Solanaの企業保有量で最大手であるForward Industries(FWDI)が、2026年3月31日を期末とする第2四半期決算を発表しました。同社はSolanaの価格下落に伴う評価損の影響で、2億8310万ドルの純損失を記録しています。一方で、Solanaを活用した財務戦略による収益が寄与し、総売上高は前年同期比で4倍に拡大しました。
資産価値の下落が純損益に影響
Forward Industriesが発表した最新の決算報告書によると、同社の純損失は2億8310万ドルに達しました。この大幅な赤字の主な要因は、同社が財務資産(トレジャリー)として大量に保有しているSolanaの評価損(マークダウン)です。対象期間中にSolanaの市場価格が下落したことにより、帳簿上の資産価値を減額して計上したことが、最終的な損益を大きく押し下げる結果となりました。
ステーキング報酬による大幅な増収
純損失を計上した一方で、同社の総売上高は前年同期比で4倍という著しい成長を遂げています。この増収を牽引したのは、同社が推進するSolanaトレジャリー戦略の一環として実施しているステーキング報酬です。ステーキングとは、特定の暗号資産をネットワークに預け入れることで、ブロックチェーンの維持やセキュリティに貢献し、その対価として報酬を得る仕組みを指します。同社は保有するSolanaを運用することで安定的な収益源を確保しているものの、今回の決算では市場価格の変動による資産価値の低下が、運用収益を上回る形となりました。
業界最大級のSolana保有企業としての重要性
Forward Industriesは、事業会社としてSolanaを最も多く保有している企業として知られています。暗号資産を主要な財務資産として組み入れ、ステーキングを通じて収益化を図る同社の手法は、Web3業界における企業財務の先駆的な事例とされています。今回の決算内容は、暗号資産をベースとした財務戦略が、運用による高い収益性を持つ一方で、市場価格の変動が企業の最終的な業績に極めて大きな影響を及ぼすというリスクを改めて示すものとなりました。
ポイント
- 2026年度第2四半期において2億8310万ドルの純損失を計上しました。
- Solanaの市場価格下落に伴う資産の評価損が、損失の主な要因となりました。
- ステーキング報酬の寄与により、総売上高は前年同期比で4倍に拡大しました。
- 同社は事業会社として世界最大のSolana保有量を有しており、その財務動向が注目されています。
- 暗号資産を財務資産とする企業にとって、運用収益と市場価格の変動リスクが共存していることを示す事例となりました。