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【ステーブルコインランキング2025】最新トップ銘柄と選び方ガイド

【ステーブルコインランキング2025】最新トップ銘柄と選び方ガイド 事業者向け

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Web3ビジネスにおける国際的な資金決済や、ボラティリティを避けた資産運用手段としてステーブルコインの重要性は増すばかりです。

しかし、「どのステーブルコインが信頼できるのか?」「自社の事業戦略に最適な銘柄はどれか?」といった疑問から、導入に踏み切れていない企業も多いのではないでしょうか。今回、Pacific Meta Magazineでは、ステーブルコインのランキングについて以下の内容について紹介してます。

  • ステーブルコインの最新時価総額ランキングトップ10
  • 主要銘柄(USDT, USDC, DAIなど)の徹底比較と選び方
  • 法定通貨担保型・暗号資産担保型・アルゴリズム型の仕組みとリスク
  • 日本円連動型ステーブルコイン(JPYC)の現状と国内での活用事例
  • DeFi市場におけるステーブルコインの具体的な活用法と利回り

この記事を最後までお読みいただくことで、ステーブルコインの全体像を把握できます。そして、自社のビジネスや資産運用に最適な銘柄を選定するための具体的な知識を得ることができます。

ぜひ、最後までご覧ください。

【2025年最新】ステーブルコイン時価総額ランキング

【2025年最新】ステーブルコイン時価総額ランキング

ステーブルコイン市場の動向を把握するため、まずは最新の時価総額ランキングを見ていきましょう。
以下のランキングは、CoinGeckoおよびCoinMarketCapのデータを基に、2025年6月時点の情報をまとめたものです。

市場全体の勢力図や、近年注目されている銘柄の動向を掴む上で重要な指標となります。

ステーブルコイン時価総額ランキング TOP10(2025年6月時点)

順位銘柄名(ティッカー)時価総額発行主体担保方式
1Tether (USDT)約1,460億ドルTether社法定通貨担保型
2USD Coin (USDC)約620億ドルCircle社法定通貨担保型
3Dai (DAI)約53億ドルMakerDAO暗号資産担保型
4Ethena USDe (USDe)約48億ドルEthena Labsデルタニュートラル型
5First Digital USD (FDUSD)約15.2億ドルFirst Digital社法定通貨担保型
6PayPal USD (PYUSD)約8.9億ドルPayPal / Paxos社法定通貨担保型
7Frax (FRAX)約6.7億ドルFrax Financeハイブリッド型
8Usual USD (USD0)約6.7億ドルUsual Protocol法定通貨担保型
9TrueUSD (TUSD)約4.9億ドルTrueCoin社法定通貨担保型
10USDD (USDD)約3.8億ドルTRON DAOアルゴリズム型

出典:CoinGecko, CoinMarketCap (2025年6月時点のデータを基に作成)

ランキングを見ると、Tether (USDT)が圧倒的なシェアを誇り、市場全体の約70%を占めていることが分かります。次いでCircle社のUSD Coin (USDC)が2位を維持しており、この2銘柄で市場の大部分を占める構図は続いています。

一方で、2023年に規制当局の指導により新規発行を停止したBinance USD (BUSD)は、かつてトップ3に位置していましたが、現在は流通量が大幅に減少し、ランキング圏外となっています。

また、2024年から急成長を遂げたEthena (USDe)が4位にランクインするなど、新しいメカニズムを持つステーブルコインの台頭も見られます。このように、ステーブルコイン ランキングは市場のトレンドや規制の影響を色濃く反映しており、定期的なチェックが不可欠です。

ステーブルコインランキング上位の特徴と比較

ステーブルコインランキング上位の特徴と比較

時価総額ランキング上位のステーブルコインは、それぞれ異なる特徴を持っています。ビジネスで利用する際には、その安定性の源泉である「担保方式」や、信頼性に直結する「発行主体」、そして流動性を左右する「流通量」を理解し、比較検討することが極めて重要です。

ここでは、ランキング上位を占める主要な銘柄であるUSDT、USDC、BUSD(参考)、DAIを中心に、その特徴を詳しく見ていきましょう。

Tether (USDT)

  • 発行主体: Tether社(iFinex傘下)
  • 担保資産: 現金、現金同等物、米国債、金、ビットコインなど多様な資産で裏付け。
  • 発行開始時期: 2014年
  • 特徴: 最も歴史が長く、時価総額・取引量ともに圧倒的なシェアを誇ります。グローバルな暗号資産取引所で基軸通貨として広く利用されており、流動性が非常に高いのが最大の強みです。一方で、準備資産の構成について完全な透明性が確保されていないとの指摘を過去に受けていましたが、現在は四半期ごとに証明書を公開しています。

USD Coin (USDC)

  • 発行主体: Circle社(Coinbaseと共同設立)
  • 担保資産: 現金および短期米国債のみで100%裏付け。
  • 発行開始時期: 2018年
  • 特徴: 高い透明性と規制順守を重視しているのが特徴です。世界四大会計事務所による月次の監査証明報告書を公開しており、その信頼性から「最も信頼できるステーブルコイン」の一つとして機関投資家からの支持が厚いです。DeFiプロトコルでも広く採用されています。

Binance USD (BUSD) – 参考

  • 発行主体: Paxos Trust Company(Binanceブランド)
  • 担保資産: 米ドル
  • 発行開始時期: 2019年
  • 特徴: ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の規制下で発行され、高い信頼性を有していました。しかし、2023年2月に当局の指導により新規発行が停止されました。これにより市場での流通量は激減しましたが、ステーブルコインにおける規制リスクを示す重要な事例となりました。Paxos社は少なくとも2024年2月まで償還に対応するとしていました。

Dai (DAI)

  • 発行主体: MakerDAO(分散型自律組織)
  • 担保資産: Ethereum (ETH)やUSDCなど、複数の暗号資産を過剰担保として利用。
  • 発行開始時期: 2017年
  • 特徴: 特定の企業が管理しない、分散型のステーブルコインの代表格です。スマートコントラクトによって自動的に価値が1ドルに維持される仕組みで、中央集権的な発行体への依存リスクがない点が最大のメリットです。透明性が高く、DeFiエコシステムの中核を担っています。2025年には、MakerDAOのリブランディングに伴い、新たな安定通貨「USDS」へのアップグレードが進行中です。

ステーブルコイン比較表:時価総額・担保方式・発行者

主要なステーブルコインの特徴を一覧で比較できるよう、以下の表にまとめました。
ビジネスニーズに応じて、どの要素を重視するかを判断する際の参考にしてください。

銘柄名時価総額 (2025年6月)担保方式発行主体透明性 (監査情報)
USDT約1,460億ドル法定通貨担保型Tether社 (中央集権)四半期ごとの準備資産報告(限定的)
USDC約620億ドル法定通貨担保型Circle社 (中央集権)毎月の監査証明報告書(高)
BUSD (参考)大幅減少法定通貨担保型Paxos社 (中央集権)毎月の監査証明報告書(発行停止前)
DAI約53億ドル暗号資産担保型MakerDAO (分散型)ブロックチェーン上で常に公開(非常に高)
USDe約48億ドルデルタニュートラル型Ethena Labs (中央集権)準備資産のリアルタイムレポートを提供

透明性と監査体制の差別化ポイント

ステーブルコインを選定する上で、その価値を裏付ける準備資産の透明性は最も重要なリスク評価ポイントです。USDCは、サークル社が独立した会計事務所による月次報告書を公開し、準備資産が現金と短期米国債のみで構成されていることを証明しています。

この徹底した情報開示は、USDCが機関投資家から高い信頼を得ている大きな理由です。一方、USDTは過去に準備資産の内訳に関する透明性の低さが懸念されていました。

現在は四半期ごとに監査法人の証明書を公開していますが、USDCほどの頻度や詳細さではありません。ただし、その圧倒的な流動性と市場での実績が、多くのユーザーにとっての信頼につながっている側面もあります。

分散型のDAIは、これらとは異なり、担保となっている暗号資産の状況がブロックチェーン上で誰でもリアルタイムに検証可能です。このプログラムによる透明性は、中央集権的な発行体を信用する必要がないという点で、独自の強みと言えます。

ビジネスでステーブルコインを利用する際は、こうした監査体制や情報公開の姿勢を比較し、自社が許容できるリスクレベルに合った銘柄を選択することが賢明です。

ステーブルコインランキングに見る法定通貨担保型の安定性

ステーブルコインランキングに見る法定通貨担保型の安定性

現在のステーブルコインランキングの上位は、そのほとんどが「法定通貨担保型」で占められています。これは、米ドルなどの法定通貨を1対1の比率で準備資産として保有し、その価値を裏付けるというシンプルな仕組みが理由です。

多くのユーザーにとって理解しやすく、安定性が高いと評価されているためです。ここでは、法定通貨担保型ステーブルコインがどのようにしてその価値を維持しているのか、そのメカニズムとリスクについて専門的に解説します。

担保メカニズムの仕組み

法定通貨担保型ステーブルコインの核となるのは、「1:1ペッグ」という概念です。これは、1単位のステーブルコイン(例: 1 USDC)に対して、常に1単位の法定通貨(例: 1米ドル)を発行体が準備金として保有することを指します。

そして、いつでも同価値での交換(償還)を保証します。利用者が100ドルを入金すれば、発行体は100USDCを発行します。逆に、利用者が100USDCを償還すれば、発行体は準備金から100ドルを払い戻します。

この仕組みにより、ステーブルコインの価値は対象の法定通貨に固定(ペッグ)されます。市場での価格がこのペッグから乖離した場合、「アービトラージ(裁定取引)」が働くことで価格は安定します。

例えば、USDCの市場価格が0.99ドルに下落した場合、トレーダーは市場で安くUSDCを買い、発行体で1ドルと交換することで差額の利益を得られます。この買い圧力がUSDCの価格を1ドルへと押し戻します。

逆に価格が1.01ドルに上昇した場合は、トレーダーは発行体から1ドルでUSDCを発行してもらい、市場で高く売ることで利益を得ます。この売り圧力が価格を1ドルへと引き下げます。

この価格安定メカニズムが機能するためには、発行体が準備金を安全かつ潤沢に管理しているという市場からの信頼が不可欠です。準備金の運用先は発行体によって異なりますが、USDCのように現金や短期米国債といった安全資産に限定するケースが信頼性を高める上で一般的です。

万が一、準備金の管理がずさんであったり、運用に失敗して担保割れを起こしたりした場合には、ペッグを維持できなくなります。その結果、コインの価値が暴落するリスクがあります。

監査レポートとリスク要因

法定通貨担保型の安定性は、発行体の信用に大きく依存します。そのため、第三者機関による定期的な監査レポートは、その信頼性を客観的に評価するための重要な判断材料となります。しかし、このモデルにはいくつかの内在的リスクが存在します。

一つは「カウンターパーティリスク」です。2023年3月には、USDCの準備金の一部が預けられていたシリコンバレーバンクが経営破綻したことで信用不安が広がりました。そして、USDCの価格が一時的に0.88ドルまで急落(デペッグ)しました。

これは、発行体だけでなく、その取引先金融機関の健全性も価格に影響を及ぼすことを示す事例です。

もう一つは「規制リスク」です。BUSDは、規制当局からの命令一つで新規発行が停止され、市場から事実上撤退せざるを得なくなりました。各国でステーブルコインに対する法規制の整備が進んでおり、日本では2023年6月に施行された改正資金決済法が導入されました。

この法律で、発行主体が銀行や信託会社などに限定されるなど、厳格なルールが導入されました。これらの規制は安全性を高める一方で、将来的に特定のステーブルコインの利用が制限される可能性も示唆しています。

したがって、投資判断時には、定期的な監査レポートの有無や内容を確認することが重要です。あわせて、発行体がどのような法規制の下で運営されているか、準備金の保管状況なども含めて総合的にリスクを評価する必要があります。

ステーブルコインランキングで注目の銘柄とは

ステーブルコインランキングで注目の銘柄とは

ステーブルコインの世界は、USDTやUSDCといった巨大銘柄だけで構成されているわけではありません。既存のモデルの課題解決を目指す新しいプロジェクトや、ドル以外の資産に価値を連動させるユニークなステーブルコインも次々と登場しています。

ここでは、時価総額ランキング上位にはまだ入っていないものの、将来の市場を左右する可能性を秘めた注目の銘柄やカテゴリーを紹介します。

新興ステーブルコインの動向

2024年から2025年にかけて最も注目を集めた新興ステーブルコインの一つが、Ethena Labsが発行する「USDe」です。USDeは、現物の暗号資産(ETHなど)をロング(買い持ち)すると同時に、同額の先物をショート(売り持ち)する「デルタニュートラル」戦略によって価値の安定を図ります。

この仕組みにより、従来の法定通貨担保型のように銀行システムに依存することなく、米ドルとのペッグを維持しようと試みています。さらに、この運用から得られる収益をユーザーに分配することで高い利回りを提供し、発行開始からわずか1年足らずで時価総額トップ5に入る急成長を遂げました。

また、米ドル以外の資産に価値を連動させるコモディティ担保型も存在感を増しています。
Tether社が発行する「Tether Gold (XAU₮)」は、1トークンが金(ゴールド)現物1トロイオンスの価値に裏付けられています。

インフレヘッジや分散投資の手段として需要が高まり、2025年には時価総額が8億ドルを超えるなど、金担保型トークンとして最大の規模に成長しています。これらの新興ステーブルコインは、市場に新たな選択肢と可能性をもたらします。一方で、そのメカニズムの持続可能性やリスクについては、まだ長期間にわたる実績がないため、慎重な見極めが必要です。

アルゴリズム型ステーブルコインの紹介

アルゴリズム型ステーブルコインは、法定通貨や暗号資産といった直接的な担保を持たず、プログラム(アルゴリズム)によって供給量を自動的に調整することで価値を安定させようとするものです。

このタイプの最大のメリットは、完全に分散化されており、中央管理者を必要としない点にあります。

しかし、その安定維持の難しさが最大のデメリットでもあります。2022年5月に発生した「TerraUSD (UST)」の崩壊は、そのリスクを市場に強く印象付けました。USTは、関連トークンLUNAとの裁定取引メカニズムでドルペッグを維持していました。

しかし、市場の信頼が失われた際に連鎖的に暴落し、多くの投資家に甚大な被害を与えました。この教訓から、純粋なアルゴリズム型は市場で敬遠される傾向にあります。それでも、その思想を受け継ぎ、改良を加えたプロジェクトも登場しています。

例えば、「Frax (FRAX)」は、一部をUSDCなどの担保で裏付け、残りをアルゴリズムで調整するハイブリッド型(部分担保型)を採用し、安定性と分散性のバランスを取っています。また、カルダノブロックチェーン上で発行された「Djed (DJED)」は、400%から800%という非常に高い比率の過剰担保と、価格変動を吸収する準備金トークンを組み合わせることで、UST崩壊後に「安全な分散型ステーブルコイン」を目指すアプローチとして注目されています。

アルゴリズム型やそれに類するステーブルコインは、高い分散性という魅力を持ちますが、その仕組みは複雑です。過去の失敗事例からも分かるように高いリスクを伴うことを理解しておく必要があります。

ステーブルコインにおける日本円連動型の現状

ステーブルコインランキングにおける日本円連動型の現状

グローバル市場では米ドル連動型が主流ですが、日本国内では日本円に価値が連動するステーブルコインの需要と開発が着実に進んでいます。特に2023年に施行された改正資金決済法により、ステーブルコインの法的な位置付けが明確化されたことで、大手金融機関や事業会社の参入が相次ぎ、市場の拡大が期待されています。

ここでは、日本円連動型ステーブルコインの代表格である「JPYC」を中心に、その現状と具体的な活用事例について解説します。

JPYCの概要と発行量

JPYCは、JPYC株式会社が発行する日本初の日本円連動型ステーブルコインです。現在の法律(資金決済法)上は「前払式支払手段」として扱われ、1 JPYC = 1円で利用できます。2021年1月の発行開始以来、順調に流通額を伸ばし、2024年11月には累計発行額が30億円を突破しました。

2025年3月時点での発行残高も約30億円規模に達しており、月間1億円以上のペースで成長を続けています。JPYCは、EthereumのERC-20規格をはじめ、Polygon、Avalanche、Astarなど複数のブロックチェーンに対応しており、DeFi(分散型金融)での利用も可能です。

発行にあたっては、ユーザー保護のために発行額の半分以上を法務局に供託し、資産保全に努めています。さらにJPYC社は、改正資金決済法に対応した、より規制に準拠した資金移動業ライセンスや信託ライセンスを活用した新しいステーブルコイン「JPYC(新版)」や「JPYC Trust」の準備を進めています。

そして、2025年夏頃の発行開始を目指しています。将来的には1兆円規模への拡大を目標に掲げており、今後の日本のWeb3市場における中心的な役割が期待されています。

日本市場での利用ケース

日本円連動型ステーブルコインのユースケースは、単なる決済手段に留まらず、多岐にわたっています。JPYCの活用事例として特に多いのが、暗号資産投資家による「税金の支払い」です。

海外のDeFiなどで得た利益(米ドル建てステーブルコイン)を、DEX(分散型取引所)でJPYCに交換し、そのまま納税資金に充てるという流れが確立されています。法人利用も進んでおり、建設大手の鹿島建設では、現場作業員の貢献度に応じてインセンティブをJPYCで付与する実証実験を行いました。

専用アプリを通じて即時にボーナスが支給されるこの仕組みは、労務管理の効率化と労働意欲の向上に繋がったと報告されています。その他にも、X(旧Twitter)上でJPYCを使った投げ銭ができるサービスや、自治体が市民活動の謝礼としてJPYCを配布するプラットフォームが登場するなど、マイクロペイメントの領域でも活用が広がっています。

将来的には給与の一部即時払いや、企業間決済での利用も期待されています。ブロックチェーン上でプログラム可能な「デジタルな円」として、既存の電子マネーにはない柔軟な活用ができる点が、日本円連動型ステーブルコインの大きな可能性と言えるでしょう。

ステーブルコインランキングとDeFi市場の関連性

ステーブルコインランキングとDeFi市場の関連性

ステーブルコインは、DeFi(分散型金融)エコシステムの根幹を支える血流のような存在です。
価格が安定しているため、ボラティリティの高い暗号資産の世界において、価値の保存手段、取引の媒介、そして収益を生み出すための原資産として不可欠な役割を担っています。

ここでは、DeFiの主要なプロトコルであるレンディングやDEX(分散型取引所)において、ステーブルコインがどのように活用されているのかを解説します。また、ユーザーがどのようにして収益を得ているのかを具体的なデータと共に解説します。

レンディング・流動性提供での活用例

DeFiにおけるステーブルコインの最も一般的な活用法の一つが、レンディングプラットフォームへの預け入れです。AaveやCompoundといった大手プロトコルにUSDCやDAIを預け入れる(貸し出す)ことで、ユーザーは金利収入を得ることができます。

この金利は、資金の需要と供給によって常に変動しますが、2024年から2025年にかけては、米国の金利上昇と連動する形で、年利2%から5%前後で推移することが多くなっています。これは、日本の銀行預金金利と比較すると魅力的な水準ですが、スマートコントラクトのリスクなどを伴うことを理解する必要があります。

もう一つの主要な活用法が、DEXへの「流動性提供(LP)」です。特にステーブルコイン同士を交換するために最適化されたCurve Financeでは、USDT、USDC、DAIの3つのコインを組み合わせた「3pool」などが有名です。

ユーザーはこれらのプールに自身のステーブルコインを預け入れることで、取引手数料の一部を報酬として受け取ることができます。Curveのような主要プールの基本的な利回りは年利数%程度ですが、プロトコルのガバナンストークン(CRVなど)による追加報酬(インセンティブ)が加わることで、利回りが向上します。

特に、新興ステーブルコインの流動性を確保するために設定されたプールでは、一時的に年利が数十%、時には100%を超える非常に高いAPYが提示されることもあります。しかし、これは短期的なインセンティブによるものであるケースが多く、リスクも高いため注意が必要です。

DeFiプラットフォーム別の利用動向

DeFiプロトコルの健全性や規模を示す指標として「TVL(Total Value Locked)」、つまりプロトコルに預け入れられた資産の総額が用いられます。主要なDeFiプラットフォームのTVLを見ると、そのかなりの部分をステーブルコインが占めていることが分かります。

例えば、CurveのTVLの大部分は、ステーブルコインで構成されたプールによるものです。これは、ステーブルコイン同士の交換がDEXにおける最も基本的な取引の一つであることを示しています。

また、流動性提供者にとっても価格変動リスク(インパーマネントロス)を低く抑えられるため、安定した収益源として人気があることを示しています。レンディングプラットフォームにおいても、貸し出されている資産、借り入れられている資産ともにステーブルコインが上位を占めています。このことから、DeFi経済活動の基盤となっていることがデータから見て取れます。

ただし、DeFiでステーブルコインを運用する際には、スマートコントラクトのバグやハッキングによる資産流出リスク、そして利用しているステーブルコイン自体のデペッグリスクも考慮しなければなりません。そのため、資産を複数の信頼性の高いプロトコルに分散させるといったリスク管理が重要になります。

ステーブルコインに関するFAQ(よくある質問)

ここでは、ステーブルコインに関するよくある質問とその答えを紹介します。

Q1: ステーブルコインとは何ですか?

A1: ステーブルコインとは、価格が安定するように設計された暗号資産の一種です。

「安定したコイン」を意味し、その価値を米ドルや日本円などの法定通貨、あるいは金などのコモディティに連動(ペッグ)させています。ビットコインのような価格変動の激しさをなくすことで、決済手段や価値の保存、DeFiでの運用など、より実用的な用途で利用されることを目的としています。

Q2: どのステーブルコインが最も安全ですか?

A2: 絶対的に安全なステーブルコインはありません。

しかし、一般的に透明性が高く、規制を遵守しているものが安全と評価されます
例えば、準備資産の監査報告を毎月公開している「USDC」や、分散型で過剰担保によって長年の安定実績を持つ「DAI」は信頼性が高いとされています。安全性は発行体の信頼性や担保の仕組みに依存するため、利用前に監査状況などを確認することが重要です。

Q3: 日本円連動ステーブルコインの特徴は?

A3: 日本円連動ステーブルコインは、価値が1円にペッグされているため、日本人にとって価値計算がしやすく、為替変動リスクがないのが最大の特徴です。

国内での決済や送金、報酬支払いなどに活用が期待されています。日本では改正資金決済法により発行者が規制されているため、他の暗号資産に比べて利用者保護が強化されている点も特徴と言えます。

Q4: ランキングの基準は何ですか?

A4: 当記事で紹介しているランキングは、主に「時価総額」を基準にしています。

時価総額は「コインの現在価格 × 発行量」で計算され、そのステーブルコインが市場でどれだけ受け入れられ、流通しているかを示す最も一般的な指標です。時価総額が大きいほど、流動性が高く、多くの取引所やサービスで利用できる傾向にあります。

Q5: DeFiでの安定コイン活用方法は?

A5: DeFiではステーブルコインを「運用」して収益を得る方法が多数あります。

代表的なのは、AaveやCompoundといったレンディングプラットフォームに預け入れて金利を得る方法です。また、CurveなどのDEX(分散型取引所)でステーブルコインのペアに流動性を提供し、取引手数料や報酬を得ることもできます。ただし、これらの運用にはスマートコントラクトのリスクなどが伴うため、注意が必要です。

ステーブルコイン ランキングまとめ

画像モチーフ:MOTIF(岐路に立つ人物。道標にはUSDT、USDC、DAI、JPYCなど異なるステーブルコインへの方向が示されており、思慮深く進むべき道を見つめている)、COLORS(ブラウン、グリーン、スカイブルー)、STYLE(リアルテイスト)

今回、Pacific Meta Magazineでは、ステーブルコインランキングについて以下の内容を紹介してきました。

  • ステーブルコインの時価総額ランキングはUSDTとUSDCが圧倒的なシェアを占めるが、USDeなど新興勢力も台頭している。
  • 主要銘柄は「法定通貨担保型」「暗号資産担保型」など仕組みが異なり、USDCは透明性、DAIは分散性に強みを持つ。
  • 安定性は発行体の信頼性や監査体制に大きく依存し、カウンターパーティリスクや規制リスクも考慮する必要がある。
  • 日本円連動型ステーブルコイン(JPYCなど)は国内での法整備と共に、決済や報酬支払いの実用例が増加している。
  • DeFi市場では、ステーブルコインをレンディングや流動性提供に活用することで、年利数%の収益を得る機会がある。

ステーブルコインは、Web3時代のビジネスにおいて、国境を越えた決済の効率化や新たな金融サービスを実現する上で、もはや欠かせないツールとなっています。本記事で解説した通り、一口にステーブルコインと言っても、その裏付けとなる仕組みや信頼性は様々です。

自社のビジネス戦略や資産運用の目的に合わせて最適な銘柄を選定するには、時価総額ランキングだけでなく、その透明性、発行体の信頼性、そしてリスクを総合的に評価することが不可欠です。