イーサリアム上のステーブルコイン供給量が過去最高の1800億ドルに到達

監修:ブロックチェーンマガジン編集部更新日 編集方針

ブロックチェーン分析会社のToken Terminal(ブロックチェーンや分散型アプリの財務データを集計・分析するプラットフォーム)の報告によると、イーサリアムネットワークにおけるステーブルコインの供給量が1800億ドル(約28兆8000億円)に達し、過去最高を更新しました。これは全ブロックチェーンネットワークの合計供給量の約60パーセントに相当し、イーサリアムがステーブルコイン市場において圧倒的なシェアを維持していることを示しています。主要な金融機関による現実資産のトークン化が進む中、同ネットワークはオンチェーン金融の主要な基盤としての地位を強固にしています。

供給量の急増とイーサリアムの市場支配力

イーサリアム上のステーブルコイン供給量が過去最高の1800億ドルに到達

イーサリアム上のステーブルコイン供給量は、過去3年間で150パーセントという大幅な増加を記録しました。2026年第1四半期には、全ネットワークを合算したステーブルコインの総供給量も過去最高の3150億ドル(約50兆4000億円)に達しており、市場全体が拡大傾向にあります。

その中でもイーサリアムは、全供給量の約6割を占める主要なプラットフォームとなっています。ステーブルコインは価格の安定を目的とした暗号資産であり、決済や取引の基盤として不可欠な存在です。イーサリアム上での供給量増加は、同ネットワークが依然としてWeb3エコシステムにおける資金の主要な受け皿であることを裏付けています。

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伝統的金融機関によるRWA活用の場として定着

イーサリアムが成長を続けている背景には、ステーブルコインの利用だけでなく、現実資産(RWA:不動産や債券などの現実世界の資産をブロックチェーン上でトークン化したもの)のトークン化プラットフォームとしての活用が進んでいることが挙げられます。

現在、BlackRock(ブラックロック)、JPMorgan(JPモルガン)、Amundi(アムンディ)といった世界的な大手金融機関が、イーサリアムネットワーク上でトークン化ファンドを展開しています。機関投資家による本格的な参入と、トークン化資産のラインナップ拡大が、イーサリアムへの資金流入をさらに加速させる要因となっていると見られます。

今後の資金流入見通しと市場シェアの推移

今後の展望についてToken Terminalは、今後4年間で約1兆7000億ドル(約272兆円)の資金がオンチェーン(ブロックチェーン上)に流入すると予測しています。

イーサリアムの市場シェアについては、現在の60パーセントから50パーセントへと段階的に低下する可能性があるものの、市場全体の拡大に伴い、2030年までにイーサリアムには新たに8500億ドル(約136兆円)の流入が見込まれるとしています。シェアの変動があったとしても、オンチェーン金融への移行が進む中で、イーサリアムが受け取る絶対的な資金量は極めて大きな規模に達する可能性があります。

ポイント

  • イーサリアム上のステーブルコイン供給量が1800億ドルに達し、過去最高を記録した。
  • 全ネットワークの合計供給量の約60パーセントを占めており、過去3年間で150パーセント増加している。
  • BlackRockやJPMorganなどの大手金融機関がトークン化ファンドを展開しており、RWAの主要プラットフォームとしての地位を確立している。
  • 2030年までにイーサリアムへ8500億ドルの新規資金流入が見込まれており、長期的にも高い成長性が期待される。
  • ステーブルコイン市場全体も第1四半期に3150億ドルと過去最高を更新しており、オンチェーン金融の拡大が鮮明になっている。
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