メタ、クリエイター報酬の支払いにUSDCを採用 SolanaとPolygonに対応

ソーシャルメディア大手のメタ(Meta)は、一部のクリエイターを対象に、報酬をステーブルコインのUSDC(USDコイン)で受け取れる新たなオプションの提供を開始しました。この支払いはSolana(ソラナ)またはPolygon(ポリゴン)のブロックチェーンを通じて行われます。世界最大級の利用者基盤を持つ同社がステーブルコイン決済を導入したことは、デジタル資産の実用化がさらに進展したことを示しています。

ステーブルコイン決済の導入と対応ネットワーク

メタ、クリエイター報酬の支払いにUSDCを採用 SolanaとPolygonに対応

今回の新たな支払いオプションにより、対象となるクリエイターは、従来の銀行振込に加えて暗号資産(仮想通貨)ウォレットでの報酬受け取りが可能になります。決済処理は決済プラットフォームのStripe(ストライプ)が担います。

報酬として支払われるUSDCは、米ドルの価格に連動するように設計されたステーブルコインです。価格変動の大きい他の暗号資産と比較して、日常的な支払い手段としての実用性が高いとされています。

対応するブロックチェーンネットワークは、高速な処理能力を持つSolana(ソラナ)と、イーサリアムのレイヤー2ソリューションであるPolygon(ポリゴン)の2種類です。クリエイターは、これらのネットワーク上のUSDCに対応したウォレットアドレスを用意する必要があります。メタは利用可能なウォレットの例として、MetaMask(メタマスク)、Phantom(ファントム)、Binance(バイナンス)などを挙げています。

セキュリティ管理と利用者の責任

暗号資産ウォレットを利用するにあたり、メタは利用者自身がアカウント情報の安全性を管理する責任を負うことを強調しています。これには、ウォレットの認証情報や秘密鍵(秘密情報)の管理が含まれます。

特に注意すべき点として、送金先のアドレスや対応ネットワークの設定を誤った場合、送金された資金は回収できず、失われる可能性があると警告されています。また、技術的な問題や予期せぬ事情が発生した場合には、メタが利用者の指定した別の支払い方法で報酬を支払う権利を留保するとしています。

同社は、受け取ったUSDCを現地の法定通貨に換金するための手順もあわせて提供しており、クリエイターがデジタル資産を実生活で活用できるようサポートする体制を整えています。

業界への影響と実用化の意義

Facebook、Instagram、WhatsAppを運営し、世界中で数十億人規模のユーザーを抱えるメタがステーブルコイン決済を導入したことは、Web3技術の社会実装において重要な意味を持ちます。

これまで暗号資産は主に投資対象として注目されてきましたが、今回の取り組みは、デジタル資産がクリエイターエコノミーにおける具体的な報酬支払い手段として機能することを示しています。大手テック企業が既存の金融インフラだけでなく、パブリックブロックチェーンとステーブルコインを決済の選択肢に加えたことは、デジタル資産の普及を加速させる可能性があります。

ポイント

  • メタが一部のクリエイターに対し、報酬をUSDCで受け取れる新オプションの提供を開始しました。
  • 支払いはSolanaおよびPolygonのブロックチェーン上で行われ、Stripeが決済処理を担当します。
  • 利用者はMetaMaskやPhantomなどの対応ウォレットを用意し、自身の責任でセキュリティを管理する必要があります。
  • 誤ったネットワークやアドレスへの送金は資金の紛失につながるため、正確な設定が求められます。
  • 世界最大級のSNS基盤を持つ企業による導入は、ステーブルコインが実用的な決済手段として定着する重要な一歩と見られます。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

Pacific Metaマガジン編集部は、ブロックチェーン領域を中心に、RWA(リアルワールドアセット)、セキュリティトークン(ST)、ステーブルコイン、NFTなどのトークン活用を専門とする編集チームです。Web3・ブロックチェーン領域に特化したコンサルティングファームである株式会社Pacific Metaが、国内外41カ国・150社以上のプロジェクトを支援してきた知見をもとに、記事の企画・監修を行っています。

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