Core Scientific、テキサス州で1.5GW規模のデータセンター拡張計画を発表 AIインフラ事業を加速

Core Scientific、テキサス州で1.5GW規模のデータセンター拡張計画を発表 AIインフラ事業を加速

ビットコインマイニング大手のCore Scientific(コア・サイエンティフィック)は、テキサス州ペコスの拠点を総電力容量1.5ギガワット(GW)の大規模データセンターへと拡張する計画を発表しました。同社はビットコインマイニングからAI(人工知能)向けインフラへの転換を戦略的に進めており、今回の拡張はその中核を担うものとなります。初期容量の提供は2027年初頭を予定しており、急増するAI計算需要への対応を目指しています。

1.5GW規模のAIデータセンター開発と建設状況

Core Scientific、テキサス州で1.5GW規模のデータセンター拡張計画を発表 AIインフラ事業を加速

Core Scientificは、テキサス州ペコスのキャンパスを、AIインフラ向けの高密度コロケーション(HDC)データセンターへと転換・拡張する計画を進めています。HDCとは、AIなどの高度な計算処理に適した高密度なサーバー配置を可能にするデータセンターの形態を指します。

今回の計画では、総電力容量1.5GWのうち、リース可能な容量は約1.0GWに達する見込みです。プロジェクトはすでに垂直建設(建物の骨組みなどを構築する段階)へと移行しており、最初のデータホールでは基礎工事が完了し、プレキャスト・コンクリート壁の搬入が開始されています。

同社はすでに80万平方メートルを超える土地を取得しており、電力事業者との契約により追加で300MW(メガワット)の容量を確保しました。また、メーター裏(ビハインド・ザ・メーター:電力網を介さずに発電設備と直接接続する方式)ソリューションを活用した拡張計画も策定しており、インフラの拡充を急いでいます。

マイニングからAIへの転換と財務基盤の強化

今回の発表は、ビットコインマイナーがAIデータセンター事業へ軸足を移す業界全体のトレンドを象徴しています。Core Scientificは2026年初めから、既存のマイニング用電力をAI向けに転換する取り組みを開始しました。

同社のAdam Sullivan(アダム・サリバン)CEOは、すでに電力やインフラ、運営を掌握している市場で拡大することで、市場の需要に迅速に対応できると述べており、自社の技術力を活かしたAIインフラ構築に注力する姿勢を示しています。

この大規模な事業転換を支えるため、同社は財務基盤の強化も進めています。これまでにJPMorganやMorgan Stanleyから総額10億ドルの融資枠を確保したほか、AI転換を加速させるために33億ドルの社債発行も計画しています。ビットコインマイニングで培った電力確保のノウハウを、需要が急増するAI分野へ再投資する動きが鮮明になっています。

ポイント

  • テキサス州ペコスの拠点を総容量1.5GW(リース可能容量1.0GW)のAIデータセンターへ拡張する。
  • 2027年初頭の初期容量提供開始を目指し、すでに垂直建設の段階に移行している。
  • ビットコインマイニングで培った電力インフラを、AI向けの高密度コロケーション(HDC)へ転換する。
  • 大手金融機関からの融資や巨額の社債発行により、AI分野への大規模な投資を加速させている。
  • ビットコインマイニング企業がAIデータセンター事業へ転換する業界の先駆け的な事例として注目される。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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