Chainlink(LINK)のネットワーク・アクティビティが急増し、過去8ヶ月で最高水準に達したことが明らかになりました。この動きは、複数の主要な分散型金融(DeFi)プロトコルが、クロスチェーンインフラをLayerZeroからChainlinkのCCIP(クロスチェーン相互運用性プロトコル)へ移行した時期と重なっています。この移行は、Web3業界におけるセキュリティ重視の傾向を象徴するものとして注目されています。
アクティブアドレス数が28万件を突破
オンチェーン分析企業Santimentのデータによると、2026年5月9日にChainlinkのネットワークにおけるアクティブアドレス数は282,170件を記録しました。翌5月10日にも264,090件という高い水準を維持しており、これは2025年9月以来の持続的な活動の強さを示しています。ネットワーク活動の活発化は、Chainlinkエコシステムへの関心と実利用が急速に拡大していることを示唆しています。
LayerZeroからCCIPへの大規模な移行
今回のネットワーク活動の急増は、DeFiプロトコルがその基盤となるクロスチェーン技術をLayerZeroからChainlinkのCCIPへと移行させたことが主な要因と見られています。外部の報道や分析によると、この背景には2026年4月に発生したLayerZero関連のインフラにおけるセキュリティ事案があるとされています。これを受け、Solv ProtocolやKelpDAO、Re(re.xyz)といったプロトコルが、より高い安全性を求めてCCIPへの切り替えを決定したと報じられています。移行の対象となる資産規模は、合計で約20億ドル(TVL)に達すると見られています。
クロスチェーン・セキュリティの新基準
ChainlinkのCCIPは、異なるブロックチェーン間でデータや資産を安全に転送するためのプロトコルです。複数の独立したノードによる検証ネットワークに加え、SOC 2 Type 2といった国際的なセキュリティ認証を取得していることが特徴とされています。今回の移行の動きは、DeFiプロジェクトが運用の効率性だけでなく、インフラの堅牢性と機関投資家レベルの信頼性を最優先する段階に入ったことを示している可能性があります。
ポイント
- Chainlinkのネットワーク活動が2026年5月9日に28万件を超え、8ヶ月ぶりの高水準を記録しました。
- 複数の主要なDeFiプロトコルが、相互運用インフラをLayerZeroからChainlinkのCCIPへと移行しています。
- この移行は、2026年4月に発生したセキュリティ事案を受けた業界全体の安全基準見直しの動きと連動しているとされています。
- Solv ProtocolやKelpDAOなど、合計約20億ドル規模の預かり資産がCCIPへ移行する動きが見られます。
- セキュリティ認証(SOC 2等)に裏打ちされたCCIPの採用拡大は、今後のクロスチェーンインフラの標準化に影響を与える可能性があります。