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ブロックチェーン総研by Pacific Meta

米フェデレーテッド・エルメスがプロメシアムと提携へ。9,110億ドル規模の運用資産を背景に初のオンチェーンファンドシェアを提供する方針

米資産運用大手のフェデレーテッド・エルメス(Federated Hermes)は、暗号資産関連インフラを提供するプロメシアム(Prometheum)と提携し、自社ファンドで初となるオンチェーンシェアクラス(投資信託の持ち分区分)の提供を計画していることが分かりました。9,110億ドルの資産を運用する同社が参加したことで、ウォール街における資産トークン化の動きは一段と加速しています。本取り組みは、ブロックチェーン基盤の金融商品を既存の伝統的な証券口座へ届ける枠組みとして、従来の投資家層を取り込む上で重要な試みと位置づけられます。

監修:ブロックチェーン総研編集部

株式会社Pacific Metaが運営する編集チームです。ステーブルコイン、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン、NFTなどのトークン活用や、オンチェーン金融、AI×ブロックチェーン領域の事業開発・実装、暗号資産の基礎知識と国内取引所の使い方まで、ブロックチェーン事業の支援で得た知見をもとに記事の企画・執筆・監修を行っています。編集部や運営会社の詳細は公式サイトと編集方針をご覧ください。

伝統的な証券口座に向けたブロックチェーン型ファンドの導入

米ペンシルベニア州ピッツバーグに本拠を置くフェデレーテッド・エルメスは、プロメシアムとの協業を通じて、自社が運用するファンドのブロックチェーン基盤シェアクラスを組成する方針です。

この取り組みの最大の特徴は、発行されるオンチェーン資産がクリプト特化型のプラットフォームだけでなく、従来の証券口座(ブローカー口座)を通じて取引・保有可能になる点にあります。提携先であるプロメシアムは、米国の金融規制に準拠したデジタル証券の取引・カストディ基盤を提供する企業とされています。両社の連携により、既存の証券投資インフラを利用している投資家に対し、直接オンチェーン化されたファンド持分へのアクセス経路が開かれる見通しです。

大手運用会社による資産トークン化推進の広がり

今回の動きは、ウォール街の金融機関による現実資産(RWA)のトークン化推進の潮流に沿ったものです。運用資産残高が9,110億ドルに達する大規模な伝統的資産運用会社が参入したことは、ブロックチェーン技術が金融商品の発行・管理インフラとして実用段階に入りつつあることを示しています。

暗号資産に特化したウォレットや独自のインフラを介さずに、既存の証券会社を通じてトークン化ファンドにアクセスできる環境が整うことで、機関投資家や一般投資家への普及が一層進む可能性があると見られます。

ポイント

  • 9,110億ドルの資産を運用する米フェデレーテッド・エルメスが、自社初となるオンチェーンファンドシェアクラスの導入計画を発表しました。
  • デジタル証券インフラを手掛けるプロメシアムと提携し、伝統的な証券口座を通じてブロックチェーン基盤のファンド持分を提供します。
  • 巨額の資産を預かる伝統的金融機関がトークン化市場へ合流した事例として、業界全体の拡大を後押しする動きとして注目されます。
  • 既存の証券口座という使い慣れた金融インフラを経由することで、幅広い投資家層がトークン化資産に参入しやすくなる点で重要と見られます。

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