W Groupのエコシステムの一部であり、大手暗号資産取引所WhiteBITの創設者兼CEOであるVolodymyr Nosov氏が過半数を所有するWHITE TECHが、クロアチア金融サービス監督庁(HANFA)より暗号資産サービスプロバイダー(CASP)としての認可を受けました。この認可は、欧州連合(EU)の暗号資産市場規制(MiCA)に基づいたものです。これにより、W Groupは欧州市場における規制準拠の基盤を強化し、サービス展開を加速させることとなります。
MiCAに基づくCASPライセンスの取得と認可範囲
WHITE TECHは、クロアチアの規制当局であるHANFAから、MiCA規制下でのCASPとしての認可を取得しました。MiCAはEU全域で統一された暗号資産に関する規制枠組みであり、市場の透明性向上と利用者保護を目的としています。
今回の認可により、WHITE TECHは以下のサービスを規制に準拠した形で提供することが可能になります。
- 暗号資産と法定通貨の交換、および暗号資産同士の交換
- 顧客に代わっての暗号資産の移転サービス
- 暗号資産の保管(カストディ)および管理
同社はHANFAの監督下で運営され、MiCAが定めるガバナンス、リスク管理、利用者保護の要件を遵守することが求められます。クロアチアにおいてMiCAに基づく認可を受けた初期の企業の1社となる見通しです。
W Group内におけるWHITE TECHの役割
WHITE TECHは、W Groupエコシステム内においてコアインフラストラクチャを担う役割を果たしています。主に暗号資産の取引サービスに焦点を当てており、企業や個人ユーザーに対して暗号資産と法定通貨のシームレスな変換や、暗号資産の移転を支援する技術基盤を提供しています。
W Groupは、世界150カ国で3,500万人のユーザーを抱えるグローバルなフィンテックエコシステムです。その中心となるWhiteBITは、トラフィック規模で欧州最大級の暗号資産取引所とされており、VisaやFCバルセロナ、ユベントスFCといった大手組織との提携でも知られています。WHITE TECHが規制ライセンスを取得したことは、グループ全体の信頼性を高め、規制された市場へのコミットメントを強化するものと見られます。
欧州市場への展開と今後のスケジュール
MiCAの導入により、EU加盟国間で一貫したルールが適用されるようになります。これにより、一つの加盟国で認可を受けた事業者は、他の加盟国へのサービス展開が容易になる(パスポート制度)可能性があり、WHITE TECHの欧州展開において重要な戦略的優位性をもたらすとされています。
クロアチアの現行の規制では、既存の仮想資産サービスプロバイダーは、事業を継続するために2026年7月1日までにHANFAからの認可を取得する必要があるとされています。WHITE TECHはこの期限に先駆けて認可を取得したことで、早期にMiCAの枠組みに移行し、法的安定性を確保した形です。
ポイント
- W Group傘下のWHITE TECHが、クロアチア当局(HANFA)からMiCAに基づくCASPライセンスを取得しました。
- 認可範囲には、暗号資産の交換、移転、カストディ(保管管理)が含まれており、包括的なサービス提供が可能になります。
- W Groupの創設者Volodymyr Nosov氏が過半数を所有しており、グループ内のインフラ機能を担う企業としての位置づけです。
- MiCAというEU統一ルールに早期に適応することで、欧州全域でのビジネス展開における信頼性と競争力の向上が期待されます。
- 規制遵守を重視する姿勢を示すことで、伝統的な金融機関や大手パートナー企業との連携がさらに進む可能性が注目されます。