予測市場プラットフォームのTrepaとFireplaceの2社が、相次いでサービスの終了を発表しました。両サービスはユーザーに対して9月30日までの資金引き出しを求めています。今回の撤退は、KalshiとPolymarketの2大取引所が予測市場全体の取引量の93%を占めるという極端な市場の集中化を背景に発生しました。Web3業界における実際のアクティブユーザー規模や、流動性の寡占化が新規プロダクトに与える影響を示す事例として注目されています。
KalshiとPolymarketへの取引集中と2サービスの事業終了
大手予測市場取引所のKalshi(米国の規制に準拠した予測市場取引所)とPolymarket(ブロックチェーン技術を活用した分散型予測市場)が市場取引量の93%を占める中、予測市場プロトコルのTrepaとFireplaceが数時間の間隔で相次いでサービス終了を発表しました。TrepaはSolana(高い処理能力を持つブロックチェーン)上で数値予測に基づく報酬設計を採用していたプロジェクトであり、FireplaceはPolymarket向けの専門取引ターミナルを提供していました。両プロジェクトはユーザーに対し、2026年9月30日までに資金の出金手続きを完了するよう周知しています。
暗号資産市場の実際のユーザー規模と新規参入の壁
サービス終了に際して公開された事後分析(ポストモーテム)では、暗号資産(仮想通貨)市場における実際のアクティブユーザー数が、業界の各種報告等で示されている数字よりも大幅に少ないことが主張されています。上位2社への流動性の過剰な偏りとユーザー基盤の限られた実情により、独自の取引機構や周辺サービスを提供する新規プロダクトが単独で収益化および成長を維持することが極めて困難になっている現実が浮かび上がっています。
ポイント
- KalshiとPolymarketの2社が予測市場における全体の取引量の93%を支配している状況が浮き彫りになりました。
- TrepaとFireplaceの2プロジェクトがサービス終了を決定し、ユーザーに9月30日までの出金を求めている点で注目されます。
- 公表された事後分析により、暗号資産の実際の活性ユーザー数が業界発表数値よりはるかに少ない可能性が提示されています。
- 流動性の偏りとユーザー基盤の限界が、Web3予測市場における新規参入企業の生存を難しくしている業界構造が明確になりました。