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NFTを利用したファンクラブ・メンバーシップの事例について解説!

NFT

※本サイトは掲載するECサイト等での購入実績に基づいて一部報酬を受領しています。

一昔前のNFTは投資家のコレクションアイテムという側面が強く、一般の人には手を出しづらいものでした。

一方で、ここ最近は実用的な分野が伸び始めており、手頃な値段のNFTも増えています。

今回Pacific Meta マガジンでは、NFTを利用したファンクラブ・メンバーシップの事例について紹介をおこないます。

この記事の内容は以下の通りです。

  • NFTを利用したファンクラブ・メンバーシップ施策の説明
  • NFTを利用したファンクラブ・メンバーシップ施策の事例紹介

施策の説明では、ファンクラブ・メンバーシップにNFTを利用するメリットなどを紹介します。

事例紹介においては飲食業界・スポーツ業界・旅行業界・不動産業界・地方創生の5分野から実例を見ていきます。

この記事を見れば、あなたの身の回りにあるサービスにもNFTプロジェクトが存在する、ということに気付けるかもしれません。

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「NFTを利用したファンクラブ・メンバーシップ施策について」のおさらい

まずは前回の記事で紹介した内容のおさらいから始めましょう。

  • NFTとは?(特徴などを紹介)
  • NFTの活用事例における分類
  • NFTを利用したファンクラブ・メンバーシップ施策とは?
  • NFTを利用するメリット
  • NFTの今後の展望

上記の内容について簡単に記載します。

NFTとは?

NFTは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」という言葉の略です。
替えの効かない資産という意味合いで覚えれば良いでしょう。

NFTの非代替性を支えている基盤はブロックチェーンという技術です。
ブロックチェーンは名前の通り、取引履歴をチェーンのように全て繋げて記録できるという特徴を持ちます。

この特徴によって所有者や著作者が誰かといった情報を追跡することが可能になるため、コピーや改ざんをすることは困難です。
普通のデジタルデータとは違い売却することも可能なので、二次流通が活発におこなわれることも大きな特徴となっています。

NFTの活用事例における分類

NFTの分類方法の1つとして、「コレクタブルNFT」と「ユーティリティNFT」の2つに大別できます。
コレクタブルNFTは、名前の通りコレクション性があるNFTの作品群を指します。
少しずつ顔の違う、人やサルのアイコンをSNSなどで見たことがある方もいるでしょう。

ユーティリティNFTは、実用的に利用できるコンテンツが含まれているNFTです。
この記事で紹介する「ファンクラブ・メンバーシップNFT」も、ユーティリティNFTの1つとなっています。
ユーティリティNFTは最近伸びてきている分野なので、要注目です。

NFTを利用したファンクラブ・メンバーシップ施策とは?

NFTを利用したファンクラブ・メンバーシップ施策の基本は、メンバーに加入する権利をNFTとして販売することです。
今まではお金を振り込んでいたかわりに、サービス独自のNFTを購入する形を取ります。

ここでなぜわざわざNFTを買わせるのかという疑問が生まれると思いますが、ファンクラブ・メンバーシップでNFTを販売すると、以下のようなメリットがあります。

  • NFTとして販売することで権利の売買がしやすくなる
  • NFTの保有量に応じた投票権の仕組みを実装できる
  • NFT保有者のみの特典配布、限定イベント企画を開催することができる

購入したNFTを2次流通で売却することも可能です。

また、運営側としても、NFTの保有量を一つの指標としてユーザーを分類することが可能です。
ユーザーにも運営者にもメリットが大きい仕組みと言えるでしょう。

NFTを利用するメリット

ユーザー側のメリットをもう少し深掘りすると、以下のような内容が考えられます。

  • NFTという共通の話題でコミュニティを盛り上げられる
  • プロジェクトの意思決定に参加して応援できる

NFTの購入者は同じものに興味がある者同士なので、コミュニティ内でも話が合いやすいはずです。
また、プロジェクトの未来について一緒に考え取り組むことができるので、コミュニティを盛り上げる団結感も生まれます。

NFTの今後の展望

最近では、投資家以外に一般的なユーザーをターゲットにしたサービスにもNFTが登場するようになってきて、実用的な使われ方が増えてきました。
さらに、仮想通貨を経由せずにクレジットカードで決済できるサービスも多く見られるようになり、決済の煩雑さも無くなりつつあります。

NFTを購入するハードルは少しずつ下がっているので、技術的な面で注目を集めていた初期の段階とは違い、これからはファンクラブ・メンバーシップ施策のように実用的なサービスが増えていくでしょう

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NFTを利用したファンクラブ・メンバーシップの事例

ここからは、NFTを利用したファンクラブ・メンバーシップの具体的な事例を見ていきます。

  • 飲食業界
  • スポーツ業界
  • 旅行業界
  • 不動産業界
  • 地方創生

以上の5分野から注目のサービスをご覧ください。

飲食業界

NFTを所持することで店舗へ入れる飲食店のサービスを紹介します。

CryptoBar P2P

出典:https://twitter.com/CryptoBarp2p

CryptoBar P2Pは、2022年5月8日にオープンした銀座のバーです。
毎日19:00-23:20に営業をしています。

ネーミングはクリプト(暗号通貨)とP2P(直接クライアント同士でデータをやりとりする仕組み)から取り、リアルな空間で仮想通貨のことを話す場が欲しかったという想いから誕生しました。

このお店は、公式サイトで1day / 1month / 1yearのNFT会員証を購入することで入店が可能になります(1dayの場合、現地決済も可能)。
2023年8月18日時点では1day passが56USDC=約8,000円です。

公式サイト:https://cryptobarp2p.io/

Flyfish Club

出典:https://twitter.com/Flyfishclub

Flyfish Clubは、会員権をNFTにした世界初のプライベートレストランとして、ニューヨークのマンハッタンにオープンしました。

建物は著名な建築家によって設計されており、3階建ての各フロアでは、世界各国のシーフード料理やお洒落なカクテル、熟練の寿司職人による寿司が提供されます。

Flyfish Clubが提供するメンバーシップNFTは

  1. Flyfish (FF)
  2. Flyfish Omakase (FFO)

の2種類があります。

Flyfish (FF)は、レストランとカクテルラウンジにアクセスでき、Flyfish Omakase (FFO)は、レストラン、カクテル ラウンジ、おまかせルームにアクセスできます。

そんなメンバーシップNFTですが、ロードマップを簡単にご紹介します。

2021年8月20日、Flyfish Club創設者の「Gary Vaynerchuk(ゲイリー・ヴェイナチャック)」氏は、アメリカのニュース専用放送局CNBCに出演し、Flyfish NFTレストランを発表しました。

同年12月15日にメンバーシップNFTの「Flyfish (FF)」、「 Flyfish Omakase (FFO)」のプレセールを開始。
Flyfish (FF)を252個、Flyfish Omakase (FFO)を98個、合計350個を販売しました。

2022年1月7日に行った一般販売では、Flyfish (FF)948個を2.5ETHで販売、Flyfish Omakase (FFO)203個4.25ETHで販売し数時間で完売したとのことです。

NFTマーケットプレイス「OpenSea」で2次流通した後も高値で取引された実績があります。

公式サイト:https://t.co/Nj5UpFoTYn

スポーツ業界

海外のeスポーツ団体を例に挙げてサービスを紹介します。

Rex Regum Qeon

出典:https://twitter.com/teamrrqofficial

Rex Regum Qeonは、インドネシアを拠点とするプロのeスポーツ団体です。

メンバーシップNFTの「RRQキングパス」と「RRQロイヤルカード」を発行しており、NFTを保有するファンは、限定特典を受け取ることが出来たり、ストアに出品されている商品の割引を受けることが出来るユーティリティがあります。

RRQキングパス」は、無料で手にいれることができますが、「RRQロイヤルカード」は1,000枚限定となっており、保有することで限定イベントに参加できる特典が付いています。

公式サイト:https://nft.teamrrq.io/

LinksDAO

出典:https://twitter.com/LinksDAO

LinksDAOは、ゴルフ愛好家によって構築されたゴルフコミュニティです。
世界にあるトップクラスのゴルフコースを1つ所有するミッションを掲げ、メンバーシップNFTを販売し、僅か24時間で$1,000 万以上を売り上げました。

発行されているメンバーシップNFTは

  1. GLOBAL MEMBER
  2. LEISURE MEMBER

の2種類があります。

LEISURE MEMBERを所有するメリットは

  • LinksDAO Discordへアクセスできる
  • コミュニティのガバナンス権が付与される
  • パートナーが提供するサービスの料金割引を受けることができる
  • 会員のみアクセス可能な限定グッズを購入できる

です。

GLOBAL MEMBERを所有するメリットは、LEISURE MEMBERで得られるメリットの他に下記も含まれます。

  • コミュニティに参加する人達と旅行やゴルフの公式イベントに参加できる
  • 同会員のメンバーとゴルフ企画を立てることができる

そんなLinksDAOは、2023年3月に116年の歴史をもつスコットランドのゴルフ場「スペイベイゴルフクラブ」を購入する計画を発表し、2023年5月に$1,000,000で正式契約を完了させました。

今後の運営やコース改修は、LinksDAOによって行われ、来年グランドオープンする予定です。

LinksDAOが所有する「speybaygc」の X(Twitter)アカウントには、スペイベイゴルフコースでの旅行風景や会員の楽しそうな写真が公開されていますので、興味ある方はぜひチェックしてみてください。

公式サイト:https://linksdao.io/

旅行業界

旅行業界では、格安の宿泊券などがもらえるメンバーシップNFTが販売されています。

Dream Hollywood

出典:https://twitter.com/DreamHollywood

こちらは、アメリカで事業を展開しているDream Hotelグループの会員権NFTです。
2022年6月に販売開始され、2023年8月現在では2,000ドル(約28万円)で販売中されています。

購入方法はクレジットカードまたはデジタルウォレットでの購入となっており、宿泊の割引やスイートルームへの宿泊券、イベントやDiscordコミュニティへの参加権などが特典です。

このホテルではNFTアートの展示会をロビーで開催したこともあり、NFTの普及に力をいれています。

公式サイト:https://www.dreamhotels.com/hollywood/social-club-at-dream-hollywood

PORT

出典:https://twitter.com/portnftx

PORTは、「全てのNFTに新たなユーティリティを」というコンセプトの元、リアルとNFTの体験を結びつけるプロジェクトです。
様々なNFTプロジェクトと連動し、日常で利用可能なユーティリティNFTを開発しています。

PORTプロジェクトが発行する「PORT NFT」を保有することで、旅行好きが集まるコミュニティに参加できる、全国の旅館やホテルをお得に宿泊できるといったメリットがあります。

例えば、PORT NFTホルダーは、3つ星ホテル「イビス大阪梅田」での宿泊の際に下記の特典を受け取れます。

  1. 1時間無料レイトチェックアウト
  2. レストランで使える20%OFFクーポン

また、PORT NFTホルダー限定企画全国の三井ガーデンホテルに泊まれる宿泊券プレゼント」は、1,500件のRTが行われ大きな反響を生みました。

このようなユーティリティをもつPORT NFTは、NFTプロジェクトやNFTインフルエンサーとのコラボレーションも実現しています。

第一弾コラボレーションでは、

  1. 子ども心を象徴する小僧をデザインにしているNFTコレクション「MetaKozo」
  2. 2050年の東京を舞台にしたNFTアート「Neo Tokyo Punks」
  3. Youtuberのないとー氏がデザインしているNFT「NCP(Naito Cat’s Pajamas)」

とのコラボレーションを実現。

出典:https://mint.portnft.xyz/

各NFTプロジェクトのコレクションとデザイン化されたPORT NFTが販売されています。

2023年6月28日には、PORT NFTホルダー向けのユーティリティサイト「PORT X」がリリースされ、サイトでは宿泊先でのユーティリティがピックアップされています。

公式サイト:https://portnft.xyz/

不動産業界

不動産業界からは、リゾート会員権をNFTにしたプロジェクトを紹介します。

neut

出典:https://twitter.com/NeutOrg

リゾート会員権プラットフォームneut(ニュート)のプロジェクトでは、株式会社Pictors & Companyが2023年1月18日に公式サイトをプレオープンさせました。

不動産をトークンとして流通させることで「誰もがより気軽に、簡単に不動産を所有することができる世界を目指す」という目標を掲げています。

「宿泊できる」というユーティリティ性を持たせることで投資よりも手が出しやすく、宿泊事業者とユーザーとをつなぐプラットフォームで会員権の売買を促進します。

公式サイトからクレジットカードや仮想通貨を使って会員権を購入すれば、対象のホテルを毎年決められた日数使うことが可能です。

伊豆の海を望める一棟貸切ホテル「PLAYLIVING IZU」においては、毎年1泊分のチケットを受け取ることができ、有効期間は20年間、価格は60万円となっています。

公式サイト:https://www.neut.org/

TOKYO de RENT

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000107140.html

TOKYO de RENTは、株式会社calfとD株式会社共同の「不動産賃貸会員券」プロジェクトです。

東京在住の20〜30代の男性をターゲットとしており、TOKYO de RENTを保有することで、賃貸物件における仲介手数料が最大3回まで半額になるという特典が付与されます。

NFTの販売は、2023年7月1日に開始し、価格10,000円で販売されました。
株式会社チケミーが手掛けるNFTチケットマーケットプレイス「TicketMe」で2次流通が可能になっています。

公式サイト:https://tokyoderent.com/

地方創生

地方創生では、デジタル会員証として機能し、地域に特化した様々な特典を受け取れるプロジェクトを紹介します。

e-加賀市民制度

出典:https://www.kaga-e-residency.jp/

地方創生の分野からは、石川県加賀市の「e-加賀市民制度」を紹介します。
e-加賀市民制度は、住民票を持つ住民でなくても、ネット上の市民になれるサービスです。

昭和60年の約8万人をピークに人口減少が続く加賀市では、市を訪れる関係人口を増やすことを目的に、加賀市が様々な行政サービスを提供するプロジェクトを発足しました。

e-加賀市民制度は2021年4月に発表してから、現状では実証実験がおこなわれている最中です。
市民証となるオリジナルNFTは、実証実験参加者のみに公式サイトから販売しています。

公式サイト:https://www.kaga-e-residency.jp/

こうらメイト

出典:https://twitter.com/Koura_mate

こうらメイトは、滋賀県甲良町にある「道の駅せせらぎの里 こうら」が手掛けるNFTプロジェクトです。
メンバーシップNFT「こうらメイト」は、デジタル会員証として機能し、道の駅づくりや地域づくりに参加することができます。

具体的には、こうらメイト限定のLINEオープンチャットの参加、道の駅こうらのドッグランにて開催する限定ドッグランイベントに参加、特別LINEクーポンなどのお得な特典を受け取ることができます。

公式サイト:https://nft-studio.com/ja/categories/koura

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NFTを利用したファンクラブ・メンバーシップ事例のまとめ

今回Pacific Meta マガジンでは、NFTを利用したファンクラブ・メンバーシップ事例について以下の内容をご紹介しました。

この記事のポイントを一覧で整理しましょう。

  • NFTには「コレクタブルNFT」/「ユーティリティNFT」という分類があるが、最近はユーティリティNFTの分野が伸びてきている
  • ユーティリティNFTの1つであるファンクラブ・メンバーシップNFTでは、メンバーの一員として加入する権利をNFTとして販売する
  • NFTとして販売することで、メンバーシップNFT会員のみの特典を受け取れたり、様々な限定イベント企画に参加できるといったメリットが生まれる
  • NFT保有者の応援量(貢献度)を可視化できるため、スポーツ分野などと相性が良い
  • その他、飲食業界・旅行業界・不動産業界・地方創生などの分野でメンバーシップNFTは実例が生まれている

NFTを購入するためには、今回紹介したようなプラットフォームやマーケットプレイスを利用することが一般的になりつつあります。

趣味の分野などを中心に、自分に合ったサービスを一度探してみてはいかがでしょうか。

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