カルダノの技術開発やガバナンスを支援する会員制組織インターセクトは、次期大型プロトコルアップグレード「ダイクストラ」の段階的な導入計画を公開しました。ダイクストラはカルダノを新たな台帳時代へ移行させるアップグレードであり、ネットワークの処理能力向上と取引確定時間の短縮を目指しています。今回の計画では、主要機能となるリニア・レイオスとペラスを2段階に分けて導入する方針が示されました。
処理能力向上と確定時間短縮を担う2つの主要機能
ダイクストラで導入される主要機能は、ウロボロス・リニア・レイオスとウロボロス・ペラスの2つです。
リニア・レイオスは、カルダノのスケーリングを目的に研究されてきた次世代プロトコルであるLeiosの一部を先行して実現する仕組みです。カルダノのセキュリティ保証を維持しながら、ネットワークが単位時間あたりに処理できるトランザクション数を増やすことを目指しています。
一方のペラスは、取引の確定速度を向上させるためのアップグレードです。ブロックの生成方法自体は変更せず、生成されたブロックが不可逆と判断されるまでの時間を短縮する仕組みとなっています。
2段階導入の理由と今後の開発工程
インターセクトは2段階で導入を進める理由について、新たな台帳時代への移行が必要な大規模な変更と、ダイクストラ時代への移行後に有効化できる機能を切り分けるためと説明しています。
第1段階では、ダイクストラへのハードフォークを実施してリニア・レイオスを有効化します。あわせて、第2段階でペラスを有効化するために必要となるブロック構造やプロトコルパラメーターをあらかじめ組み込む設計です。また、第1段階では入れ子型トランザクションや新たなスクリプトタイプ、Plutus V4関連機能などの導入も予定されています。
開発目標時期として、第1段階のコード完成は2026年第4四半期、第2段階は2027年第2四半期が設定されています。ただし、これらの日程はコード完成およびメインネット投入に向けたベンチマーク済みリリースの目標時期です。テストネットでの検証やオンチェーンガバナンスによる承認期間は含まれておらず、実際のメインネットにおけるハードフォーク実施時期は現時点で未定とされています。
ポイント
- インターセクトがカルダノの次期大型プロトコルアップグレード「ダイクストラ」の段階的な導入計画を公開しました。
- 処理能力向上を図る「リニア・レイオス」と、取引確定時間を短縮する「ペラス」の2つの主要機能が導入されます。
- 台帳時代の移行が必要な変更と後から有効化できる機能を分けるため、第1段階でハードフォークとリニア・レイオス有効化、第2段階でペラス有効化を実施する計画です。
- コード完成の目標時期は第1段階が2026年第4四半期、第2段階が2027年第2四半期と設定されていますが、実際のメインネットハードフォーク時期は未定の点で注目されます。