イタリア銀行の調査で判明したステーブルコイン送金の課題

イタリア銀行(イタリアの中央銀行)の研究者による調査で、ステーブルコインを用いた国際送金において一貫した費用上の優位性は見られないことが明らかになりました。送金にかかるコストや決済時間における主な違いは、ブロックチェーン上の手数料ではなく、法定通貨への換算費用や決済インフラに起因しているとされています。これまで低コストな送金手段として期待されてきたステーブルコインですが、実用においてはブロックチェーン以外の領域が全体の効率を左右していることが示されています。

コストと決済時間を左右する主要な要因

イタリア銀行の調査で判明したステーブルコイン送金の課題

イタリア銀行の研究者らによる分析では、ステーブルコイン(法定通貨と価値が連動するように設計された暗号資産)を利用した国際送金のコストや決済時間における違いは、主に法定通貨への換算費用や利用される決済インフラに依存していることが示されました。ブロックチェーンネットワーク上で発生する取引手数料自体は、全体の費用や処理時間の差異に対して主な要因とはなっていないとされています。

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Web3業界および国際送金ビジネスへの影響

ステーブルコインは、従来の国際送金に比べて手数料を低く抑えられる利点が強調される傾向にありました。しかし今回の研究結果により、単にブロックチェーン上の手数料を安くするだけでは、利用者にとっての送金コスト軽減や即時決済には直結しない可能性が示されています。Web3関連企業や金融機関がステーブルコインを活用した送金サービスを普及させるためには、暗号資産と法定通貨を交換するプロセスの効率化や、各国・地域の決済インフラとの円滑な接続が不可欠になると見られます。

ポイント

・イタリア銀行の研究により、ステーブルコイン送金において一貫したコスト上の優位性は確認されませんでした。

・送金費用や決済時間の主な差異は、ブロックチェーン手数料ではなく、法定通貨への換算費用や決済インフラに起因するとされています。

・ステーブルコインを活用した国際送金の効率化には、暗号資産と法定通貨の交換プロセスや決済インフラの最適化が重要になると見られます。

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監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、ブロックチェーン領域を中心に、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン(ST)、ステーブルコイン、NFTなどのトークン活用や、AI×ブロックチェーン領域における事業開発・実装に関する情報を発信する編集チームです。株式会社Pacific Metaが、グループ累計260社以上・41カ国以上のプロジェクトを支援してきた知見をもとに、記事の企画・監修を行っています。

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