白鶴酒造が純米大吟醸「天空」最上位商品に「SHIMENAWA」を導入へ。ブロックチェーンとNFCタグで真贋証明と不正流通防止を図る方針

清酒大手の白鶴酒造は、高級ブランド「天空」の最上位商品において、SBIトレーサビリティが提供するトレーサビリティサービス「SHIMENAWA(しめなわ)」を導入しました。この取り組みでは、商品の封緘紙裏面に開封検知機能付きNFCタグを組み込み、ブロックチェーン技術と連携させることで真贋証明や開封有無の確認を実現します。日本酒の海外需要拡大に伴って偽造品や不正流通への対策が課題となる中、消費者が直接真正性を確認できるサプライチェーン管理の実装例として注目されます。

監修:ブロックチェーンマガジン編集部

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NFCタグとブロックチェーンによる真贋証明の仕組み

SHIMENAWAは、ICタグ(RFID/NFC)とブロックチェーン技術を組み合わせ、現物資産などに固有IDを付与して関連情報を一元的に記録・管理するトレーサビリティサービスです。

今回の導入では、9月4日に新発売される白鶴酒造の最上位商品「超特撰 白鶴 天空 袋吊り 純米大吟醸(山田錦/白鶴錦)」の封緘紙裏面に、開封検知機能付きのNFCタグが組み込まれます。消費者は専用アプリをインストールすることなく、スマートフォンをタグにかざすだけで、対象商品が正規品であるかや開封の有無を即座に確認できます。また、タグを通じたアクセス情報はブロックチェーン上に記録・管理され、商品情報の提供とともに流通過程や利用状況の可視化にも活用されます。

海外需要拡大に伴う不正流通対策と酒類業界での導入実績

今回の導入の背景には、近年の日本酒における海外需要の拡大があります。特に高価格帯の商品においては、製品自体の品質だけでなく、偽造品の流通防止や流通過程における透明性の確保、正規流通の担保が重要な課題となっています。白鶴酒造は、消費者が商品情報へ直接アクセスして真正性を確かめられる仕組みを整えることで、これらの課題への対応を図っています。

SBIトレーサビリティによるSHIMENAWAの酒類向け提供は、これまでにも複数の実績があります。2023年5月に奈良県の油長酒造が手がける「水端1568」へ導入されたほか、2024年11月には旭酒造(現・株式会社獺祭)の「獺祭 Beyond the Beyond 2024」、さらに6月には長野県の坂城葡萄酒醸造のワインにも採用されるなど、高級酒類におけるブランド保護とトレーサビリティ基盤としての活用が広がっています。

ポイント

  • 白鶴酒造が9月4日発売の高級日本酒「超特撰 白鶴 天空 袋吊り 純米大吟醸」にブロックチェーン活用のトレーサビリティサービス「SHIMENAWA」を導入した点
  • 封緘紙裏面に開封検知機能付きNFCタグを組み込み、消費者が専用アプリ不要でスマートフォンから正規品の確認と開封検知を行える点
  • アクセス情報がブロックチェーン上に記録され、流通過程や利用状況の可視化に活用される点
  • 日本酒の海外需要拡大に伴う偽造品や不正流通のリスクに対し、ブロックチェーンによる透明性担保とブランド保護の実用化が進んでいる点で注目される点
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