トランプ家が関与する分散型金融(DeFi)プロジェクト「World Liberty Financial(ワールド・リバティ・フィナンシャル)」は、レンディングプロトコル「Dolomite(ドロマイト)」における融資のうち、計2,500万ドルを返済しました。この返済は、同プロジェクトが自社発行のトークンを担保として利用していることへの批判が業界内で高まる中で行われました。一連の論争を受け、独自トークンであるWLFIの価格は過去最安値を記録しています。
4月上旬に実施された2,500万ドルの返済
World Liberty Financialは、Dolomite(資産の貸し借りを行う分散型プロトコル)から受けていた多額の融資について、2回にわたる返済を実施しました。内訳は、4月7日に1,500万ドル、続いて4月10日に1,000万ドルとなっています。
この迅速な返済対応は、同プロジェクトの融資構造に対して業界内から厳しい目が向けられている状況を受けたものと見られます。今回の返済により、Dolomite内での流動性圧迫が一部解消されたと報じられています。
独自トークンの担保利用に対する批判と市場の反応
今回の騒動の背景には、World Liberty Financialが自社発行のガバナンストークンである「WLFI」を多額の融資(約7,500万ドルのステーブルコイン借り入れ)の担保として利用していた点があります。
独自トークンを担保に設定する手法は、価格下落時に連鎖的な清算を招くリスクがあるとして、DeFi業界の専門家から懸念の声が上がっていました。こうした批判やプロジェクトの健全性に対する不透明感が強まる中、WLFIトークンの価格は下落し、過去最安値を更新しました。プロジェクト側はSNS等を通じて「清算のリスクは極めて低い」と主張していますが、市場の警戒感は依然として消えていません。
ポイント
- World Liberty FinancialがDolomiteに対し、4月7日と10日の2回で計2,500万ドルを返済しました。
- 自社トークンWLFIを担保にした巨額の借り入れが、資産の健全性の観点から業界内で批判の対象となっていました。
- この論争の影響で、WLFIトークンの価格は過去最安値を記録しています。
- 今回の返済は、融資構造への批判を和らげ、流動性問題を解決するための措置と見られます。
- プロジェクト側は清算リスクを否定していますが、独自トークンを担保にする手法への懸念は続いています。