SBINFT、CCCMKHD、三井住友カードの3社が連携し、NFTマーケットプレイス「SBINFT Market」でVポイントが貯まり、使えるサービスを2025年9月24日より開始。NFTの購入時に、クレジットカード決済や暗号資産決済に応じてVポイントが付与される。貯まったポイントは1ポイント=1円としてNFTの支払いに利用可能。NFT領域におけるVポイントサービスの導入は今回が初の試みとなり、Web3と大規模な共通ポイント経済圏の連携として注目される。
NFT初のVポイント対応、その仕組みとは
SBINFT株式会社、共通ポイントサービス「Vポイント」を運営するCCCMKホールディングス株式会社、そして三井住友カード株式会社は2025年9月24日(水)、NFTマーケットプレイス「SBINFT Market」において、Vポイントが貯まって使える新サービスを開始したことを発表しました。NFT領域でVポイントサービスが導入されるのは、これが初めてとなります。
この提携により、ユーザーは「SBINFT Market」でゲーム用NFTやアート作品などを購入する際に、Vポイントを貯めたり、支払いに使用したりすることが可能になります。
サービスの利用には、「SBINFT Market」のサイトでウォレットを接続し、設定ページからV会員番号を入力して連携手続きを行います。手続き完了後、NFTを購入すると決済方法と金額に応じてVポイントが付与されます。
- クレジットカード決済の場合: NFT購入額100円(税抜)につき1ポイントが付与されます。さらに、三井住友カードが発行するVポイント対象のクレジットカードで支払うと、決済ポイントも併せて貯まります。
- 暗号資産決済の場合: 日本円換算で3,000円以上のNFTを購入すると、一律で30ポイントが付与されます。
貯まったVポイントは、「SBINFT Market」内で1ポイント=1円分として利用できるほか、全国約16万のVポイント提携先や、世界の約1億店舗のVisa加盟店でも使用することが可能です。
SBIホールディングスの子会社であるSBINFTは、信頼性の高いNFTマーケットプレイスの提供を通じてWeb3の普及を目指しています。一方、CCCMKHDは「あなたの『好き』をもっと近くに」をテーマに顧客の体験価値向上を図っており、今回の取り組みをその一環と位置づけています。
編集部コメント
今回の提携は、専門的なイメージが強かったNFT市場のすそ野を広げる大きな一歩となる可能性があります。
国内有数の会員基盤を持つVポイント経済圏と連携することで、これまで暗号資産やNFTに馴染みのなかったポイントユーザー層が、NFTに触れるきっかけが生まれます。日常的な「ポイ活」の延長線上でNFTを購入できるため、新規ユーザー参入のハードルを大幅に下げることが期待されます。
事業者側にとっては、巨大な顧客基盤を持つVポイントとの連携が、NFT市場の活性化、いわゆるマスアダプション(大衆への普及)を加速させる原動力となり得ます。また、大手金融グループであるSBI、巨大な顧客データを持つCCCMKHD、そして決済インフラを担う三井住友カードという3社の協力は、市場全体の信頼性向上にも寄与するでしょう。
Web3サービスと既存の大規模ポイントプログラムが本格的に連携する先進的な事例として、今後のデジタル資産と消費活動の新たな関係性を示すモデルケースとしても注目されます。