ジェーン・ストリートがビットコイン現物ETFの保有状況を開示。IBIT保有口数は約590万口から2,487万8,191口に増加

監修:ブロックチェーンマガジン編集部更新日 編集方針

米大手クオンツ取引会社兼マーケットメーカーのジェーン・ストリート・グループが、6月30日時点で米国上場のビットコイン現物ETFを約9億9,157万ドル保有していることが判明しました。同社が8月14日に米証券取引委員会(SEC)へ提出した四半期報告書「フォーム13F」により明らかになりました。保有総額の約84%をブラックロックのIBITが占めており、その保有口数は前四半期末の約590万口から約4.2倍に急拡大しています。

ブラックロックのIBITを中心としたポートフォリオ構成

同社が提出した報告書によると、ビットコイン現物ETFの保有評価額は約9億9,157万ドル(約1,582億円)となっています。この集計値は現物ETF株式のロングポジションのみを対象としており、コールオプションやプットオプションは含まれていません。

最大の保有銘柄はブラックロックの「アイシェアーズ・ビットコイン・トラストETF(IBIT)」です。保有口数は2,487万8,191口、評価額は約8億2,819万ドル(約1,321億円)で、現物ビットコインETF保有額全体の約84%を占めています。IBITの保有口数は前四半期末(3月31日時点)の約590万口から約4.2倍に増加し、評価額も前四半期末の約2億2,500万ドルから大幅に拡大しました。

このほか、同社はARK 21シェアーズ・ビットコインETF(ARKB)を約5,254万ドル、フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)を約4,527万ドル、グレースケール・ビットコイン・トラストETF(GBTC)を約1,549万ドル保有しています。さらに、ビットワイズ(BITB)、ヴァンエック(HODL)、コインシェアーズ(BRRR)、ウィズダムツリー(BTCW)のETFも保有銘柄として報告されています。

開示情報の特性とマーケットメーカーとしての位置付け

フォーム13Fは、一定規模以上の機関投資家が四半期末時点における米国上場証券などの保有状況をSECへ報告する制度です。この報告書からは取得時期や取得価格、提出後の売買状況を確認することはできず、ショートポジションも原則として報告対象外となります。

そのため、今回判明したETF株式の保有額は、ジェーン・ストリートによるビットコインへの純エクスポージャーを直接表すものではありません。同社はETF市場のマーケットメーカーでもあるため、保有株式は価格上昇を見込んだ投資だけでなく、流動性供給や裁定取引、ヘッジなどの目的で利用されている可能性があります。なお、同社が保有しているのは現物ビットコインETFの株式であり、ビットコインを直接保有しているわけではありません。

ポイント

  • ジェーン・ストリートが6月30日時点で、米国上場のビットコイン現物ETFを約9億9,157万ドル保有していたことがSECへの提出書類で判明しました。
  • 保有額の約84%をブラックロックのIBITが占め、保有口数は前四半期末の約590万口から約4.2倍となる2,487万8,191口に急増した点で注目されます。
  • ARKBやFBTC、GBTCなど、主要な複数のビットコイン現物ETFにも資金が分散して配分されています。
  • 同社がマーケットメーカーを担っていることから、単なる方向性投資にとどまらず、流動性供給や裁定取引、リスクヘッジの一環として保有されている可能性があります。
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