Enzymeエコシステムの一部であるOnyxは、31Thirdとの戦略的統合により、ユーザー向けの自動ポートフォリオ・リバランス機能の提供を開始しました。この統合により、資産運用担当者は独自の開発を行うことなく、31Thirdのインフラを活用してオンチェーンでの運用戦略を実行できるようになります。Baseネットワーク上で開始されたこのサービスは、機関投資家レベルの運用や分散型ファンドの効率化に寄与するものと見られます。
資産運用を効率化する自動リバランス機能の仕組み
今回の統合により、Safe(スマートコントラクトを利用したウォレット管理プロトコル)によって管理されるヴォルト(資金保管庫)において、特定の資産配分ルールや目標ウェイトを設定することが可能になりました。
資産価格の変動による配分の乖離(ドリフト)や、あらかじめ設定した閾値(しきいち)などの条件が満たされた際、システムが自動的にリバランスをトリガーします。この機能の特徴は、1回のトランザクションで複数の資産を対象とした調整を実行できる点にあります。これにより、資産運用担当者は手動での複雑な調整作業から解放され、オンチェーン戦略の実行プロセスを大幅に簡素化できます。
セキュリティとガバナンスを維持した導入プロセス
本システムは、既存のSafeポリシーを活用したガバナンス体制を維持しながら、自動実行が行われるよう設計されています。利用者はSafeを作成し、31Third Automationに接続して希望の資産配分を設定することで、システムを導入することができます。
このサービスは現在、イーサリアムのレイヤー2ソリューションであるBaseネットワーク上で稼働しています。今後は、ユーザーからの要望に応じて、他のEVM(イーサリアム仮想マシン)互換ネットワークへの拡大も計画されています。既存のセキュリティ枠組みの中で自動化を実現することで、機関投資家や分散型ファンドマネージャーにとって実用性の高いインフラを提供することを目指しています。
ポイント
- Onyxと31Thirdの統合により、オンチェーンでの自動ポートフォリオ・リバランスが可能になりました。
- 資産運用担当者は、カスタム開発を必要とせずに複雑な運用戦略を31Thirdのインフラ上で実行できる利点があります。
- Safe管理下のヴォルトにおいて、資産配分の乖離や閾値といった条件に基づき、単一のトランザクションで複数資産の調整が行われます。
- 現在はBaseネットワーク上で提供されており、既存のSafeポリシーによるガバナンスとセキュリティが確保されています。
- 今後はユーザーの要望に基づき、他のEVM互換ネットワークへの展開が予定されています。