます。特産品によるインセンティブの提供により、参加意欲の向上や地域との継続的な関わりが生まれるかを調査します。

プライバシー配慮モデルと非金融RWAを支える技術基盤

本取り組みでは、個人情報の保護にも配慮されたシステムが導入されています。景品の発送にはギフトサービス会社の仕組みが採用されており、当選者が専用のURLから配送先を入力することで、配送会社にのみ情報が届きます。アプリ運営側が個人の住所情報を保持しない安全な運用モデルの有効性が検証されます。

技術基盤には、ぷらっとホームが提供する「ThingsToken」と「ThingsDAO」が用いられています。ThingsTokenは設備やデバイスなどの非金融領域における実世界資産(RWA:現実世界の資産)をブロックチェーン上でデジタル化・管理するトークン技術です。また、ThingsDAOはその稼働基盤として、モノやシステム、ヒトなどの多様な関係者を統合管理するDAO(分散型自律組織)の枠組みを提供しています。

地域課題解決におけるブロックチェーン技術の重要性

地域の伝統行事は、人口減少や少子高齢化に伴う担い手不足や参加者減少により、従来の運営体制を維持することが難しくなっています。

本実証実験は、リアルなイベントにおける参加行動を位置情報とブロックチェーンで客観的に証明し、地域特産品という直接的な価値へ還元する試みです。単なるデジタル化にとどまらず、ブロックチェーンによる参加証明とインセンティブ設計、プライバシーに配慮したデータ管理を組み合わせることで、地域の担い手確保や関係人口の創出につながる持続可能な地域創生モデルの提示が期待されます。

ポイント

  • 写真評価中心だった第1弾から、GPS位置情報を活用した「跳人」参加実績のデジタル証明(NFT)と地域特産品の還元へ仕組みを更新した点。
  • ギフトサービスを活用し、アプリ運営者がユーザーの住所情報を保持しないプライバシー配慮型の景品配送モデルを検証している点。
  • ぷらっとホームの「ThingsToken」と「ThingsDAO」を活用し、非金融領域の実世界資産(RWA)管理と分散型自律組織の仕組みを地域行事に適用している点。
  • 人口減少や少子高齢化による地域の祭り・伝統行事の担い手不足という課題に対し、データとWeb3技術を用いた持続可能な地域創生モデルの構築を目指している点。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、ブロックチェーン領域を中心に、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン(ST)、ステーブルコイン、NFTなどのトークン活用や、AI×ブロックチェーン領域における事業開発・実装に関する情報を発信する編集チームです。株式会社Pacific Metaが、グループ累計260社以上・41カ国以上のプロジェクトを支援してきた知見をもとに、記事の企画・監修を行っています。

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