Strategy社(旧MicroStrategy)が発行する優先株「STRC(通称:Stretch)」の1日あたりの取引高が、木曜日に15.3億ドル(約2,300億円相当)に達し、過去最高を更新しました。同社のマイケル・セイラー会長は、この記録的な流動性の高まりを自身のSNSで強調しています。ビットコインの追加購入資金を調達する主要な手段として、投資家の関心が急速に高まっていることが示されました。
ビットコイン蓄積戦略を支える金融商品「STRC」
STRC(Series A Perpetual Stretch Preferred Stock)は、2025年7月に導入された優先株で、現在は同社のビットコイン蓄積戦略における中心的な役割を担っています。この商品は、発行によって得られた資金の大部分をビットコインの購入に充てる仕組みとなっており、同社のビットコイン保有量を拡大させるための主要な資本調達手段となっています。
この商品は額面100ドル付近での価格安定を目指して設計されており、現在は年利11.5パーセント(変動制)の配当が月次で支払われています。セイラー会長はこの商品を、同社の成長における重要な転換点と位置づけており、大規模な資本調達を可能にする重要な金融インフラと見なしています。
記録的な取引高の達成と市場の流動性
今回記録された15.3億ドルという取引高は、2026年4月に記録した11億ドルを大幅に更新するマイルストーンとなりました。セイラー会長は自身のX(旧Twitter)アカウントにて、この記録を「15.3億ドルの流動性」として報告しています。
STRCの時価総額は85億ドル規模まで拡大しており、優先株市場において世界最大級の銘柄となっています。普通株(MSTR)に比べて価格変動が抑えられている点や、高水準な配当利回りが維持されていることが、幅広い投資家層を引きつける要因とされています。また、調達された資金によるビットコインの購入ペースが加速しており、市場ではSTRCの取引動向が同社の次なるビットコイン取得の先行指標としても注目されています。
ポイント
- Strategy社(旧MicroStrategy)の優先株「STRC」が、1日あたりの取引高15.3億ドルで過去最高を記録した。
- 同社は2025年のリブランディング以降、ビットコイン・トレジャリー・カンパニー(ビットコインを財務資産の核とする企業)としての事業構造を強化している。
- STRCは年利11.5パーセントの変動制配当を提供し、調達された資金は主にビットコインの購入に充てられる。
- 今回の記録は4月の11億ドルを上回るもので、ビットコイン関連の金融商品として市場の流動性が急速に拡大していることを示している。
- セイラー会長は、STRCが同社の資本調達およびビットコイン蓄積戦略において極めて重要な役割を果たしていることを強調している。