ステート・ストリートとギャラクシー、オンチェーン現金管理ファンド「SWEEP」をローンチ

ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントと、ギャラクシー・デジタル傘下のギャラクシー・アセット・マネジメントは、2026年5月6日、トークン化された私募流動性ファンド「State Street Galaxy Onchain Liquidity Sweep Fund(通称:SWEEP)」のローンチを発表しました。このファンドはステーブルコインを活用し、24時間365日のオンチェーン現金管理を可能にすることを目的としています。伝統的な大手金融機関とデジタル資産の専門企業が提携し、既存の金融システムとブロックチェーンを統合する重要な事例となります。

監修:ブロックチェーンマガジン編集部

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24時間稼働のオンチェーン現金管理とPYUSDの活用

SWEEPは、ステーブルコイン(法定通貨と価値が連動するように設計された暗号資産)の保有者が、その資産を利回りを生む資産へ効率的に移転できるよう設計されたファンドです。従来のマネー・マーケット・ファンド(MMF)とは異なり、ブロックチェーン上で稼働するため、市場の営業時間やカットオフタイムに縛られず、24時間365日の取引や償還が可能になります。

本ファンドでは、決済大手PayPalが発行するステーブルコイン「PayPal USD(PYUSD)」を使用して申し込みや償還を行うことができます。PYUSDは米ドル預金や米国国債などで100%裏付けられた資産であり、これを利用することで、投資家はオンチェーン上での流動性管理をシームレスに行えるようになります。

技術基盤と対象となる投資家層

本プロジェクトのデジタルインフラはギャラクシーが提供しており、トークンの発行や管理を支える技術基盤を担っています。また、運用面では複数のパートナーが関与しており、デジタル資産の保管(カストディ)はアンカレッジ・デジタルが、純資産価値(NAV)の公開やチェーン間の相互運用性にはChainlinkの技術が活用されています。

SWEEPはまずSolana(ソラナ)ブロックチェーン上で開始され、今後はStellar(ステラ)やEthereum(イーサリアム)を含む追加のブロックチェーンへの統合も予定されています。なお、本ファンドへの投資は、一定の適格要件と最低投資額を満たす「Qualified Purchasers(適格購入者)」に限定されています。適格購入者は、米国証券取引委員会(SEC)の規定に基づき、多額の投資資産を保有する個人や機関投資家を指します。

伝統的金融とデジタル資産の収束

今回のローンチは、2025年12月の発表を経て実現したものです。ステート・ストリートのCEOであるイェシン・ホン氏は、デジタル資産が市場インフラを変える中で、同社がこれまで培ってきた市場革新の役割を継続していく姿勢を示しています。

また、ギャラクシーの創業者であるマイク・ノヴォグラッツ氏は、伝統的金融と暗号資産が同じレール上に収束していくという見解を述べています。SWEEPは、経験豊富な現金管理者による運用と、機関投資家向けのデジタルインフラが組み合わさった、実務的な統合の先駆けと見られます。

ポイント

  • ステート・ストリートとギャラクシーが、トークン化された現金管理ファンド「SWEEP」を正式にローンチしました。
  • ステーブルコイン(PYUSD)を使い、24時間365日のオンチェーンでの資産運用と現金管理を可能にします。
  • まずSolana上で開始し、今後はStellarやEthereumなどのマルチチェーン展開を予定しています。
  • 対象は機関投資家を中心とした「適格購入者」に限定されており、高い信頼性と透明性が求められる層をターゲットとしています。
  • 伝統的金融(TradFi)の運用ノウハウとブロックチェーン技術が融合した、市場インフラの近代化を示す事例として注目されます。
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