大手暗号資産取引所のバイナンス(Binance)が、ロシア当局に対して顧客の取引記録や身元確認書類を提供していたことがロイターの報道により明らかになりました。提供されたデータはウクライナへの寄付を行った人物に対するテロ資金供与の捜査に使用され、逮捕につながったとされています。同社はコンプライアンス戦略の改善を目的に2023年にロシア市場から撤退したものの、法的に正当な要請には協力する姿勢を示しています。
監修:ブロックチェーン総研編集部
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ロシア当局へのデータ提供と捜査への利用

ロイターの報道によると、バイナンスはユーリ・ベレンキー(Yuri Belenkiy)氏に対するテロ資金供与事件に関連して、取引記録や身元確認書類をロシア当局に提供しました。このデータ提供により、ウクライナへの寄付を行っていた同氏の逮捕に至ったと伝えられています。
市場撤退後におけるコンプライアンス対応とバイナンスの見解
バイナンスはコンプライアンス体制を強化する戦略の一環として、2023年にロシア市場からの撤退を実施していました。しかし同社は、市場撤退後であっても法執行機関からの合法的な要請には協力する方針をとっていると説明しています。暗号資産取引所が市場撤退後に顧客データをどのように取り扱い、各国の要請へ応じるかという対応は、国際的な規制遵守やプライバシー管理の観点から議論を呼ぶ可能性があります。
ポイント
- バイナンスがロシア当局に顧客の取引記録および身元確認書類を提供していたことが報じられました
- 提供されたデータはユーリ・ベレンキー氏に対するテロ資金供与事件の捜査および逮捕に利用されたとされています
- 同社は2023年にロシア市場から撤退しているものの、合法的な要請には協力する方針を維持しています
- グローバルな暗号資産取引所における法執行機関への協力姿勢と市場撤退後のデータ管理の実態を示す事例として注目されます
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