2026年1月19日から23日にかけて、スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)年次総会では、暗号資産分野における最大のテーマとして現実資産(RWA)のトークン化が議論の中心となった。
トークン化市場は2025年に210億ドルを超える規模に達しており、暗号資産の関心が投機的な用途から、金融インフラとしての実装へと移行していることが示された。参加した金融機関の代表者らは、トークン化を「ブロックチェーン技術が従来の金融(TradFi)システムに静かに組み込まれていくための現実的な手段」と位置づけていた。
発表内容の詳細
WEF関連の出版物では2026年がデジタル資産にとっての「変曲点」であると表現されています。
ブロックチェーン技術は、これまでの実証実験やパイロットプログラムの段階を超え、実際の業務におけるライブ運用へと移行しつつある点が強調されました。
議論の焦点もイデオロギーや投機性ではなく、インフラ整備、スケーラビリティ、エンタープライズグレードでの展開へと明確に移っています。
ダボス会議で最も注目を集めたテーマの一つが現実資産(RWA)のトークン化でした。国際的な金融機関はすでに試験的な取り組みを終え、本番環境(プロダクション)での展開へと移行しています。銀行やカストディアンはトークン化された債券、ファンド、株式を大規模に展開し始めており、これにより部分所有権の実現、流動性の向上、国際送金コストの低減が期待されています。
こうした動きの背景として、2025年に米国および欧州の一部地域で進展した規制の明確化が、繰り返し重要な要因として言及されました。
ステーブルコインコインの重要性
会議ではステーブルコインの重要性についても強調されました。
ステーブルコインは、TradFi、DeFi、その他トークン化された伝統的金融資産を世界的に結びつける決済レールとして、中核的なインフラとして位置づけられており、今後も決済、財務管理、オンチェーン決済のための基盤インフラとして機能するとされました。
また、米国GENIUS Actへの言及を含むグローバルな枠組みが出現していることから、ステーブルコインは既存の金融レールを補完するものとして見なされつつあります。
編集部コメント
昨年はステーブルコインが決済や資金管理の文脈で大きく取り上げられ、暗号資産が投機対象にとどまらない存在であることが広く認識された一年でしたね! ダボス会議でRWAトークン化が主要テーマとなったことは、その流れが一過性ではなく、ブロックチェーンを活用したプロダクトが本格的に金融インフラとして位置づけられ始めていることを示しているように感じます。各国の規制の明確化と実運用の進展を背景に、2026年はトークン化とステーブルコインを軸としたインフラ実装が、より具体的な形で加速していく年になりそうです。