東証グロース上場企業のWIZE(旧モブキャストホールディングス)は2026年4月13日、暗号資産ソラナ(SOL)の累計取得金額が5億円に到達したと発表しました。同社は2025年10月から「ソラナ・トレジャリー戦略」を推進しており、自社保有に加えてバリデータ運営を通じた外部委任の獲得も加速させています。国内企業による暗号資産の保有とネットワークへの直接貢献を組み合わせた、先進的なトレジャリー運用の事例として注目されます。
トレジャリー戦略の進捗と世界ランキング
WIZEは、当初のマイルストーンとして掲げていた累計取得額5億円を達成しました。2026年4月10日時点での総保有枚数は2万4597SOLを超え、平均取得単価は2万327円となっています。
この保有規模は、暗号資産データサイトCoinGeckoの「Solana Treasury Holdingsランキング」において、世界15位相当に該当するとされています。同社は2025年10月の買い付け開始以降、市場価格の下落局面を活用した機動的な取得を行うことで、平均取得単価を抑えながら保有量を積み上げてきました。
バリデータ運営と外部委任の獲得
同社は単なる資産保有にとどまらず、ソラナネットワークの維持に貢献するバリデータ(ネットワークの取引承認を行うノード)運営を事業の柱としています。
2026年3月からは、ソラナ財団によるバリデータ支援プログラム「Solana Foundation Delegation Program(SFDP)」に正式採択され、本格的な運用を開始しました。SFDPは、ネットワークの分散化と信頼性向上を目的に、条件を満たしたバリデータに対して財団がSOLを委任するプログラムです。
また、次世代インフラプロジェクト「DoubleZero」が推進する地理的分散促進プログラム(DZDP Phase 2)からも、約2万4300SOLの委任を獲得しました。これに合わせ、WIZEはバリデータをシンガポールへ移設しており、ネットワークの地理的な分散化に貢献する体制を整えています。
収益構造と今後の目標
現在の運用状況は、自社が直接保有する「WIZEトレジャリー・コア」が約2万4500SOL超、外部からの委任を含む運用総量「WIZEトレジャリー」は約15万2000SOLに達しています。
同社は、自社保有分から得られるステーキング報酬と、バリデータ運営による報酬の両方をSOLで受け取っています。これにより、保有するSOLがさらにSOLを生み出す好循環の構築を目指しています。
今後の計画として、自社保有額のさらなる積み上げと外部委任の獲得を並行して進める方針です。保有規模については、早期に世界トップ10入りを目指すとしており、収益基盤のさらなる強化を図る考えです。
ポイント
- 累計取得額が5億円に達し、ソラナの企業保有規模で世界15位相当となりました。
- 2025年10月から戦略的な買い付けを継続し、平均取得単価は2万327円となっています。
- ソラナ財団やDoubleZeroのプログラムに採択され、外部から多額の委任を獲得しています。
- バリデータをシンガポールへ移設し、ネットワークの地理的分散という技術的側面でも貢献しています。
- 運用総量は約15万2000SOLに拡大しており、早期の世界トップ10入りを目指しています。