ジュピター・レンド、ビットワイズをキュレーターに起用しエセナ市場を開設

オンチェーン金融プラットフォームのジュピター(Jupiter)は、ジュピター・レンド(Jupiter Lend)においてエセナ(Ethena)の資産に特化した新たなレンディング市場をローンチしました。この市場は暗号資産運用会社のビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management)がキュレーションを担い、機関投資家向けの規模に対応した利回り機会の提供を目指しています。伝統的な資産運用会社が分散型金融(DeFi)の市場運営に直接関与する、新たな試みとして注目されます。

機関投資家向け資産運用会社による初の市場キュレーション

ジュピター・レンド、ビットワイズをキュレーターに起用しエセナ市場を開設

今回の取り組みでは、ビットワイズがジュピター・レンド上の市場をキュレーションする初の機関投資家向け資産運用会社となりました。対象となるのは、エセナ(イーサリアム上でUSDeを発行するDeFiプロトコル)のUSDeを中心としたレンディング市場です。

この市場は、既存のジュピター・レンドの流動性レイヤーから分離された専用市場として設計されています。ジュピターによると、この設計により数十億ドル規模まで拡大可能な、深くスケーラブルな利回り機会を提供できるとしています。ビットワイズのDeFi戦略責任者であるジョナサン・マン氏は、深い流動性とリスク軽減機能を備えた設計が、ソラナ(Solana)上の独立したUSDe市場の基盤として魅力的であると説明しています。

複数の専門組織による統合的なインフラ構築

本市場は、実績を持つ複数の組織がそれぞれの役割を分担し、一つの枠組みに統合されている点が特徴です。ジュピター・レンドが市場の場を提供し、ビットワイズが市場のキュレーション(資産の選定やリスク管理の専門性提供)を行い、エセナが資産であるUSDeを供給します。また、基盤となるインフラ技術は、ジュピター・レンドを支えるフルイド(Fluid)が提供しています。

ジュピターのCOOであるカッシュ・ダンダ氏は、DeFiのリスク管理の重要性を強調した上で、ビットワイズの専門性と機関投資家からの信頼性が、オンチェーンレンディングをニッチな領域から金融の標準へと広げる助けになると述べています。また、エセナのCEOであるガイ・ヤング氏は、USDeを機関投資家水準の貯蓄商品と位置づけており、今回の提携によってDeFiと機関投資家の双方に対応できる市場が構築されたとしています。

ポイント

  • ジュピター・レンドがエセナのUSDeに特化した新たなレンディング市場を開設しました。
  • 資産運用会社のビットワイズが市場のキュレーションを担当する初の事例となり、機関投資家水準の管理体制が導入されます。
  • 既存の流動性から分離された専用市場を設けることで、数十億ドル規模の資金流入にも対応できる設計となっています。
  • エセナのUSDeを「デジタルドル」として、機関投資家向けの貯蓄商品として展開する狙いがあります。
  • 伝統的な運用会社、DeFiプロトコル、インフラ提供者がオンチェーンで直接連携する、新たな金融モデルの事例として注目されます。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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