米証券大手チャールズ・シュワブ、個人投資家向けにビットコインとイーサリアムの現物取引を開始

米証券大手のチャールズ・シュワブ(Charles Schwab)は、個人投資家向けの暗号資産(仮想通貨)現物取引サービス「Schwab Crypto」を正式に開始しました。まずはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の2銘柄から提供を開始し、段階的に対象顧客を拡大する計画です。大手証券会社が自社のプラットフォーム上で直接的な現物取引を提供することは、伝統的な金融サービスと暗号資産の統合をさらに進める動きとして注目されます。

サービス概要と既存口座との連携

米証券大手チャールズ・シュワブ、個人投資家向けにビットコインとイーサリアムの現物取引を開始

チャールズ・シュワブは2026年5月12日、公式X(旧Twitter)を通じて「Schwab Crypto」の提供開始を発表しました。このサービスは、4月に発表されていた段階的な導入計画に基づいたものです。

利用者は、同社で既に保有している従来の証券口座に紐づけられた、別個の暗号資産口座を通じて取引を行います。これにより、他の暗号資産関連の投資商品と同じプラットフォーム上でビットコインとイーサリアムを取引・管理できる環境が整えられました。まずは最初の個人投資家グループを対象にサービスが開放されており、今後さらに多くの顧客が利用可能になると見られます。

資産管理体制と取引手数料

サービスのインフラ構築にあたっては、外部パートナーとの連携およびグループ内リソースが活用されています。顧客資産のカストディアン(資産保管業者)は、グループ会社であるチャールズ・シュワブ・プレミア・バンク(CSPB)が担当します。

また、取引の執行サービスおよびサブカストディ(再保管)については、ブロックチェーンインフラプロバイダーのPaxos(パクソス)が提供します。利用者が支払う取引手数料は、取引金額の0.75%に設定されました。

大手金融機関が自社の銀行部門をカストディアンとして機能させつつ、専門のプロバイダーと提携する体制を敷いたことは、既存の顧客に対して一定の安心感と利便性を提供する狙いがあると考えられます。

ポイント

  • 米証券大手チャールズ・シュワブが、個人投資家向けにBTCとETHの現物取引サービスを開始しました。
  • 既存の証券口座と連携した専用口座で取引が可能であり、従来の投資管理プラットフォームに暗号資産が統合された点で重要です。
  • カストディ業務は自社銀行部門(CSPB)が担い、Paxosが技術的な取引執行を支援する体制をとっています。
  • 手数料は0.75%に設定されており、伝統的な証券会社を通じて直接現物を保有したい層の需要に応えるものと見られます。

監修者:Pacific Metaマガジン編集部

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