米マイクロストラテジー社(現在はStrategyの名称でも活動)は、同社が発行する優先株式「STRC」の2026年5月分の配当率を11.5%で維持すると発表しました。市場の一部には依然として懐疑的な見方があるものの、1日の取引高が3億8,000万ドルを超えるなど、機関投資家からの関心は高まりを見せています。現在は配当の支払い頻度を月1回から月2回へと変更する提案に関する株主投票が行われており、運用の安定化に向けた動きとして注目されています。
配当率の維持と活発な市場取引
マイクロストラテジーは、優先株式(普通株式よりも配当などの権利が優先される株式)であるSTRCについて、2026年5月も引き続き11.5%の配当率を継続することを決定しました。同社のマイケル・セイラー氏は最新の投稿で、約3%という低いボラティリティ(価格変動性)や高い配当利回り、そして3億8,000万ドルに達する日次取引高を挙げ、STRCの安定性を強調しています。この高い流動性により、投資家は市場価格を大きく動かすことなくポジションの出入りが可能になっているとされています。
配当支払い頻度の変更に向けた株主投票
現在、配当の支払いスケジュールを従来の月次から「月2回(半月ごと)」に変更する提案がなされており、株主による投票が進められています。この変更の目的は、投資家のキャッシュフローのタイミングを改善するだけでなく、配当落ち前後の価格変動を抑え、STRCの価格を額面である100ドル付近で安定させることにあります。投票は2026年6月8日に完了する予定で、承認されれば2026年7月15日から新しいスケジュールでの支払いが開始される見通しです。
ビットコイン戦略と財務基盤への影響
STRCの発行によって調達された資金は、同社のビットコイン(BTC)購入に充てられており、現在の保有量は76万2,000BTCを超えています。STRCの想定元本(取引の基準となる金額)は約63億5,000万ドルに達しており、同社のビットコイン中心の財務戦略を支える重要な金融商品となっています。一部の専門家からは、ビットコイン価格が停滞した場合のリスクを指摘する声も上がっていますが、同社はビットコインの価値上昇と継続的な資金調達能力に基づき、今後も配当の支払いを維持できるとの自信を示しています。
ポイント
- 2026年5月分のSTRC配当率を11.5%に据え置き、ビットコイン戦略への自信を強調。
- 1日の取引高が3億8,000万ドルを突破し、機関投資家からの関心が急速に拡大。
- 配当支払いを月1回から月2回へ増やす株主投票を実施しており、2026年6月8日に締め切り予定。
- 支払い頻度の向上により、価格の安定化と流動性のさらなる改善を図る狙い。
- STRCを通じて調達された資金は、同社が保有する76万2,000BTC超のビットコイン資産の裏付けとなっている。