CoinSharesがナスダックへSPAC上場、米国市場での本格展開を開始

ヨーロッパ最大級の暗号資産運用会社であるCoinShares(コインシェアーズ)が、2026年4月1日にナスダック市場への上場を果たし、取引を開始しました。特別買収目的会社(SPAC)との統合によるこの上場は、同社が欧州市場での基盤を背景に、世界最大の資本市場である米国での事業を本格化させる狙いがあります。デジタル資産運用分野におけるグローバルな競争が、新たな局面を迎えたと言えます。

企業統合による上場と市場での立ち位置

CoinSharesがナスダックへSPAC上場、米国市場での本格展開を開始

CoinSharesは、ナスダックに上場していた特別買収目的会社(SPAC)のVine Hill Capital Investment Corp.(VCIC)との企業統合を経て、ティッカーシンボル「CSHR」で上場しました。取引開始前の株式評価額は約12億ドル(約1920億円)とされています。

同社は60億ドル(約9600億円)を超える資産を運用しており、ヨーロッパ市場では約34パーセントのシェアを持つ首位の運用会社です。世界的に見てもBlackRock(ブラックロック)やFidelity(フィデリティ)、Grayscale(グレイスケール)と並ぶ、デジタル資産運用の主要4社の一角を占めています。

多角的な資産運用会社への進化と米国進出の意義

共同創業者兼CEOのジャン=マリー・モニェッティ氏は、今回の上場を「ETF専業から、デジタル資産に特化した多角的な資産運用会社への進化」を体現する戦略的転換であると述べています。2013年から暗号資産分野に特化し、欧州で機関投資家向けのインフラを構築してきた実績を、今後は米国市場へ持ち込む方針です。

同社はイギリスのジャージー島に本社を置き、フランスやスウェーデン、米国など国際的に拠点を展開しています。ナスダック上場により、今後は米国の有力な運用会社と直接競合するフェーズに移行する可能性があります。

ポイント

  • 2026年4月1日にナスダックへSPAC上場し、ティッカー「CSHR」で取引を開始しました。
  • 取引前の評価額は約12億ドル、運用資産額は60億ドルを超える規模に達しています。
  • 欧州で34パーセントの市場シェアを持つ首位の立場から、米国市場へ本格参入する形となります。
  • 従来のETF専業から、デジタル資産に特化した多角的な資産運用会社への転換を目指しています。
  • 米国の大手運用会社と直接競合する体制を整えた点で、業界の注目を集めています。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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