英金融大手のスタンダードチャータードは、暗号資産カストディ(資産保管)企業であるZodia Custodyの完全買収に向けた最終契約を締結しました。本件は5月にZodia Custodyの株主が同行の法的拘束力のない買収提案を受け入れたことに続く動きとなります。買収に伴い、カストディ業務は同行の証券サービス部門に統合される一方、ソフトウェアなどの周辺事業は別組織へ移管される計画です。大手金融機関がデジタル資産の保管機能を自社の既存金融インフラへ本格的に取り込む動きとして注目されます。
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買収の経緯と規制当局の承認手続き
スタンダードチャータードは、Zodia Custodyの完全な所有権を取得するための最終合意書に署名しました。今回の正式合意は、5月にZodia Custodyの株主が同行から提示された法的拘束力のない提案を受け入れたことを受け、手続きが進められていたものです。
なお、本取引の完了は規制当局の承認を前提としており、現時点では承認待ちの状態となっています。
カストディ事業の統合とソフトウェア事業の分離
買収後の体制として、事業内容に応じたグループ内での再編が予定されています。
中核となるカストディ(保管・管理)業務は、スタンダードチャータード本体の証券サービス(Securities Services)部門へと統合されます。これにより、同行が手がける従来の証券関連ビジネスとデジタル資産の保管業務の一体的な運用が進むと見られます。
一方で、ソフトウェアおよびプロフェッショナルサービス(専門支援サービス)業務はカストディ事業から切り離され、同行のベンチャー部門であるSC Ventures傘下に置かれる「Zodia Solutions」へ移管される方針です。
ポイント
- スタンダードチャータードがZodia Custodyの完全買収に関する最終契約を締結しました。
- 5月の株主による提案受け入れから進展した案件であり、正式な買収完了には規制当局の承認が必要となります。
- カストディ業務は同行の証券サービス部門に統合され、銀行の既存機能との連携が進められる方針です。
- ソフトウェアおよび専門サービス業務は分離され、SC Ventures傘下のZodia Solutionsに移管されます。
- 大手国際銀行が暗号資産カストディ機能を自社の証券サービスに直接組み込む体制を整える点で、機関投資家向けビジネスの展開として注目されます。
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