ステーブルコイン発行大手Tether(テザー)の投資部門であるTether Investmentsが、ビットコイン関連企業3社の統合を提案しました。Galaxy Research(ギャラクシー・リサーチ)の分析によると、この統合によってMicroStrategy(マイクロストラテジー)に匹敵する、ビットコイン業界最大のライバル企業が誕生する可能性があるとされています。
ビットコイン財務・決済・マイニングの垂直統合
今回の提案は、Jack Mallers(ジャック・マラーズ)氏が率いるビットコイン財務企業「XXI(Twenty One Capital)」、同氏が創業したビットコイン決済プラットフォーム「Strike(ストライク)」、そしてビットコインマイニング企業の「Elektron Energy(エレクトロン・エナジー)」を統合するものです。
XXIは、ビットコインを資産として保有することに特化した上場企業であり、Strikeは世界100カ国以上で展開する決済・金融サービスを提供しています。一方、Elektron Energyは大規模なマイニングインフラを運営しており、今回の統合が実現すれば、ビットコインの「保有」「決済」「採掘」を網羅する垂直統合型のプラットフォームが形成されることになります。
業界への影響とMicroStrategyとの比較
Galaxy Researchの Alex Thorn(アレックス・ソーン)氏は、この3社統合が実現した場合、XXIはMicroStrategyに次ぐ、公的に最も影響力のあるビットコイン関連企業になるとの見解を示しています。
MicroStrategyがビットコインの大量保有を通じて市場での地位を確立しているのに対し、統合後の新会社は、保有資産に加えて決済ソリューションやマイニングによるキャッシュフローを併せ持つことが特徴です。これにより、単なる資産保有会社を超えた、ビットコインネイティブな総合金融・インフラ企業としての立ち位置を目指すと見られています。
経営体制と今後の展望
統合後の新会社の経営体制について、Tether InvestmentsはElektron Energyの創業者兼CEOであるRaphael Zagury(ラファエル・ザグリー)氏を社長に指名することを推奨しています。一方で、Jack Mallers氏はビットコイン製品の開発や消費者向けの成長戦略を主導する役割を担う見通しです。
Mallers氏は、ビットコイン2026カンファレンスにおいてこの計画への支持を表明しており、単なる資産蓄積ではなく、ビットコインを基盤とした実用的な製品・サービスを構築する企業を目指す意向を示しています。
ポイント
- Tetherが、XXI、Strike、Elektron Energyの3社による大規模な統合を提案しました。
- 統合後の企業は、ビットコインの保有、決済、マイニングの全てを網羅する垂直統合型のプラットフォームとなります。
- Galaxy Researchは、この新会社がMicroStrategyの最大のライバルになると分析しています。
- Jack Mallers氏(Strike創業者)とRaphael Zagury氏(Elektron創業者)が主導する体制が想定されています。
- 資産保有だけでなく、マイニングや金融サービスによる収益化を重視する戦略が注目されます。